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旅行など思い出のシーンを写真におさめて、いざ家に帰って見てみたらブレた写真ばかり。。。といった残念な経験はありませんか?
特に普段からカメラを使っていない方にはあるあるの事象だと思います
実はカメラの構造上、写真は周辺が暗ければ暗いほどブレやすくなり、またお子さんやペットなど動きの早い被写体ではさらにブレが目立ちやすくなります
そこで今回は、子供撮影などでありがちなブレが発生する原因と対処法について紹介していきたいと思います
結論としてブレを抑えるためには、カメラと構え方とシャッタースピードの設定がすごく大事です。思い出の写真で失敗しないように対処法をしっかりマスターしましょう
撮影方法や設定の知識をつければ、ブレはちゃんと抑えることができますよ
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Photographer
はろ
月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。
写真がブレる理由は2つある
写真は一瞬の光を切り取るものです。そのため、シャッタースピードが遅くなると軌跡が写真に残り、これがブレとして見えてしまいます
具体的にブレを抑える方法は要因によって異なるため、今回はそれぞれに分けて紹介していきます
結局は動きに対してシャッターが遅ければブレるだけです!まずは対策が簡単な手ブレ対策から紹介します
ブレる要因|手ブレ(カメラの動きが原因)
手ブレはシャッタースピードが遅すぎて、カメラがわずかに動く軌跡が写真に残ってしまう現象です
シャッターを切る瞬間に力が入ってカメラが揺れたり、呼吸などの人間のわずかな動きがカメラを動かしてしまいます
手ぶれは、夜や屋内施設のような比較的暗いシーンで起きる最もオーソドックスなブレの要因です
主な対策は以下の通り。カメラの設定やカメラの持ち方によって効果的にブレを抑えることができます
- シャッタースピードを速く設定する
- なるべくブレないカメラの持ち方を身につける
- 三脚を持ち運ぶ
シャッタースピードを速く設定しよう
一眼カメラや(一部の)スマホカメラでは、シャッタースピードを自由に設定することができます。これを用いて、シャッタースピードをあえて速く設定することで手ぶれを抑えることができます
手ぶれが発生しないシャッタースピードの目安は、レンズの種類によって異なるのですが、おおよそ焦点距離分の1秒と言われています
手ぶれを抑えるシャッタースピード=1/焦点距離
焦点距離50mmのレンズをお使いの場合は、1/50秒が適切なシャッタースピードです
手ぶれしそうな暗いシーンや、実際に手ぶれを現地で確認した際は、上記を目安にシャッタースピードを速く設定しましょう
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シャッタースピードを変えるためには、撮影モードを「SモードかMモード」に切り替える必要があります。それぞれの設定については以下の記事で詳しく紹介しています
カメラをしっかり構えよう
カメラの構え方は人それぞれだと思いますが、実は構え方は手ぶれを抑えるためにすごく大事な要素です
特に脇が開いた状態でシャッターを切ると、カメラが安定せずブレやすくなってしまいます
構え方のポイントは以下の3つ。実際に無意識にすべてをクリアできている方は少ないかと思います
- 基本的にカメラは両手で持つ
- 右手はグリップを持ち、左手はレンズを下から支える
- 両脇をしっかりと締める
実際にみなさんもやってみてください!レンズを左手で支えながら脇を締めると、すごく安定しますよ
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ブレを起きづらくするカメラの構え方については以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください
体を固定できる物はなんでも利用しよう
普段の撮影では、基本的にシャッタースピードと構え方にさえこだわっておけば大丈夫
しかし、動画撮影や夜景で三脚禁止の場所での撮影など、ピタッとカメラを止めて撮影しなければいけない場合は、手すりやネックストラップを活用して手ぶれをおさえるのがおすすめです
夜景や星空撮影は三脚を使おう
三脚は、手ぶれを抑えるための最終手段です。「星空・夜間撮影」などの数秒間にわたってカメラを微動だにせずに撮影しなければいけない場合は、三脚を用意しましょう
なお、三脚は重量と耐荷重がトレードオフの関係になるので用途に応じてベストな機種が変わります
世の中には星の数ほどの三脚がありますが、個人的におすすめなのが「Manfrotto 三脚 Elementトラベル三脚」です
発売からは結構経ちますが、携行性・安定性・バランスを総合的にみてコスパが良い三脚です。僕も3年以上使っていますが、まだまだ現役ですよ!
- 耐荷重4kg:あらゆる機材を載せることができる
- 足が比較的太い:強風でも倒れづらい構造
- アルカスイス規格対応:カメラの取り付けがワンタッチで出来る
- 比較的軽い・折り畳み対応:持ち運びに便利
ブレる要因|被写体ブレ(被写体の動きが原因)
ここまでは撮影者・カメラ自体が極力動かさない工夫を紹介してきましたが、そもそも撮る被写体が素早く動いている場合は、結局ブレてしまいます
そのため、動く被写体を撮影する時には被写体をピタッと止めるくらいに速いシャッタースピードを設定する必要があります
水族館などの暗くて被写体も動く撮影や、運動会などでも動きをピタッと止めた写真を撮るためにはこれを意識することが大事ですね
被写体に合わせてシャッタースピードを設定しよう
被写体ブレを防ぐには、被写体のスピードよりも速くシャッタースピードを設定してあげることが重要です
いちいち覚えるのが面倒だと感じる方は、最低でも1/200秒・最速で1/1000秒くらいで覚えてもらえればOKです
できれば暗記がおすすめですが、手ぶれが気になりそうな撮影を行う際には、具体的な値を調べられるように準備して置きましょう
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以下の記事では、シャッタースピードを速くするための具体的な設定方法(撮影モード)を含め、詳しく紹介しています。ぜひこちらの記事もチェックしてみてください
ブレないための機材の選び方
ここまでの話を聞いて「だったら常にシャッタースピードを速く設定しておけばいいよね?」と感じた方もいらっしゃるかと思います
とは言え、そうもいかないのが実態で、シャッタースピード速く設定すると極端な場合、写真にノイズがたくさん乗ってしまいます
シャッタースピードを速くすると光量を稼げなくなるため、ISO感度で調整する必要があるためです
ISO感度は光を擬似的に増幅するため、不要な箇所にザラザラとしてノイズが乗りやすくなります(詳しくはISO感度の解説記事を参考にしてください)
そこで、最後は「機材選び」の観点で、写真のブレに強くなるレンズの選び方を紹介したいと思います
F値(絞り値)の小さなレンズを選ぶ
シャッタースピードが速くなる分の光量を稼ぐためには、F値(絞り値)の小さなレンズを選ぶことが重要です
F値の小さなレンズは、たくさんの光を集められる(明るい)レンズとなります
特にキットズームレンズでは、F5.6が下限ということも一般的ですが、単焦点レンズを使えばF1.8・F1.4と非常に明るいレンズがたくさん揃っています
ちなみに、F5.6とF1.4では、シャッタースピード16倍分の明るさの違いが出ます
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まだ、明るい単焦点レンズを持っていない方は、各社からお手ごろな価格で単焦点レンズ(撒き餌レンズ)が用意されていますので、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください
望遠レンズでの撮影は避ける
望遠レンズは、狭い範囲を大きく切り取るレンズのため、ちょっとしたブレが目立つ性質があります
そのため、暗いシーンなどシャッタースピードが落ちそうな場合は、なるべく望遠レンズは控えて、広角側のレンズを使うことを意識してみてください
切り取る範囲が広い広角レンズはブレが目立たない性質があります。動画でも手ぶれしないように広角側が使われることが多いですね
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以下の記事では、望遠レンズ・広角レンズの特徴について体系的にまとめていますので、レンズの特徴をもっと詳しく知りたい方はぜひチェックしてみてください
まとめ:シャッタースピードとブレの関係を体感しよう
今回は、一眼カメラ撮影でありがちなブレが発生する原因と対処法ついて紹介させていただきました
一度ブレてしまった写真はらは修正できないので、撮影現場でなるべくブレを作らないようにすることが重要です
ブレを抑えるための対処法
- 手ブレしないようにカメラを固定して撮影する
- シャッタースピードを速く設定して、ブレを抑える
- 明るいレンズ・広角側のレンズを使う
ぜひ、今回紹介させていただいた内容を一つでも取り入れていただき、失敗写真を減らすことに繋げていただければ幸いです
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