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いざ撮影スポットに足を運んで写真を取ろうと思ったものの、
- 思い通りの撮影ができず撮影現地で慌てた
- 帰ってから写真を見返すと自分の想像とは違う写真になっていた
という経験をしたことはありませんか?
そして、じゃあ次こそは失敗しないぞ!と意気込んでもまた同じような事象に遭遇してしまうなんてこともあるあるですよね
トラブルを逆引きできるようなピンポイントな情報はあまり出回っていませんし…
そこで今回は、カメラ初心者の方が遭遇しやすい失敗とその原因・対処について、これまで僕自身が体験した経験をもとにまとめてみました
遭遇頻度が高いものからピックアップしているので、すでに遭遇したことがあるトラブルの解消はもちろん、これから起こるかもしれないトラブルの未然の防止にもつながるかと思います
ぜひ一度チェックいただき、撮影スキルを高めるお役に立てれば幸いです
\ 気になる内容をチェックしよう /
Photographer
はろ
月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。
カメラ用語がわからない
具体的な解説に入る前に、カメラでよく使われる用語が分からず、こういった解説系の話についていけないとお悩みの方も少なからずいらっしゃると思います
そこで以下記事では、写真を撮る上で押さえておきたいあるあるな用語集をまとめていますので、この記事を見る上で横並びにしてみていただき、ぜひ理解を深める上での参考にしていただければ幸いです
辞書のように、逆引きもできますよ!
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被写体にピントが合わない
さて、ここからが本題です。せっかくいいタイミングや構図で撮れた写真でも、ピントが合っていないと非常にもったいないですよね
特にピントズレは後から修正することができないので、ずれてしまった時点で失敗写真確定の痛いミスです
正直、僕自身もいまだにやらかすのですが、主にピント合わせに失敗するのは、被写体の動きに合わせたオートフォーカス設定ができていない・レンズの特性を理解できていないことが原因です
- オートフォーカスモードを使いこなせていない
- オートフォーカスを合わせる範囲を調節できていない
- レンズの限界距離よりも近い距離で撮ろうとしている
オートフォーカス設定をしっかり理解しよう
特に被写体の動きが激しい撮影では、ばっちりピントを合わせるためにオートフォーカスの設定をチェックしましょう
- オートフォーカスモード:追従式(C-AF)に設定
- フォーカスエリア:被写体が移動する最小限の範囲を指定
- (被写体が動き回る際は)フォーカストラッキングを使う
フォーカスエリアは範囲が広すぎると撮りたい被写体以外の動きを検出して、おかしな位置にピントが合う原因になってしまいます
フォーカスエリアはカメラによって様々な種類があります。最初からピント合わせに使う範囲が決まっている場合は、「スポットやゾーン」など、最小限の範囲を設定しましょう
レンズの性能によってピントが合わない範囲がある
またレンズには、どうしてもピントが合わせられない距離(最短撮影距離)があります。お使いのレンズの最短撮影距離がわからない方は、ぜひチェックしましょう
- レンズの最短撮影距離よりも離れて撮る
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以下の記事では、ピントを外さないためのおすすめオートフォーカス設定や機材の選び方についての詳しく解説しています。ピント合わせで失敗したくない方は、ぜひチェックしてみてください
写真が全然ボケてくれない
一眼カメラの醍醐味といえば「大きなボケ感」ですよね
一方で、せっかくの一眼レフ・ミラーレス一眼を買ってはみたけど期待したほどボケなくて残念に感じたことがある方もいらっしゃると思います
これじゃスマホで撮った写真とあまり変わらないじゃん!と思う方も少なくないはず….
実はボケ感は、被写体との距離感・レンズによって大きく見た目が異なる性質を持っています
- 被写体や背景の位置・レンズの焦点距離や絞り値(F値)によって、ボケの大きさが変わることを知らない
写真が上手な方は最もボケが出やすい撮影条件を狙って撮っています!ぜひ皆さんも真似してみましょう!
距離感でボケをコントロールしよう
同じ機材を使っていても、撮影方法(距離感)次第でボケの大きさはずいぶん違ってきます。ボケ感を重視して撮影する際は以下の2点を心がけましょう
- 被写体に近づく
- 奥行き感のある場所で撮影する(背景を選ぶ)
\ 被写体に近づいて奥行きのある場所で撮ればすごくボケます /
逆にすごく離れたところから撮影する場合や、被写体と背景が近い撮影シーンではほとんどボケないので、注意しましょう!
レンズ設定や選び方も重要
また、レンズの使い方や撮影設定も非常に重要です。ボケ感を最大限に出すためには、以下のような設定をしましょう
- レンズは望遠を選ぶ(ズームレンズは望遠側で撮影)
- レンズの絞り値(F値)を一番小さくして撮影する
ただし、上記のような撮影設定をしたとしても、カメラと一緒についてくるキットレンズのボケづらい傾向があります
最小F値が3.5〜5.6のレンズはあまりボケないため、もし大きなボケで撮影したい場合は、最小F値が1.8〜2.8程度のレンズを使うのがおすすめです
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以下の記事では、ボケ感を最大限に出すテクニックや機材の選び方について詳しく解説しています。今後の撮影や機材選びの上で参考になると思いますので、ぜひチェックしてみてください
撮影例を交えて具体的にどの程度ボケ感が変わるのか実際の写真を比較していますので、ぜひ参考にしてください
写真がブレてしまう
室内・夕暮れ・夜の撮影など、比較的暗いシーンの撮影で写真がぶれてしまった経験はありませんか?
撮影現場で気付ければまだ良いですが、家に帰って全部ブレていたなんてことになると悲惨ですよね・・・
実はカメラはシャッターを開いている間に光量を稼ぐため、この間に被写体やカメラが動くと軌跡が残ってしまいます。これが写真がブレて見える原因です
シャッタースピードを早めに設定しよう
そのため、写真のブレを防ぐためには意図してシャッタースピードを早めに設定することが重要です
シャッタースピードを第一優先に設定する際は、以下の設定を取り入れましょう
- 撮影モードをシャッタースピード優先モード(Sモード)に設定する
- 露出設定が±0となっているか確認する
- シャッタースピードを早めに設定する(設定基準は以下を参照)
シャッタースピードの目安
手ぶれを抑えるシャッタースピードの目安は「1 / 焦点距離(秒)」
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写真が想定外にブレてしまう理由と対処法については以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください
三脚を使って手ぶれを回避する
星空撮影・花火撮影・夜景撮影など、非常に暗い環境で光量を稼ぐためには、数秒もの間シャッターを開いて撮影する必要があります
この際にカメラを手持ち撮影すると確実に手ブレが発生してしまいますので、三脚を用いてカメラを動かさずに撮影してみましょう
最近の三脚は小さくて耐荷重もしっかりしたものが増えてきていますので、ぜひ1本持っておくと便利ですよ!
おすすめの三脚
参考までに僕が使っているおすすめの三脚を紹介します。畳むとすごくコンパクト・一眼カメラと大きめのレンズもしっかり載せられる三脚なのにお値段もお手頃で非常に万能です
目で見るよりも写真が白すぎる・暗すぎる
人間の肉眼は非常に良くできていて、明暗差の激しい環境でもしっかりと明暗部を認識することができます
これに対してカメラで記録できる明暗差の範囲(ダイナミックレンジと呼ばれます)は、肉眼よりも狭いためどうしても肉眼と写真を比べると写真が白すぎる・暗すぎるといった事象が発生します
- 肉眼よりもダイナミックレンジが狭いカメラの特性に合わせて撮影ができてないから
露出設定で明暗部の調整をしよう
カメラで撮影する以上、合成でもしない限りは1枚の写真で肉眼と同じような広いダイナミックレンジを持つ写真は撮影することができません
そのため、明部あるいは暗部のどちらかだけでもしっかり撮影できるように、撮影条件に応じて露出設定(明るさの基準値)を調整することが一般的な対策です
- 露出設定をプラスに変更:暗部を明るめに撮影する(夜景など暗いシーンでおすすめ)
- 露出設定をマイナスに変更:明部を暗めに撮影する(日中の撮影でおすすめ)
露出設定では露光量(明るさ)を調整できます。プラスは明るめ・マイナスは暗めで撮影することができます
また、特に暗いシーンで明るめに撮影する場合(露出設定をプラスに設定)は、ひとつ前で紹介したシャッタースピードが落ちやすく、手ぶれが発生しやすい状況となります
もしあまりにも暗いシーンでシャッタースピードが落ちてしまう場合は、ISO感度を高めに設定するのがおすすめです
ブレは後修正ができないので、ISO感度を上げてでも第一にブレを抑えましょう!
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写真の明るさは、「F値・シャッタースピード・ISO感度」の3要素それぞれで調節することができます
それぞれをどのような順番で設定すれば良いか、カメラ初心者の方は難しく感じるかと思いますので、以下の記事で詳しく解説してみました。ぜひ参考になれば幸いです
また、夜景に特化した撮影テクニックやバリエーションの増やし方についてもまとめていますので、ぜひ以下の記事も参考にしてください
写真の明るさがコロコロ変わってしまう
画面の中で明暗差が激しい撮影シーンでは、写真が勝手に明るくなったり・暗くなる場合があります
夕日の撮影・日中撮影(日陰)などは明暗差が激しいですね
そのため、明るさが勝手に変わるのが気に入らない場合は、マニュアル設定で光量を自分で調節するか、測光モードを正しく設定してカメラに明るさ調節の基準を正しく伝えましょう
- 測光モードが正しく設定できていない
- マニュアルモードを使用していない(目安:中級者以上)
測光モードを使いこなそう
特にカメラ初心者の方は、まずは測光モード(カメラが明るさを測定する基準範囲)を使いこなしていきましょう
撮影モードをマニュアルにして自分で明るさを調節する方法もありますが、こちらはやや慣れている人向けです
一般的に測光モードは、カメラは画面内の平均的な明るさを測定して調節するため、夕日など明暗差が激しい撮影シーンでは構図がすこしズレただけでも画面内の明るさが変わってしまいます
そのため、画面の平均的な明るさを基準とするのではなく、一番明るい、あるいは一番暗いところを測定の基準にすると明るさがコロコロ変わる事象を解消することができます
明部に基準を合わせるならハイライト重点測光を、暗部に基準を合わせるのであればスポット測光などを使いましょう
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明暗差が激しく、明るさがコロコロ変わってしまう際の対処法については以下の記事で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみてください
写真の色がおかしい
写真がなんだか青っぽい・オレンジっぽい・色が派手すぎるといった具合に、現物と見た目が違う事象に遭遇したことがある方もいらっしゃるかと思います
写真は色に関する様々な設定があり、撮影前に設定を仕込んでおくことで後加工をせずに思い通りの写真が撮れる一方で、設定を十分に理解しておかないと設定ミスの原因にもなり得ます
色を変更できる設定は主に以下の2つです
- ホワイトバランスが正しく設定できていない(青・オレンジ寄りの色になる)
- 極端な色味のピクチャーエフェクト(加工フィルターのようなもの)を使っている
ホワイトバランスはオート設定でOK
太陽光は時間によって色が変わる(朝は寒色・夕方は暖色)ため、カメラでは白色がキチンと白色に写るように補正することができます
これがホワイトバランス機能なのですが、色温度を固定(寒色・暖色寄せ)することもできるため、誤って設定してしまった場合に、写真全体が青っぽくなったり、オレンジ色に見える場合があります
正しいホワイトバランスの写真
そのため、意識的に色を変更したくない方は、オートホワイトバランス(AWB)設定をしておきましょう
最近のカメラはすごく正確に色を再現してくれるので、オートがおすすめです!
ピクチャーエフェクトはビビッド設定に注意
ピクチャーエフェクトは、画像加工アプリのフィルターのようなもので、あらかじめ用意されたパターンから好きな色合いを選択することができます
特に、彩度高めのビビッド設定で撮ると日常の写真が鮮やかに写るため、カメラ初心者のころは非常に感動するかと思います
ただ、元々色の濃い被写体だとわざとらしい色味に見えることが多いため、ビビッドの使用は最小限にして、基本的にはノーマルやポートレート(人物撮影用)といったナチュラルな設定を使うのがおすすめです
色の鮮やかさは、撮影後にも様々な画像加工アプリで修正できるので、最初から無理に彩度モリモリで撮らなくても大丈夫です!
写真の画質が荒くなる
室内や暗い撮影シーンの撮影では、撮影後の写真が荒く見えることがあります
これは、少ない光量の中でも明るさを稼ぐために、カメラ側が受光感度(ISO感度)を増幅した結果、ノイズが発生することによって起こる現象です
音響などで音を必要以上に大きくすると、バリバリといった音が入ってしまいますよね。基本的な概念はこれと同じです
そのため、暗い撮影シーンでは、受光感度(ISO感度)を上げるのは最終手段として、なるべく他の方法で光量を稼ぎましょう
- ISO感度を上げて電子的に無理やり光量を増幅しているから
物理的に光を多く取り入れよう
夜景や星空撮影など、暗いシーンだからこそ綺麗でなめらかな写真を撮りたくなりますよね。そんな時には物理的に光量を最大限取り入れるために、F値とシャッタースピードの調整をしましょう
- F値を可能な限り小さな値にする
- シャッタースピードを下げる
手持ち撮影でシャッタースピードを下げる場合は、手ぶれ・被写体ブレに気をつけてくださいね
最小F値はレンズの性能に依存します
最小F値が3.5〜5.6などの比較的大きなレンズをお使いの方は、F1.8以下の明るいレンズを1つでも持っておくのがおすすめです
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本来、F1.8などの明るいレンズは価格が高くなるのですが、入門者向けに各メーカーで廉価・高性能なレンズが用意されています(通称:撒き餌レンズ)
以下の記事では、2〜3万円台から買えるコスパ最高のレンズをまとめていますので、ここぞという時に使いたいレンズを見つけたい方はぜひチェックしてみてください
撮りたいものを見つけられない
最後はすこし精神論的なテーマですが、一眼カメラを買ってはみたものの、そもそも何を撮ればいいかわからずいまいちモチベーションが上がらないということはありませんか?
人それぞれカメラを手にする理由は様々と思いますが、継続いくためには「撮っていて楽しいもの」を見つけることが一番大事だと感じています
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そこで、以下の記事では自分の好きな写真が何かを把握するためのおすすめの方法をまとめてみました
- カメラを趣味として続けるメリット
- 好きな写真の傾向を知るためのコツ
もしカメラを趣味として続けていくことに少し不安を抱えている方がいらっしゃいましたら、是非参考にしてください
自分の「好き」を言語化して、写真を撮る動機をしっかりと認識するための助けになれば幸いです
まとめ:お困りごとのテーマ募集中です
今回は、僕自身がカメラ初心者の頃に困ったテーマを中心に、撮影に失敗しないため対策や原因について紹介しました
みなさんのお悩みに対して解消のヒントになれば嬉しく思います
この他にも、はろログカメラではカメラ初心者の方に向けた「機材選び・テクニックの紹介」をおこなっています。他のコンテンツも是非チェックしてみてくださいね
\ 気になる内容をチェックしよう /
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