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初めてカメラを買ったとき、撮影設定の複雑さににびっくりした人は少なくないかと思います
僕自身もカメラ初心者のころは、説明書を読んでもちんぷんかんぷんでした
選択肢が多い分、複雑に見える撮影モードですが、うまく使い分ければ、ボケの大きな写真・世界をピタッと止めたような写真など、思い通りの写真を撮ることができます
撮影モードの使いこなしは、脱カメラ初心者の第一歩とも言えます!
そこで今回は、撮影モードの特徴と具体的な活用シーンをわかりやすく解説します
今回の内容が理解できれば、カメラの撮影モードの選び方に迷わなくなると思いますので、ぜひ最後までチェックしてみてください
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Photographer
はろ
月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。
カメラの撮影モードとは
撮影モードとは「 F値・シャッター速度」を自分で決めるか・カメラ任せにするかを切り替える設定です
背景をボカしたい・被写体をピタッと止めたいなど、撮影目的に応じてモードを切り替えることで思い通りの撮影を行うことができます
撮影モードの種類と特徴
撮影モードには基本的に4つに分類されます。それぞれ「F値(絞り値)・シャッター速度」を自分で決めるのか、カメラに任せるのか、によってモードが異なります
マニュアルを除き、他のモードは明るさを一定に保つようにカメラ側で自動で設定を調整してくれます
撮影モード | 自分で決める設定 | カメラに任せる設定 |
プログラムオート(P) | ー | |
絞り優先(A/Av) | F値(絞り値) | シャッター速度 |
シャッター速度優先(S/Tv) | シャッター速度 | F値(絞り値) |
マニュアル(M) | F値(絞り値) シャッター速度 | ー |
撮影モードの変更方法
撮影モードは、基本的にカメラ上部のダイヤルからで変更できます
ダイヤルにはアルファベットのアイコンが表示されていますので、モードとアイコンは暗記しましょう
一部のコンパクトカメラは上部ダイヤルがない場合もありますが、設定メニューや背面モニターから変更することができます
明るさの基準を指定するとカメラが自動で調整してくれる
マニュアルモードを除く撮影モードでは、露光量と呼ばれる明るさの基準を指定することで、カメラ側で一定の明るさになるように設定を調整してくれます
例えば少し明るめに撮影したいときは、露光量をプラスに、暗めに撮りたいときはマイナスに設定します
あとはカメラ側が基準に合うように明るさを調整してくれます!
プログラムオートで例えると
「F値(絞り値)・シャッター速度」どちらもカメラにお任せにするプログラムオートの場合は、以下のような流れになります
撮影モードの選び方・使い分け方
なんとなく撮影モードの仕組みがわかったところで、もう少し具体的な撮影シーンと使い分け方について踏み込んで解説します
撮影モードと撮影シーン
以降では、それぞれの撮影モードごとに作例を交えて紹介したいと思います
撮影モード | 具体的な撮影シーン | 自分で決める設定 | カメラに任せる設定 |
プログラムオート(P) | サクッと撮りたい | ー | |
絞り優先(A/Av) | ボケ感を作りたい 全体にピントを合わせたい 光芒を出したい | F値(絞り値) | シャッター速度 |
シャッター速度優先(S/Tv) | 動きをピタッと止めたい スローシャッターをしたい | シャッター速度 | F値(絞り値) |
マニュアル(M) | 明暗差が激しいシーン | F値(絞り値) シャッター速度 | ー |
プログラムオート(P)モード
「F値(絞り値)・シャッター速度」のどちらもカメラにお任せするプログラムオートは、スナップ撮影など細かな撮影を気にせずテンポ良く撮影したいときにおすすめのモードです
複数人での旅行など、カメラ設定に時間をかけていられないときなどは「プログラムオート」でサクサク撮っっていきましょう
絞り優先(A・Av)モード
「F値(絞り値)」を自分で固定する絞り優先モードは、ボケ感をコントロールしたいときに活躍します
例えば、人物撮影で背景を大きくボカしたい場合や、全体にピントを合わせたいなど、ピント面の厚みをコントロールするイメージです
人物撮影(ポートレート)
F2.8以下は、背景や前景に大きなボケ感を出すことができるため、被写体を強調する撮影にぴったりです
ボケが大きいので、パッと見でも被写体がよく目立ちますよね
全体にピントを合わせたいとき(集合写真・物撮り)
複数の被写体にピントを合わせたい時など、ピントずれを意図的に無くしたいときは、F値をF5.6~F8程度まで上げて撮影するのがおすすめです
ピントが合う範囲が広がるので、全体にピントが合いやすくなります
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ボケ感をコントロールするF値の目安は以下の記事を参考にしてください
シャッター速度優先モード(S・Tv)
「シャッタースピード」を自分で固定するシャッター速度優先モードは、ブレをコントロールしたいときに活躍します
手ぶれを抑えたり・動く被写体をピタッと止めた写真を撮りたい時・スローシャッター撮影をしたい時などが主な活用シーンです
動きの速い被写体を撮影するとき
動き回るお子さんやペットなどをピタッと止めるためには、おおよそシャッタースピードを1/500秒よりも速く設定するのがおすすめです
手ぶれ防止と被写体のブレの防止、それぞれに必要なシャッタースピードのうち、速い方を基準に合わせましょう
あえて軌跡を残したいとき
逆にブレを活かして面白い写真を撮る方法もあります。以下の写真は意図的にシャッタースピードを1秒〜数秒まで落として撮ることで、被写体の軌跡を残しています
数秒間にわたって撮影側は微動だにしないことが求められるため、三脚をつかって撮影する必要があります
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ブレをコントロールするシャッタースピードの目安は以下の記事を参考にしてください
マニュアルモード(M)の活用シーン
「F値(絞り値)・シャッター速度」のどちらも自分で設定するマニュアルモードは、特に明暗差が大きい撮影の際に活躍します
カメラ側で自動調整される項目がないため、不意に明るさが変わることがないのが使いやすいポイントですね
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逆光など明暗差が激しい場合のコツについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください
初心者はどのモードから始めるといい?
当たり前ですが、自分でコントロールする項目が多いほど撮影モードの難易度は上がります
そのため、カメラ初心者の方は簡単な撮影モードからチャレンジして、徐々に使える撮影モードを増やしていくのがおすすめです
撮影モード | 難易度 | 自分で決める設定 | カメラに任せる設定 |
プログラムオート(P) | ー | ||
絞り優先(A/Av) | F値(絞り値) | シャッター速度 | |
シャッター速度優先(S/Tv) | シャッター速度 | F値(絞り値) | |
マニュアル(M) | F値(絞り値) シャッター速度 | ー |
マニュアルモードを使えるようになれば、もはやカメラ初心者は既に卒業したと言えるかと思います!
まとめ:まずはひとつでも得意な撮影モードを身につけよう
今回は、撮影モードの特徴と具体的な活用シーンについて紹介させていただきました
自分で決める設定・カメラにお任せする設定次第で撮影モードは分かれていて、撮影目的に応じてモードを選ぶのが理想的な使い方です
とはいえカメラ初心者の方は、まずは簡単なモードからチャレンジして、徐々に使いこなせる数を増やしていきましょう
しっかり、ひとつずつ意識して使っていくうちに体と頭が慣れていきますので、ぜひできるところから始めてみましょう
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