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皆さんこんにちは。フォトグラファーの「はろ(@haroharo72)」です。
明るい屋外から暗い場所(屋内など)へ移動する時にNDフィルターを取り外したくなる時ってありますよね。ただ、NDフィルターの着脱は時間がかかりますし、めちゃくちゃ固くて取れない!なんてこともしばしばあるかと思います。
僕もこの煩わしさに長年悩まされていたのですが、ついにNDフィルターの悩みを解決する神アイテムを発見しました。それが「KANI クイックリング」。今回はこちらについて紹介していきます。
CP+ 2023でたまたまKANIのブースに立ち寄ったところ、この神アイテムを発見しました!
クイックリングを使って実際にNDフィルターを着脱してみた動画がこちら。このように一瞬でNDフィルターを取り付け・取り外しすることが出来るようになります。
最近はマグネット式のフィルターシステムも人気ですが、マグネット式はフィルター類を全て専用のアイテムに移行する必要があるため、どうしてもコストが膨らみがち。
一方で、クイックリングは皆さんが既にお持ちのフィルターをそのまま流用することができるので、手軽に導入することができます。
マグネット式同様にケラれ対策には注意点がありますが、今回その辺も踏まえて僕のおすすめの使い方も紹介していきます。
なによりフィルターを一瞬で取り外せるのは本当に便利ですので、ぜひ皆さんのシステムに組み込んでもらえればと思います。それでは本編に移っていきましょう。
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Photographer
はろ
月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。
クイックリングの仕組み・外観
クイックリングはフィルターとレンズ前面の間に取り付ける薄いリング状のアイテム。ワンタッチ化したいフィルター(可変プロテクトフィルター・NDフィルター・ミストフィルター等)に取り付けるだけでワンタッチ化が完成します。
クイックリングの最大のポイントはリング底面にある吸着パッド。この吸着パッド面をレンズ側に押し込むことによって簡単にフィルターを取り付けることができるようになります。
パッドの圧力でフィルターを固定することができるようになります!
フィルター側に取り付けるシステムのため、レンズの本数によらずワンタッチ化できるのが特徴のひとつ。僕は可変NDフィルターのみ導入していますが、プロテクトフィルターやミストフィルターなど、手持ちのフィルターを全てワンタッチ化したい場合はその分だけリングを用意します。
対応するフィルター径は、49〜95mmまでの合計7種類
KANIクイックリングレビュー|メリット面
ここからは早速、僕がクイックリングを実際に使って感じて良かった点(メリット面)について紹介します。
端的に一言でメリットを表現するとすれば、コストを最小限に抑えながらワンタッチ化できるのがクイックリングの最大のメリットですね。以下では僕がそう感じたポイントを紹介します。
フィルターをワンタッチで着脱できる
クイックリングを導入する目的にして最大のメリットがフィルターのワンタッチ化。これができるようになっただけで僕としては大・大・大満足です。
僕はよくVLOGで可変NDフィルターを使うのですが、日中の明るいシーンではNDフィルターは必須なものの、いざ屋内施設に入ると今度はNDフィルターが邪魔になることがよくありました。
動画だとノイズ処理が大変なので、ISO感度はできるだけ上げたくない・・・
とはいえ、家族と過ごす時間の延長線上で撮影する僕のスタイルでは、撮影準備のためだけに時間をかけられない。
これまではNDフィルターを最初から外しておくか、妥協してつけっぱなしでノイズを受け入れるかのどちらかを選択していたのですが、クイックリングを導入した後は柔軟な運用が可能になりました。
ノイズが気になるシーンでは可変NDを瞬時に外すなど、クオリティに妥協をせずに気軽に撮れるようになったのはすごく嬉しいポイントです!
レンズ交換した際にも瞬時に着脱できる
また、クイックリングはレンズ側に特別なアタッチメントが要らないため、レンズ交換をした際にもフィルター交換が一瞬で完了します。これも大きなメリットの一つだと感じます。
特に単焦点レンズを使い分けながら撮影するような場合には非常に重宝します!
その他にも、固定NDフィルターで運用している方、ミストフィルターやPLフィルターなど、状況に応じてフィルターを柔軟に切り替えたい方には、ワンタッチ化は非常に大きなメリットがあります。
フィルターワークの煩雑さにストレスを感じたことがある方の多くに、クイックリングはぴったりな製品ですよ。
すでに購入済みのフィルターをワンタッチ化できる
ワンタッチ化の方法としてはクイックリングの他にもマグネット式システムがありますが、マグネット式の場合はマグネット専用のフィルターを使う必要があるため、すでにNDフィルターを持っている場合にはフィルターを含めて買い換える必要があります。
NDフィルターだけでも1枚1万円程度はしますから、痛い出費ですよね…
一方でクイックリングは、基本的にどのフィルターにも取り付けることができるので、すでにフィルターを持っている場合は、追加でフィルターを購入する必要がありません。
自分が良いと思って使っているフィルターをそのまま流用できるのは、経済面の他にクオリティ面でも非常にありがたいですよね。
価格が安く導入ハードルが低い
フィルター径にもよりますが、クイックリング自体は2,000円前後で購入できるので、比較的導入しやすい点も大きなメリットの一つ。
クイックリングはフィルター側に取り付けるシステムとなっているため、クイック化したいフィルターの枚数分だけ用意すれば良いため、総合的にみてもコスパが高いシステムだと思います。
ちなみにマグネットシステムの場合は、レンズの数に応じてアダプターを用意する必要があるので(一長一短だとは思いますが)多くの人にとってクイックリングの方が経済的かと思います。
以上がKANI クイックリングを導入して良かったと思うポイントでした。使い勝手・経済性含めて非常に画期的なアイテムで、あまり世の中に知られていないのが不思議なくらいに便利なカメラアクセサリーだと思います。
KANIクイックリングレビュー|デメリット面
価格も安く気軽に導入できるKANIのクイックリングですが、縁の高さがある”可変”NDフィルターと広角レンズの組み合わせではケラれ(フィルターの縁が写真に映り込む現象)が発生する場合があります。
そのため、場合によってはすでにお持ちの可変NDフィルターはそのまま使えない場合があるので、注意が必要です。
元から厚みがある可変NDフィルターが対象です。ミストフィルターやプロテクトフィルターであれば、基本的にはケラれは発生しません。
超広角レンズ・可変NDの場合にケラれが出る場合あり
実際にケラレが発生した写真がこちら。僕が使っている可変NDフィルターとレンズの組み合わせでは、動画では影響はないものの、写真ではいくつかケラれが発生する場合がありました。
この写真は67mmフィルター径のレンズに、67mmの可変NDとクイックリングをつけて焦点距離17mmで撮影しています。
このようなケラれを回避するためには基本的にワンサイズ大きなフィルター径の可変NDを使うのがおすすめの運用です。
Eマウントなら82mmの可変NDフィルターがおすすめ
SONYユーザーの僕は、レンズのほとんどをフィルター径67mmで統一しています。この場合、そのまま67mmに対応した可変NDフィルターを使うと、焦点距離17〜19mmあたりからはケラれが出てしまいます。
このままでは超広角レンズの広角端が使いづらいため、フィルターをサイズアップして検証してみたところ、最終的に82mmのNDフィルター(+ステップアップリング)がケラれを最小化できるベストなサイズでした。
この場合、焦点距離17mmの超広角レンズでもケラれずに撮ることができるようになりました!
フィルター径82mmの可変NDの場合、フィルター径77mmのレンズでは28mmあたりでケラれが出始めます。実際に「FE 24-105mm F4 G OSS」でもケラれを確かめてみましたが、広角端24mmではケラれが出てしまいます。
ただし、動画ではアスペクト比率の関係で四隅が切り取れるので影響は小さく、これ以上に大きな可変NDを使うと持ち運びやサイズ感が大きくなりすぎるため、僕は82mmを一つの区切りとしています。
ちなみに僕は今回のタイミングで、フィルター径82mmに対応したKANIのバリアブルNDフィルター(ND2-64)に乗り換えましたが、めちゃくちゃいい製品でした!ムラや色被りも比較的小さく、なによりND64までのカバーする範囲の広さ(一般的なものはND32までが多い)がすごく使いやすいです。
82mmといっても割とコンパクトで利便性も特に変わらず使えますので、同じくSONY Eマウントユーザーの方は、ぜひ参考にしてください。
まとめ:フィルターワークの心理的ハードルをグッと下げてくれる神アイテム
今回は面倒に感じがちなフィルター着脱を簡略化してくれる「KANI クイックリング」についてレビューしました。
フィルターは写真や動画のクオリティを高めてくれる一方で、付けたり外したりする作業が割と億劫でこれまで敬遠してきた人も少なくないかと思います。
場合によってはケラれが出る可能性がありますが、ワンサイズ大きいNDフィルターを導入することで回避することができますし、何よりワンタッチでフィルター交換ができるのはめちゃくちゃ便利です。
マグネット式も最近は人気ですが、「KANI クイックリング」なら2000円程度から導入することができます。コストを最小限にワンタッチ化を実現できますので、フィルターワークが面倒だな・・・と感じたことがある方はぜひ取り入れてみてくださいね。
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