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皆さんこんにちは。フォトグラファーの「はろ(@haroharo72)」です。
僕は普段から家族との思い出をアクションカムを使ってVLOGに収めています。
特にお子さんがいらっしゃる家庭では、アクションカムはめちゃくちゃおすすめ。
ぜひ1家に1台くらいは…!と思っているのですが、価格の高さが最大のネックなんですよね(安くても5万円程度はします)。
一方で、Amazonを眺めていると1〜2万円程度で売られているアクションカムもちらほら。これはどのくらい使えるものなのだろう。気になる・・・。
そんな疑問を抱いていたところ「AKASO」という中華系メーカーさんからお声がかけいただき、「AKASO Brave7」という4K対応アクションカムをご提供いただきました。
なんとこのアクションカム、2020年発売とやや古い機種ではあるのですが、セール中だと1万円台後半で購入ができるんですよね。
今回は普段からアクションカムを使っている僕の経験を踏まえて、この格安アクションカムを実際に使ってみた感想をレビューしていきたいと思います。
実際の使用感まとめ
- バイク用途に適したアクセサリーが標準付属。操作性はまずまず。
- 手ぶれ補正時の画質落ちには要注意。4K画質に期待すると後悔する可能性あり。
- 暗所の弱さ・籠りのある音質は、購入前に必ず注意しておきたい。
- 充電に関しては、汎用品との相性問題に課題あり。
僕が普段から愛用するアクションカム「Insta360 Ace Pro」の使用感についても参考に載せておきます。アクションカムが気になる方はぜひこちらもチェックを。
Photographer
はろ
月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。
AKASO Brave7のカメラスペック
具体的なレビューに入る前に、まずは「AKASO Brave7」の簡単なスペック紹介から。全体的な印象としては価格の割には十分優れた機能を搭載している印象です。
「4K対応(30p)・潜水10mまでの防水・6軸手ぶれ補正・タッチスクリーン、タイムラプス対応など」とミドルスペックのアクションカムと比較しても大きくは見劣りしない内容ですね。
項目 | スペック内容 |
---|---|
発売日 | 2020年6月 |
価格 | 22,499円(24/8時点 Amazon) |
カラー | グレー |
本体サイズ | 66×44×34mm |
重量 | カメラ本体:115g |
背面モニターサイズ | 2.0インチ |
防水性能 | カメラ本体:10m(IPX8) 防水ケースあり:40m |
対応メモリーカード | Micro SDカード |
連続撮影時間 | 4K:90分|1080P:140分 |
バッテリー容量 | 1350mAh |
充電ポート | USB Type-C |
項目 | スペック内容 |
---|---|
センサーサイズ | 1/2.86 CMOS |
レンズF値 | f / 2.6 |
手ぶれ補正性能 | 6軸電子手ぶれ補正 |
最大写真解像度 | 2000万画素 |
写真フォーマット | JPEG/DNG RAW |
動画解像度 | 4K30fps 2.7K30fps 1440P60fps 1440P30fps 1080P120fps 1080P60fps 1080P30fps 720P240fps 720P120fps |
写真モード | 写真、タイムラプス |
動画モード | 動画、スローモーション、タイムラプス、ハイパーラプス |
ただ、実際に使ってみるとスペックに期待するものよりも気になる課題点もいくつか見受けられました(本編に続く)。
AKASO Brave7レビュー|デメリットに感じた課題点
全体的に「AKASO Brave7」を使って感じたのは、映像と音声ともにアクションカムに期待するレベルには少し及ばなかったということ。
個人的にはここが非常に大きかったため、先にデメリット面から紹介していきます。
一般的なアクションカムと比べても小さなイメージセンサーを搭載していることもあって、画質にはさほど期待していなかったのですが、それ以上に気になる課題をいくつも感じてしまいました。
色のりの悪さと暗所の画質低下は大きな課題
撮影した映像を見てまず一番に感じるのはダイナミックレンジが狭い点。無補正では白飛び・黒潰れが目立ちます。
WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能を有効化すると白飛び・黒潰れは抑えられますが、色のりは改善されず、全体的に薄い色合いになります。
メーカーに確認したところ、搭載しているイメージセンサーサイズは1/2.86inchとのこと。
最近のアクションカムではこの倍以上のセンサーを搭載していることも珍しくなく、センサーサイズによる画質の差は大きく感じます。
最新鋭の美しい映像といよりは、若干レトロに近い映像クオリティですね
特に暗所はノイズがガッツリ乗り、画質もかなり落ちます。屋外専用で使うなら許容範囲ですが、屋内や夜間の撮影には厳しいクオリティ。
4K対応にしては荒れが気になる解像感
加えて気になるのが解像感の荒さ。比較として「Insta360 Ace Pro」の4K映像と比較してみると明らかに画質が荒い印象を受けます。
少し拡大してみてみるとディティールが若干崩れていますよね・・・
いろいろと情報を漁ってみると、いい比較動画が出てきました。
手ぶれ補正ONの際には実質的に1080p相当の解像感になるとこの動画では言われています。参考に、1080pは4Kの約1/4の画素数です。
詳しく検証を実施されている動画がありましたので参考に
アクションカムの場合、手ブレ補正は基本的にONで運用することがほとんどのため、実質的にこの画質の制約は割り切る必要がありますね。
画質に期待して購入すると少し残念な思いをしそうです。
手ぶれ補正はまずますだが歩行時は揺れが気になる
最新のアクションカムと比べると効きはやや控えめです。
歩行時の細かな振動は抑えてくれるものの、画面が左右におおきく揺れるような挙動が発生するのが気になりますね。
音割れが気になる内蔵マイク音質
音質もカメラ選びに関しては重要なポイントのひとつ。
実はこの機種、発売当初から音質・ボリュームに関する改善の声が一定あり、ソフトウェアアップデートによって改善しているそうです。
実際にアップデートを行い試してみましたが、全体的にこもり気味の音質で、個人的には音質は決していいとは言えない印象を受けました。
また、僕の場合はネックマウントで運用することが多いのですが、口元に近い撮影状況では音割れが頻発します。Youtube撮影など、音質にもこだわりたい方は外付けマイクがあった方が良いですね。
実際に比較した結果はこちら
電池残量減りが読めない・充電制約が厳しい
バッテリー管理に関しては、残量が半分からゼロ付近になるまでの進捗が早く、あとどれだけ撮影できるのかが読みづらいという点が気になります。
その他、ACアダプタやUSB Type-Cケーブルとの相性が厳しいようで、僕が持っている急速充電器やケーブルでは充電ができない場合が多々発生しました。
CIOの柔らかいシリコンケーブルやAnkerの純正ケーブルでは充電ができませんでした。付属USBケーブルでは充電ができたので相性の問題のようです。
色々試してみましたが、USB Type-C to Cのケーブルとの相性が悪そうです。正直汎用品との相性問題はなかなかに厳しい制約です。
AKASO Brave7レビュー|価格以上に良いと感じたポジティブ点
ここまで色々とマイナス点を述べてしまいましたが、改めてこの製品が2万円程度で買えることを忘れてはいけません。
逆にここからは価格に対する期待を上回ったポジティブな点をまとめます。
両面ディスプレイとタッチパネル操作は評価できる
タッチパネルは設定やプレビューを確認するうえで便利。レスポンスは若干もっさりしているものの、メニュー画面の作りや操作性は悪くなく、不自由なく操作することができます。
フロントディスプレイでは自撮り時の映像を確認できるため、写りの状況を目視できるのもGoodなポイント。
ただし、電源と録画ボタンが同一のボタンに割り当てられている点は使い勝手が悪いですね。
設定変更やプレビューを確認したい際に、電源ボタンの操作を誤って意図しないタイミングで録画開始をしてしまうことが何度も起こりました。
天候に左右されない防水性能は良い
「AKASO Brave7」はIPX8防水性能に対応したアクションカム。プールや海といったアクティブなVLOG撮影でも水しぶきを気にせずに撮影できる点はGoodですん。
スペックでは水中ケージなしでも10mまでの潜水撮影が可能。屋外撮影において機材を気にせずに撮影できるのはアクションカムならではの強みですね。
バイク・車載用途に使えるアクセサリーが標準付属
「AKASO Brave7」には約20を超えるアクセサリーが標準で付属。
設置する媒体や角度に柔軟に対応できる多数のマウントや、自転車のハンドルやヘルメットに装着できるアクセサリーが、別途購入せずともデフォルトでついてきます。
バッテリーが2つ付いている点はポイントが高いですね。
ワイヤレスリモコンも標準装備されていて、ネックマウントやヘルメットマウント装着時にも手元で簡単にカメラ操作ができます。
全体的にバイク利用を想定したアクセサリーになっていそうな気がします(ネックマウントやSDカードは別売りです)。
バイク利用目的でアクションカムを探している方には低価格の選択肢になりそうですね。
まとめ:価格を最重視するなら選択肢には入るが、品質の低さが悪目立ちする
今回は2万円前後で購入できる格安アクションカム「AKASO Brave7」の実力についてレビューさせていただきました。
価格から想像されるイメージよりもアクセサリーや操作感については上回る点もあり、記録メイン+暗所は撮らないという限定的な用途(バイク・釣りなど)であれば、需要には応えられるアクションカムかと思います。
一方で、画質・音質については最近のスマホのほうがクオリティが高く、映像品質にもこだわりたい方にとっては正直おすすめできません(2020年に発売されたアクションカムにここまで言うのもなんですが)。
また充電関連の不安定さが目立ち、正直個人的にはおすすめは難しいカメラだと感じました(メーカーさんすみません)。
実際の使用感まとめ
- バイク用途に適したアクセサリーが標準付属。操作性はまずまず。
- 手ぶれ補正時の画質落ちには要注意。4K画質に期待すると後悔する可能性あり。
- 暗所の弱さ・籠りのある音質は、購入前に必ず注意しておきたい。
- 充電に関しては、汎用品との相性問題に課題あり。
家族との思い出や旅の記録などVLOG撮影のお供にしたいという方には、もう少し価格帯を上げたアクションカムをお勧めしたいですね。ぜひ購入を迷われている方にとって参考になれば幸いです。
僕が普段から愛用するアクションカム「Insta360 Ace Pro」の使用感についても参考に載せておきます。アクションカムが気になる方はぜひこちらもチェックを。