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これまでの初心者向け解説シリーズでは、露出の三角形と呼ばれる「F値・シャッター速度・ISO感度」についてで紹介してきました
しかし、実際に撮影時する手順が整理できず、設定手順をまるっと知りたい方もいらっしゃるかと思います
そこで今回は、「F値・シャッター速度・ISO感度」の設定順番について解説します
基本的には以下の①→②の流れで設定すれば大概の被写体は撮影できますので、ぜひ頭の整理にお役立てください
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Photographer
はろ
月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。
設定順番①|F値 or シャッタースピードを固定する
撮影時の設定をできるだけシンプルにする一番のコツは、F値あるいはシャッタースピードを先に決めてしまうことです
F値・シャッタースピードどちらを優先するかは、撮影シーンによって決めましょう
撮影シーン | 優先する設定内容 | 選ぶ撮影モード |
ボケ感を出したい 全体にピントを合わせたい 環境が暗い | F値(絞り値) | 絞り優先モード (Aモード) |
ブレを抑えたい スローシャッターをしたい | シャッタースピード | シャッタースピード 優先モード (Sモード) |
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ここでは、撮影モードの使い分け方をかなり端折っていますので、詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください
ボケの調整・明るさを確保するなら「絞り優先モード」
- 背景・前景を大きくボカした写真を撮りたいとき
- 全体にピントを合わせてキッチリ撮りたいとき
ボケ感をコントロールするF値の目安は以下の記事を参考にしてください
ブレを調整するなら「シャッタースピード優先モード」
- 動きの速い被写体をピタッと止めたいとき
- とりあえず手ブレさせたくないとき
- スローシャッターを試したいとき
ブレをコントロールするシャッタースピードの目安は以下の記事を参考にしてください
設定順番②|明るさが足りない時はISO感度で調整
基本的には、絞り優先・シャッタースピード優先モードを使えば、大概の撮影シーンに対応できますが、暗い撮影シーンでは光量が足りず、以下のような失敗につながる可能性があります
優先モード
このような場合は、光量を電子的に稼ぐため「ISO感度」を上げましょう
ISO感度を上げて写真の明るさを稼ぐ
特に絞り優先モードを使っていると、暗いシーンで被写体がブレてしまうケースが頻発します
このような時は、ブレが起きないシャッタースピードになるまでISO感度を上げましょう
ブレないシャッタースピードは、被写体の動きの速さによって変わるため、以下を参考にしてください
ただし、ISO感度を上げすぎると写真にノイズが乗ったり、細部の表現が甘くなるデメリットもありますので、必要最低限の程度までとしておきましょう
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ISO感度を変更するメリット・デメリットを詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください
慣れないうちはISO感度はAUTOで大丈夫
カメラ設定を最大限にシンプル化するのであれば、ISO感度もオート設定にするのもおすすめの手段です
場合によってはISO感度が上がりすぎてしまうこともありますが、設定の手間が省けることで構図や被写体とのコミュニケーションに集中することができます
慣れていくと無意識で出来ることが増えていきますので、まずは少しずつできるところを増やしていきましょう!
明暗差が激しいはマニュアルモードが便利
明るさの調整を自動で実施してくれる「絞り優先・シャッタースピード優先モード」ですが、実は明暗差が大きい撮影シーンでは使いづらいデメリットがあります
そんな時に活用したいのが「マニュアルモード」。マニュアルモードのメリットは、自分で好みの明るさに調節できることです
シャッタースピードとF値の両方を固定するだけですので、そこまで難しくはないですよ
基本的にはこれまで紹介した明るさの決め方とほぼ同じで、絞り値・シャッタースピード両方を設定することが唯一の違いです(以下:STEP.2/3)
主な活用シーン:明暗差が激しい撮影シーン
- ボケ感を重要視したいなら:F値(絞り値)を固定
- ブレを抑えたいなら:シャッタースピードを固定
Step.2で固定した値は変えずに、明るさを調節しましょう
- F値を固定している場合:シャッタースピードを下げて明るさを稼ぐ
- シャッタースピードを固定している場合:F値を上げて明るさを稼ぐ
Step.3で明るさを稼ぎきれない場合に行いましょう
- 明るさがちょうどよくなるまで、ISO感度をさらに上げる
マニュアルモード時はISO感度AUTO設定は控えましょう。想定以上にISO感度が上がりすぎる場合があります
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逆光など明暗差が激しい場合のコツについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください
まとめ:撮影モードを固定して明るさをISO感度で補うだけ
今回は露出の三角形と呼ばれる「F値・シャッター速度・ISO感度」の設定順番について説明してきました
絞り優先モードやシャッタースピード優先モードとISO感度オート設定を組み合わせれば、設定を極限までシンプル化ができますので、ぜひ試してみてください
これを機にぜひ、いろんな撮影モードにチャレンジしてもらえると嬉しいです
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