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撮影中にカメラやレンズが予期せぬ雨で濡れてしまい、機材が故障しないか心配になったことがある方は少なくないかと思います
実際に一部の特殊な防水仕様カメラを除き、一眼レフ・ミラーレス一眼は、完璧に水を防いでくれるものではありません
僕はSONY a7III|a7IVを持っていますが、どちらも防水に配慮されたカメラではあるものの、完全防水ではないため、アフターケアは欠かさずに行っています
そこで今回は、雨などでカメラやレンズが濡れてしまった時に故障やカビのリスクを下げる対処法、そもそも濡れないためのテクニックを紹介したいと思います
- 雨濡れしたらすぐに行いたい応急処置
- カビや電源故障から機材を守るアフターメンテナンスと保管方法
- そもそも機材を濡らさないための小ワザや便利アイテム
特に、土砂降りの雨や海水といった特殊な濡れ方をした場合は、メンテナンスを行わないとカメラやレンズ内部に水分が入り込んでしまい、写真が曇って見えたり故障のリスクが高まります
ぜひ、今回の記事内容を参考にしていただき、高額な修理費用や修理の間に機材が使えないといった事態にならないように対策していただければ幸いです
簡単にできる対策ばかりですので、ぜひ予備知識をつけていただき、いざという時の備えをしておきましょう!
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Photographer
はろ
月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。
カメラやレンズが水濡れするとどうなる?
カメラやレンズは機密性が高い構造のため、一般的に簡単に水分が入り込むことはないものの、逆に一度入り込んだ水分は外に放出されにくく、電源系統の故障・クモリ・カビの発生リスクにつながります
電源そのものが入らなかったり、レンズやファインダーが曇って見えてしまうなど、カメラとしての価値が失われてしまうので、絶対に回避したいですね・・・
また、カメラ表面についた水分は、ズームリングやピントリングといったゴム製部品の劣化を早めてしまうため、高いお金を出して購入した機材の寿命を縮めてしまうことにもなりかねません
このような状況を回避するためにも、水濡れした場合の応急処置・アフターメンテナンスはしっかり行いましょう
僕自身も防水仕様のカメラを使っているものの、雨に濡れた時は念入りにメンテナンスをしています
カメラ・レンズの水濡れ対処法:撮影現場で行いたい応急処置
ここからは具体的な雨濡れ・水濡れした際の対処方法について紹介していきます。まずは、撮影現場ですぐに行える応急処置を2つ紹介します
あくまで応急処置ですので、この後紹介するアフターメンテナンスとセットで考えていただければと思います
機材表面の水分をタオルで拭き取る
カメラが濡れてしまった場合は、まず第一にタオルを押し当てて水分を拭き取りましょう
カメラを傷から守るためにも、可能な限りやわらかいタオルを使うのが理想です
目で見える部分はもちろん、ぱっと見では気づかないような箇所に水が溜まっている場合もありますので、水分が入りそうなところは可能な限りチェックするようにしましょう
目視で分かりづらく水分が溜まりがちな場所
- ズームレンズの筒(レンズを伸ばすと見える部分)
- モニターの裏面(モニターが開く部分)
- 各ボタン・ダイヤル部分のスキマや溝
- ファインダーやアイカップを外した部分
- ホットシュー・蓋を外した部分
撮影現場ですべてを取りこぼさずに拭き取るのは難しいと思いますが、可能な限りチェックしましょう
ティッシュで拭くのはNG|キズやコーティング剥がれの原因に
何かと手元にありがちなティッシュでカメラ機材を拭いてしまうと、レンズ表面のコーティングが剥がれてしまったり、ボティに無数の小さな傷がついてしまう可能性があります
そのため、濡れた時は基本的にタオルのように柔らかい素材の布で拭きましょう
カメラ用に必ず持ち運ぶ専用クロスを常備しておくと、いざという時に素早く対応することができると思います
洗車や楽器のお手入れに使われるセーム革素材の専用クロスなら、カメラ機材にも優しい上にしっかり水分を拭き取ることができますよ
タオルが届かない細かい部分はブロアーで水分を吹き飛ばす
ダイヤル周りなど、細かくて入り組んだ部分はどうしてもタオルが届きづらいですよね。そんな時にはブロアーを使って、隙間の水分を吹き飛ばしましょう
小さめのブロアーだと風力が弱く水分が飛んでいかないことがあるため、手のひらサイズ程度の少し大きめのブロアーを持ち運ぶのがおすすめです
これで応急処置はバッチリです!あとは家に帰ってからしっかりメンテナンスをしましょう!
カメラ・レンズの水濡れ対処法:帰宅後に行いたいアフターメンテナンス
次に紹介するのは帰宅後に実施したいアフターメンテナンスについてです
カビ対策やゴムパーツの劣化を抑えるためにすごく重要な内容が詰まっているので、特にこれまでメンテナンスをしていなかった方は、ぜひ実践してみてください
カメラ・レンズの密閉箇所を全て開いて干す
小雨が当たった程度であれば不要と思いますが、もし機材がガッツリ濡れてしまった場合は、風通しの良いところでカメラ・レンズを干しましょう
「開けるところはすべて開いておく」ことを意識するとより短時間で乾かすことができますよ
とにかく表面積を稼いで早く乾かしましょう
- ズームレンズの筒は伸ばす
- モニター・カバー類は開いておく
- バッテリーやSDカードは抜いておく
風通しが良い場所が確保できない場合は、扇風機で風を当てながら乾かすと良いですよ
びしょ濡れの際はドライヤーを使う(要注意)
びしょ濡れの場合は、自然乾燥ではスピードが追いつかないこともありますよね。そんなときはドライヤーで応急処置的に水分を蒸発させるのも良いかと思います
ただし、熱風を至近距離から当てると機材の変形にも繋がりかねないので、冷風あるいは温風を遠くから当てるようにしましょう
風と一緒にホコリも入り込む可能性があるため、あくまで緊急時の切り札的な使い方とするのがベターですね
ドライボックスや防湿庫で保管
干すことである程度水分が抜けたら、最後に湿度が高くならない環境で保管しましょう
部屋の湿度が高いと自然乾燥では湿気が飛びづらいので、最終的には湿気をしっかりと抜いてあげる必要があります
少量の機材であればジップロックとシリカゲル(乾燥剤)で十分ですが、カメラ機材はそこそこサイズがあると思いますので、ドライボックスや防湿庫で保管するのがオススメです
湿度管理に手間をかけたくない方は、ややコストが高いですが防湿庫はすごくオススメです
おすすめの防湿庫はコチラ
僕が愛用している防湿庫です!インテリアにも馴染みますし、防湿の手間が全くかからないのですごくおすすめです!
アナログの保管方法ながら湿度が可視化できるおすすめのドライボックスを紹介しています。何より初期費用が小さく抑えられる点が魅力的ですので、気になる方はぜひチェックしてみてください
以上が、カメラ・レンズが濡れてしまった後に行いたい対処法でした。以降では、少し目線を変えて「水濡れからカメラを守る方法」について紹介していきます
まずは雨などの水滴から機材を守るところからリスクを抑えていきましょう!
カメラ・レンズを水濡れから守るアイテムとコツ
雨の日の撮影は、水滴のついた瑞々しい写真や、リフレクションを使った印象的な写真が撮れる絶好のチャンス
そのため、機材の心配は最小限にして撮影に集中したいですよね。そこでここでは、そもそもカメラ・レンズを水濡れから守る方法について紹介していきたいと思います
しっかりと対策をして撮影に臨みましょう
レンズフードを使う
雨の日はレンズの表面に水滴が付きがち。一度付着した水滴を放置しておくと拭き取りづらい水滴跡が残ってしまいます
そのため、雨の日の撮影では基本的にレンズフードを使うようにしましょう
オリンパスのレンズや中古で購入したレンズにはフードが付いていないこともありますので、ぜひ用意しておくことをオススメします
レインカバーを使う
「レインカバー」は3千円くらいで対策できる上で、土砂降りの雨でもしっかり機材を雨から守ってくれる便利アイテム
本体とレンズの先端までを完全にカバーで覆ってくれるので、ちょっと雨が心配な運動会や片手が傘で埋まってしまう歩きながらの撮影で活躍します
設定画面が見えるように一部はビニールの透過素材で作られているので、雨の日でも操作性を損なわれずに使うことができます
レンズの長さによってサイズ選びの条件が異なりますが、標準ズームレンズ用のカバーを持っておくと何かと便利かと思います
防水仕様のカメラバッグを使う
カメラ・レンズを雨濡れから守るためには、やはり浸水しないバッグ選びも非常に重要です
撥水加工が施されたカメラバッグを使えば、カメラを瞬時にバッグにしまうことで十分な防水対策になります
一般的にカメラバッグといえばデザインがイマイチなものが多いですが、僕が使っているこちらのバッグはデザインもスタイリッシュで機能性も抜群です!
防水仕様のカメラ・レンズを使う
エントリー層向けの機材を除き、多くのカメラやレンズは「防滴加工」が施されているため、多少の雨くらいなら水の侵入を防いでくれます
ただし、カメラ本体だけではなくレンズも併せて「防滴加工」がなされていないと意味がいないので、みなさんのお使いのカメラ・レンズの対応状況を調べてみましょう
最近は、入門向けカメラの中でも一部のモデルは「防滴加工」に対応しているものが多いですね!
「防滴」のさらに上位水準を満たす「防水加工」に対応したカメラ(アクションカメラ)もありますので、アクティブな撮影をする方は防水カメラもチェックしてみましょう
まとめ:水濡れはカメラの大敵!応急処置とアフターケアでしっかり対応しよう
今回は、カメラやレンズが濡れてしまった時の対処法について紹介しました
カメラは元々気密性が高く作られていることもあり、一度入り込んだ湿気や水分はなかなか外に放出されないため、いかに内部に入り込むことを防げるかがカギとなります
そのためにも、しっかり応急処置とアフターケアをして、カメラを長く使い続けられるようにしていきましょう
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