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一眼レフやミラーレスを買ったからには、ピカピカの夜景や情緒あるナイトスナップ写真を撮ってみたくなりますよね
たしかに一眼カメラは夜景に強いのがのメリットはあるものの、実はうまく性能を引き出せるかは撮影設定や撮り方・機材の選び方では大きく変わります
ちゃんとしたコツを押さえることで、写真のクオリティやバリエーションがグッと良くなりますよ
そこで今回は、一眼カメラを使った夜景(暗所)の撮り方・設定・機材の選び方についてまとめて紹介します
この記事の内容を学んでいただければ、暗所での撮影で写真がブレたり・暗く撮りすぎてしまうなどの失敗を減らすことができるかと思います
実際に夜景を撮影した作例
Photographer
はろ
月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。
ぜひ最後までチェックしていただき、夜景撮影をマスターしましょう!
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はろ
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夜景の撮り方|明るい写真に仕上げるため撮影設定
夜景の撮影シーンでは、目が暗所に慣れていることもあり、ついつい暗く撮影しすぎてしまいます
真っ暗な写真は後から編集で補正することも難しくなるため、僕自身も夜景では「暗く撮りすぎないこと」を意識して撮影しています
個人的には、夜景や星空などの写真は煌びやかに仕上げた方が印象的だと思っています!
具体的に夜景で明るく撮影するためのポイントは以下の5つ。1〜4は明るく撮るための方法で、5は明るさを自由に変更するための方法です
- 撮影モードはAモード(絞り優先)
- F値は最小まで下げる
- 手ぶれしないシャッタースピードになるようにISO感度を上げる
- 写真が暗い場合は露光量をプラスにする
- RAW形式で撮影して後から編集する
以降では詳しく解説していきます!
撮影モードはAモード(絞り優先)がおすすめ
夜景は明暗差が激しいので、撮影モードは本来はマニュアルモードを使うことがおすすめです
とはいえ、初心者の方でマニュアルモードに慣れない方は、Aモード(絞り優先)を使うとかなり手軽に撮ることができます
次に詳しい撮影設定について紹介していきます
F値は最小値に設定(値はレンズに依存)
繰り返しになりますが、夜景撮影で一番重要なポイントは写真を明るく撮ることです。そのため、F値(絞り値)は一番小さな値にして、写真の明るさを稼ぎましょう
ただし、Aモードで暗いシーンで撮影する場合には、シャッタースピードが落ちすぎないようにF値以外の設定にも注意する必要があります
シャッタースピードは手ぶれしない程度に
シャッタースピードが落ちすぎると、光の軌跡が写真に残りやすくなるため、手ぶれや被写体ブレが発生しやすくなります
特にAモードではシャッタースピードはカメラが勝手に調整するため、暗すぎるシーンでは無意識にシャッタースピードが落ち、手ぶれが量産される場合があります
AモードではISO感度でシャッタースピードを調整する
Aモードでは、シャッタースピードはF値とISO感度によって自動で決まります。F値は先ほど紹介した通り、明るさを稼ぐために最小値で固定ですので、残るISO感度を変更してシャッタースピードを調節しましょう
AモードではF値を最小に固定→ISO感度でシャッタースピードを調節
ここは、すごく大事なポイントです!
手ぶれを抑えるシャッタースピードの目安
具体的に手ぶれの発生を抑えるシャッタースピードは、以下を目安にしてください(使用するレンズによって変わります)
手ぶれしないシャッタースピード = 1 / 焦点距離(秒)
例えば、焦点距離50mmのレンズを使っている場合は、1/50秒より速く設定することをおすすめします
もっと明るく撮りたい時は露光量をプラスに
Aモードでは、カメラ側が写真の明るさを自動で調節してくれますが、基準となる明るさの度合い(露光量)は撮影者が指定します
±0がカメラがちょうどいいと判断した明るさなのですが、実際には多少のズレが生じるため、カメラ側で微調整してあげましょう
露光量は、カメラ上部の露出ダイヤルやカメラメニュー画面で変更することができます
編集(RAW現像)で鮮やかさを引き立てる
ここまではできるだけ写真を明るく撮る方法について解説してきましたが、夜景や星空撮影の写真は編集(RAW現像)によって鮮やかさを劇的に変えることができます
実際に夜景を編集(RAW現像)した作例がこちら。右側の写真の方がかなり彩り豊かに見えるかと思います
(スライダーを左右に振ってみてください)
撮影データはRAWとJPEGの同時撮影がおすすめ
一般的によく知られるJPEGデータは、カメラ内部ですでに補正し軽量化したデータとなります
そのため、夜景のような明暗差が大きな撮影シーンの場合は、元データが残っておらずうまく補正することが難しい場合があります
一方、RAWデータは編集を前提とした写真の生データとなるため、明るさをグッと持ち上げたり、色をダイナミックに変更しても自然な仕上がりにすることができます
一眼カメラでは、写真データの保存形式をRAWとJPEGから選ぶことができます
あわせて読みたい
RAWデータ編集(RAW現像)については、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方はぜひチェックしてみてください
夜景の撮り方|撮れ高を上げる撮影パターンの増やし方
僕自身、これまでたくさんの夜景スポットを訪れて撮影をしてきたのですが、夜景は案外撮影場所がパターン化されていて、撮影パターンをたくさん増やすことが難しい傾向があると感じています
そこではここでは、同じ夜景スポットでも撮れ高を上げる撮影パターンの増やし方と言った観点で、コツを紹介していきます
- 広角と望遠でバリエーションを作る
- イルミネーションやライトを副題にする
- スローシャッターで光の軌跡を描く
- F値を大きくして光芒を作ってみる
広角と望遠でバリエーションを作る
同じロケーションでも、引きと寄りを使い分けることで写真の見た目は大きく変えることができます
特に僕たち人間の肉眼は広角に見えているため、その中でもピンときたところをズーム(望遠)で切り取ってあげることでバリエーションを増やしていきましょう
ズームやレンズ交換で寄り引きの構図を撮る
常にどこを切り取ったら綺麗に見えるかといった観点で目の前の情景を分析する意識が大事かと思います
広角で撮影
望遠で撮影
イルミネーションやライトを副題にする
夜景といえば、幻想的なイルミネーションやライトが印象的ですが、それだけを撮るとどこか物足りない印象を受けるかと思います
イルミネーションはロケーションを華やかにするアイテムの一つ。ですので、イルミネーション単体にはさほど魅力はないということになりますね
そのため、あらためて自分が何を撮りたいかを整理して、イルミネーションやライトを副題にすることを心がけてみましょう
F値を最小にして、イルミネーションを背景ボケにすると煌びやかな写真が簡単に撮れますよ
大きな玉ボケを作るならF値は最小に設定
主題がぱっと思いつかなければ、自分でアイテムを用意して主題にしてしまうのもアリです
スローシャッターで光の軌跡を描く
車のヘッドライトなど、移動する光源を見つけた際には「スローシャッター」を試してみるのも面白いです
カメラを動かさずにシャッタースピードを1秒以上開く必要があるため、手ぶれが生じやすいです。そのため、三脚や手すりなどを活用して撮影しましょう
シャッタースピードを1秒以上に設定(被写体の速度次第)
三脚を持ち歩くのが面倒という方は、バッグにスポッと入るミニ三脚がおすすめですよ
F値を大きくして光芒を作ってみる
光量の強い光源を見つけたら、光芒を作るチャンスです
光をウニのようなトゲトゲした表現にすることで写真にアクセントを加えることができますよ
光芒を作るポイントはF値を大きく設定すること。光源の強さや大きさによって変わるもののF10以降で光芒がだんだんと大きくなってきます
光芒を出すならF値は10以上(目安)
暗いシーンでF値を大きくするため、シャッタースピードが落ちやすく、これも三脚などでカメラをしっかりと固定する必要があります
夜景を撮る際は三脚を持ち歩くと何かと便利です!
夜景の撮り方|機材の選び方
夜景を撮る上で、写真のクオリティやバリエーションを増やすためには、機材の選び方も非常に重要になってきます
ここでは、僕自身が夜景撮影で機材を持ち出す上で、気をつけているポイントやおすすめの機材を紹介します
レンズはF値が小さなものを選ぶ
キットズームレンズのようなF値の大きなレンズを使っている場合、シャッタースピードを保つためにISO感度をガッツリ上げる必要があるため、写真にノイズが乗りやすくなります
そのため、僕は夜景撮影ではなるべくF値の小さなレンズを使い、ISO感度が上がりすぎないように撮影することを普段から心がけています
F値は小さければ小さいほど、夜景にはうってつけなのですが、経験上、F2.8以下であれば十分に活躍するレンズと言えるかと思います
僕のレンズの選定基準
ズームレンズなら最小F値 2.8|単焦点レンズならF1.8以下
特に単焦点レンズは、ズームレンズと比べてF値が低いものが多く、各メーカーからも安価なレンズが販売されています
これらのレンズは、俗称「撒き餌レンズ」とも呼ばれていて、2〜3万円から購入できるため、すごくコスパが良いことで有名です
各メーカーの撒き餌レンズは以下の記事にまとめていますので、ぜひチェックしてみてください!
スローシャッターや星空を撮るなら三脚は必須アイテム
シャッタースピードが1秒以上となると、一般的には手ぶれによって写真はブレブレになってしまいます
そのため、数秒以上シャッターを開け続ける撮影(星空・スローシャッター)では、三脚が必須となります
三脚は、重量と耐荷重がトレードオフの関係になるので用途に応じてベストな機種が変わります
その中でも、個人的におすすめなのが「Manfrotto 三脚 Elementトラベル三脚」。携行性・利便性・安定性・価格のバランスが良く、僕自身も3年以上使っているのですが、まだまだ現役の三脚です
おすすめのポイント
- 耐荷重4kgのため、あらゆる機材を載せることができる
- 足が比較的太く、倒れづらい構造
- アルカスイス規格対応で、カメラの取り付けがワンタッチで出来る
- 比較的軽い上に、折り畳むと非常に小さく、持ち運びが便利
これだけ機能が揃っていて1万円で買える三脚は珍しいですよ!
主題を引き立てるなら小型LEDライトがおすすめ
特に夜景ポートレート(人物撮影)をする際に、周辺環境が暗い場合には、主題をはっきりと強調することが難しくなります
玉ボケができる良い背景を見つけたとしても、主題が引き立たないと残念ですよね
そこで活躍するのが小型のLEDライト。中でもおすすめなのが「Pixel G1S LEDビデオライト」です
持ち運びが便利な小型サイズの一方で、すごく明るく色も自由自在に変えられるので、周辺の環境光に合わせた自然な表現をすることができます
まとめ:一眼レフ・ミラーレスの性能を最大限に引き出そう
今回は、一眼カメラを使った夜景(暗所)の撮り方・設定・機材の選び方についてまるっと紹介しました
設定のテクニックやアイテムを活用することで、夜景撮影のクオリティやバリエーションは大きく変わります
たくさん紹介してしまったので、どれから実践しようか迷うところかもしれませんが、まずは以下を参考にぜひチャレンジしてみましょう
- 露出設定をいつもよりも少しプラスにして明るく撮る
- キットズームレンズを使っているなら、最小F値の小さなレンズを試してみる
おしゃれでかっこいい写真をたくさん撮っていきましょう!
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