【RAW現像とは?】JPEGとの違いからRAW現像のメリット・デメリットまで

【RAW現像とは?】JPEGとの違いからRAW現像のメリット・デメリットまで

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皆さんこんにちは。フォトグラファーの「はろ(@haroharo72)」です。

カメラをある程度嗜んでいると、何かとRAW現像という言葉を耳にすることが増えてくるかと思います。RAW現像を端的に説明すると、RAWデータを用いたレタッチ作業のことなのですが、何が嬉しくてみんなRAW現像をしているのでしょうか?

そこで今回はRAW現像初心者の方にむけて、RAW現像とは?という初歩的な視点に立ってできるだけ分かりやすく噛み砕いて紹介したいと思います。

はろ
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具体的には以下の4つの切り口から紹介します!

簡単にメリット・デメリットを並べるとこんな感じ。パッと写真を撮って使いたい場合はJPEGでOK、じっくり腰を据えて自分なりのアレンジを加えたい写真はRAW現像をするといった感じで僕は使い分けています。

比較項目メリットデメリット
RAW現像データが豊富に残っているため
編集が自由自在
データサイズが重い
一度編集しないとシェアできない
JPEG現像データが軽い・撮影後すぐにシェアできる後編集の調整幅が狭い

趣味として写真に取り組むならRAW現像はステップアップにもってこいの作業。自分の表現力を編集方法ひとつで狭めるのはもったいないので、ぜひみなさんも概要に触れていただきRAW現像にチャレンジしてもらえればと思います。

はろ
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専用のRAW現像ソフトを使えば、簡単にRAW現像ができますよ!

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以下の記事では、RAW現像初心者の方におすすめのRAW現像ソフトを厳選して紹介しています。これからRAW現像にチャレンジしてみたいけど、どのソフトが良いのか悩んでいる方はぜひチェックしてみてください

この記事の著者

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はろ

月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。

RAW現像とは?

RAW現像は豊富な情報量を持つRAWデータを用いる編集(現像)作業のこと。生データならではの圧倒的な色の情報量を使った自由自在の編集が可能になります。

RAW現像前|RAW現像後

before画像after画像

例えば、暗く撮りすぎてしまった場合でも暗部を持ち上げて綺麗に元通りにできる、ホワイトバランスがイメージとずれてしまって暖色・寒色側に寄りすぎているといった場合に、比較的綺麗に色修正ができるといった利点があります。

一方で、JPEGデータも編集はできますが、画像表示に特化したJPEGには色情報がすでに削られているため、どうしても編集を重ねていくと色が破綻するなど荒さが目立ってきます。

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今回は具体的な手順までは言及しませんが、簡単に言えば明るさや色味を調整するのがRAW現像の醍醐味です。RAW現像の具体的な作業手順は以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

RAWとJPEGの違い

RAWは実は画像ではなく、色の情報を集めた素材データの塊。一方でJPEGは、画像を表示するために必要最低限の情報をまとめた画像です。

つまり編集を前提とするならば、情報量が豊富なRAWデータを使う方が、多少無理な編集をしても色味が破綻しづらい特徴があり、快適に作業を行うことができます。

RAWデータ
JPEGデータ
  • 色情報を集めた素材データ
  • 色情報を最大限に保持
  • データサイズが大きい
  • 専用の編集ソフトのみ表示できる
  • 画像表示に特化した画像データ
  • 色情報は最小限のみ
  • データサイズが小さい
  • ブラウザ・SNSですぐに表示できる

RAWとJPEGはよく料理に例えられるのですが、JPEGはすぐに食べられるレトルトカレーだとすると、RAWはカレースパイスや野菜・肉といった食材の塊のようなものになります。

つまり、RAWの方が写真としてアウトプットするまでに時間や手間がかかるものの、最大限のアレンジができるということですね。

RAW現像の仕組み
RAWファイルは写真編集を目的したデータ
はろ
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RAW現像は、編集工程を経て思い通りの画像データを作り出す作業ということです!

RAW現像のメリット

RAW現像はどうしても編集作業が必要になるので、サクッと写真をシェアしたい場合には不向き。一方でじっくりと編集をして仕上げたい場合には最高のワークフローになります。

メリット
デメリット
  • 圧倒的なデータ量で、色味・明るさの調整が自由自在
  • ホワイトバランスや明るさを失敗しても後修正ができる
  • 写真を振り返る時間が増えて、写真が上手くなる
  • 編集が前提のため、すぐにシェアできない
  • データが重いため十分な容量が必要
  • 専用の編集ソフトが必要

RAW現像のメリット①:色味・明るさの調整が自由自在

無編集の写真でも最近は十分良い色味が出るようになりましたが、やっぱりそこから自分なりのアレンジを加えて差別化を図りたいですよね。

はろ
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今はそう思えなくても、きっと他の方の作風を真似したくなったり、自分なりの表現をしたくなる時が来ると思います。

例えばフィルムライクだったり、ハイキー・ローキー、いろんな表現がありますが、色や明るさを自由に変えるためには写真の素材データ自体も豊富なものでなければなりません

現像前|現像後

before画像after画像

JPEG撮って出し一本でやっていくんだ!という考え方も否定しませんが、それは同時に自分ができる表現の幅が知らぬ間に編集方法によって縛られていることに注意する必要があるかと思います。

RAW現像のメリット②:ホワイトバランスや明るさの設定ミスをカバーできる

写真の色味・明るさ調整の自由度が高いということは、ミスをカバーする観点でもメリットをもたらしてくれます。

最もよくあるシーンが、露出(明るさ)の調整ミスのリカバリ。カメラと肉眼では見えている明るさが異なるため、明るいところでは明るく撮りすぎたり、暗いところでは暗く撮りすぎることがあるかと思います。

20210430-A7300013-3

そんな時にも、色情報を豊富に持つRAWデータを使えば、適正露出に戻せる打率がグッとあがります

20210430-A7300013

JPEGはもともと画像を表示することに特化したデータのため、無理に編集を加えた場合に色味が破綻しやすいです。スマホ画面上ではわかりづらいかもしれませんが、この写真の場合では暗い部分にノイズが乗っていることがわかるかと思います。

RAW現像のメリット③:写真が上手くなる

RAW現像を行う大きなメリットの一つが、写真が上手くなること。編集技術が向上し写真をうまく魅せられるようになることはもちろん、写真に向き合う時間が増えることで撮り方・写真に対する考え方も上手くなる点はすごく大きなポイントです。

撮影時は何かと忙しいので一枚一枚の反省点を振り返ることは難しいですが、じっくり時間をかけて写真を見つめていくと「ああ撮ればよかった」「次からは失敗しないようにこう撮ろう」など、自分の行動を変えるキッカケがたくさん生まれてきます。

また、撮影時はすごく満足した写真も数日置いて振り返ってみると全然見え方が違うので、自分の成長を感じられる点でもRAW現像というステップを挟むことは非常に有益だと思います。

RAW現像のデメリット

RAW現像を始めるにあたって気になるデメリット面についても言及していきましょう。僕が感じるRAW現像のデメリットは以下の3つ。しっかりと準備をしておけばなんとでも無いものですので、心構えず気軽に捉えてもらえればと思います。

RAW現像のデメリット①:すぐにシェアできない

RAWデータは編集を前提としたデータ。そのため、RAWデータをそのままWebやSNSでシェアすることはできません

一度編集作業を経てJPEG・PNGなどの画像データに出力することで初めてシェアすることができるため、どうしても即効力に欠ける側面があります。

はろ
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すぐにデータをシェアしたい際にはカメラ側の設定で、JPEGとRAWを同時記録するようにしましょう。

RAW現像のデメリット②:データが重いため十分な空き容量が必要

RAWデータはJPEGと比べると重たいです。先ほど紹介したようにJPEGとRAWを同時記録する場合には、JPEG単体保存の倍以上の容量を消費するため、SDカードやSSDの容量にゆとりがあるかチェックしておくことがおすすめです。

保存形式ファイルサイズ
(一枚あたり)
JPEGデータ約17MB
RAWデータ約25MB
SONY α7Ⅲ(2400万画素で撮影した場合)

SDカードは256GB、SSDは1TB程度あれば一般的な撮影では安心して使うことができるかと思います。一応、僕がおすすめのSDカードとSSDも紹介しておきます。

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写真の保存先およびRAW現像の作業ファイルは、HDDとSSDのどちらに置くのが良いのか?について比較紹介した記事がこちら。ぜひ気になる方はチェックしてみてください。

RAW現像のデメリット③:専用の編集ソフトが必要

RAWデータは一般的なフリー画像編集ソフトでは編集ができないため、RAW現像ソフトを使う必要があります。無料で使えるカメラメーカー純正ソフトや、さらに高機能で有料のソフトなどさまざまな選択肢があります。

無料版と有料版では機能の充実度処理速度対応機材のサポート範囲が圧倒的に違うため、個人的には有料のRAW現像ソフトを使うのがおすすめしたいところです。

はろ
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具体的におすすめなソフトは次のパートで紹介します!

RAW現像に必要なものは「RAW現像ソフト」

RAW現像を行うためには専用のRAW現像ソフトが必要です。中でも、RAW現像を効率的にスキルアップをしたいなら、基本的には有料のRAW現像ソフトを使うのがおすすめです。

有料RAW現像ソフトの特徴
  • 編集できる機能が豊富&使いやすい
  • 処理が軽くて快適なツールが多い
  • バグ修正が早・情報が出回っている
  • 参考書籍・動画が多いため、上達が早くなる

ツール準備が必要になる点がハードルに感じる方もいるかもしれませんが、RAW現像の楽しさや感動は実際に自分の手を動かして、自分自身で撮った写真がどう変わるかを体験してみないことにはなかなか実感できないかと思います。

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ツールによっては無料でお試しできるものもありますので、ぜひこれから紹介する2つのツールを参考にまずはトライアルをしてもらえればと思います!

おすすめのRAW現像ソフトはLightroomとLuminar

星の数ほど存在するRAW現像ソフトですが、個人的におすすめなのが「Lightroom Classic」と「Luminar Neo」。どちらも国内・海外シェアが高い有料RAW現像ソフトで、使い勝手やサポートが手厚い点が特徴です。

ざっくりとした使用感は動画でチェック

2つのツールの大きな差分点が価格形態。月額を永続的に支払う「Lightroom Classic」に対して、「Luminar Neo」は一度購入すればその後の維持費はかかりません。価格重視の方はLuminar、機能重視の方はLightroom Classicがおすすめです。

Luminar Neo
Lightroom Classic
  • 価格:2万円程度(買い切り)
  • 操作がシンプルで初心者向き
  • レタッチ機能は非常に豊富
  • AIを使った自動被写体認識やレタッチが便利
  • 価格:月額千円程度(永続的に費用が発生
  • 世界No.1シェアの機能性とサポート
  • マルチデバイス対応
  • 参考書籍やレビューが豊富

どちらのツールも無料トライアル期間がありますので、ぜひ興味がある方をインストールしていただき、RAW現像の感動を味わっていただければと思います。

あわせて読みたい

Lightroom ClassicとLuminar Neoの機能や価格の詳しい比較結果が気になる方は以下の記事をチェックしてみてください。どちらのツールも僕自身が普段から使用しているものですので、生の声が参考になるかと思います。

個人的にはRAW現像初心者の方はLuminar Neoがおすすめおすすめの理由や便利な機能をまるっとまとめていますので、ぜひこちらも参考にしてください。

まとめ:RAW現像で写真の表現力を身につけよう

今回は、RAW現像になかなか踏み切れない方に向けて、RAW現像とは?何ができるのか?といった観点で概要を紹介しました。

RAW現像ソフトが必要となる点にハードルを感じる方もいるかもしれませんが、RAW現像の楽しさや感動は実際に自分の手を動かして、自分自身で撮った写真がどう変わるかを体験してみないことにはなかなか実感できないかと思います。

これだけ多くの方がRAW現像に取り組んでいるにはしっかりとした理由がありますので、ぜひみなさんもご自身の目で確かめていただければと思います。

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以下の記事では、RAW現像初心者の方におすすめのRAW現像ソフトを厳選して紹介しています。これからRAW現像にチャレンジしてみたいけど、どのソフトが良いのか悩んでいる方はぜひチェックしてみてください。

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