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皆さんこんにちは。フォトグラファーの「はろ(@haroharo72)」です。
「FE 40mm F2.5G(SEL40F25G)」は、SONY Eマウントの超軽量コンパクトラインナップとして、Gレンズの冠をつけて発売されたレンズの一つ。
同時に発売された「24mm F2.8 / 40mm F2.5 / 50mm F2.5」の3本の中でも、40mmは標準域と広角域の間に属する、やや珍しい画角ということで気になっている方も多いのではないでしょうか。
僕自身、このレンズは発売直後から1年以上愛用しているのですが、持ち出す頻度が一番高いくらいに気に入っているレンズです
そこで今回は、FE 40mm F2.5Gを購入して2年以上使ってみた感想をもとに、作例たっぷりでレビューをしていきたいと思います。
実際に使ってみると期待通りの画質の良さ、圧倒的な持ち運びやすさを感じることができ、僕の中でもバリバリのレギュラーレンズになっています。
実際の使用感まとめ
- 長さ5cmの超小型・軽量レンズで使い勝手が◎
- 程よく背景情報を込められる絶妙な40mmの画角が素晴らしい
- Gレンズブランドに相応しい優れた描写も両立
- 近接撮影にも強くスナップレンズとして絶対的な地位を確立している
- 欠点:ピントリングの幅や外部ボタンが小さく操作性は良くない
気軽なスナップ撮影・お子さんやペットの撮影など、アクティブな手持ち撮影に非常におすすめなレンズですので、気になる方はぜひ最後までチェックしてみてください。
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Photographer
はろ
月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。
FE 40mm F2.5G(SEL40F25G)|レンズスペック・外観
レンズスペックはすでにご存知という方は、こちらからレビューへジャンプできます
ここでは簡単に「FE 40mm F2.5G」のレンズスペックと外観について触れていきます。すでにご存知という方は、こちらからレビューへジャンプしてくださいね。
レンズスペック
「FE 40mm F2.5G」は、Eマウントでは珍しい焦点距離40mmに対応するレンズ。
開放F値は2.5と単焦点レンズにしては控えめなものの、200グラムを切る圧倒的な軽さと小ささが特徴の1本です。
レンズスペック | FE 40mm F2.5G(SEL40F25G) |
---|---|
焦点距離 | 40mm |
開放F値 | F2.5 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
レンズ構成 | 9群9枚 |
フィルター径 | 49mm |
重さ | 173g |
最大径 × 長さ | 68 × 45 mm |
最短撮影距離 | 0.28m(AF時) / 0.25m(MF時) |
最大撮像倍率 | 0.2倍(AF時) / 0.23倍(MF時) |
レンズ内手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | 対応 |
その他、近い焦点距離には35mmのレンズがあり、きっと購入候補の一つになると思います。こちらの記事ではEマウントのおすすめ35mmレンズについてまとめていますので、併せてチェックしてみてください。
レンズの外観・使用感
サイズ感は見ての通りで非常に小さく、片手で撮り続けても全然疲れる感じがしません。
「SONY α7C・SONY α6400」など、αシリーズの中でも小さなボディに装着してもすごく見た目のバランスが良いですね。
小さい見た目の中でも外部スイッチ類が非常に豊富。
AF/MF切り替えスイッチやファンクションボタンをはじめ、利便性も非常に考慮された設計になっています。
AF/MF切り替えスイッチ、ファンクションボタンなど、ボディのカスタムボタン割り当てを節約できるのが本当に嬉しいポイントです!
詳しくは以降のレビューパートで解説しますので、ここではざっくりスペックから見れるところのみ紹介します。特徴的なポイントは充実した外部スイッチです
- 絞りリング:絞り値をリングで指定できる
- 絞りリングのクリック音 On/Offスイッチ
- ファンクションボタン
- AF/MF切り替えスイッチ
Eマウントでは珍しいフジツボ型のレンズフードが付属します。このフード、なんとフィルターをつけることができます。
これがめちゃくちゃ便利で、フード側にNDフィルターやミストフィルターを付けておけば、フードを取り外す作業の一環でフィルターの脱着をすることができます。
レンズ側にももちろんフィルターをつけられるため、プロテクトフィルターとNDフィルターの2重がけができる点は、他のレンズにはないメリットですね。
NDフィルターの着脱がすごく楽なので、特に動画ユーザーには嬉しいギミックだと思います!
FE 40mm F2.5G(SEL40F25G)|実際に撮影した作例
ここでは「FE 40mm F2.5G」でどんな写真・動画が撮れるのかを、ぜひ一緒に見ていただければと思います。
作例写真(RAW現像後)
まずは写真から。僕自身撮影に行く際は必ずと言っていいほどこのレンズ持ち歩いているため、いろんな作例パターンを用意してみました。
夜景・ポトレ・物撮りなどバリエーションを用意してみましたので、ぜひチェックしてみてください
f2.5 1/2500s ISO100
f2.5 1/1000s ISO100
f2.5 1/8000s ISO500
f2.5 1/160s ISO100
f18 1/40s ISO1600
f4.0 1/160s ISO800
f2.5 1/125s ISO100
f2.5 1/50s ISO1600
f2.5 1/100s ISO200
f2.5 1/1500s ISO100
f2.5 1/200s ISO100
近接から遠景、夜景から激しい逆光までなんでも無難に撮れるので、軽さと相まって本当に使いやすいレンズだと感じます!
作例動画(ショート)
写真に続いては動画の作例です。こちらは全カットで「FE 40mm F2.5G」を使ったショート動画です。解像感・ボケ感・AF性能などをぜひチェックしてみてください。
画角については、SONY α7IVの制約(4K60p撮影時に35mmクロップ)により、焦点距離65mm相当になっています。
なお、今回撮影に使用した「SONY α7IV(ILCE-7M4)」は、写真と動画をハイブリッドに撮りたい方に非常におすすめのカメラ。気になる方はぜひ以下の記事もチェックしてみてください。
4Kスローが撮れて、3000万画素で写真も撮れる、そして動画の設定を独立で設定できるめちゃくちゃ便利なカメラです!
FE 40mm F2.5G(SEL40F25G)|レビュー(メリット面)
「FE 40mm F2.5G(SEL40F25G)」を僕が使う理由を端的に表すと、持ち出しのストレスが低くて、でもちゃんと撮ってる感を感じさせてくれるから。
軽さと描写、そしてレンズのビルドクオリティが相まって、今日も持っていこう!という気持ちにさせてくれるレンズです。
写りの面でも、外観を含めたギミック面でも大満足のレンズです!
圧倒的な軽さ・ビルドクオリティが撮影欲を高めてくれる
「FE 40mm F2.5G」の特徴の一つがビルドクオリティの良さ。
いいレンズを使っているという所有感もほどよくあって、だけど利便性も失っていない。すごくバランスの良いレンズだと感じます。
サイズ感がフルサイズ機と抜群に相性が良くて、レンズとカメラが一体になっているような感覚を覚えます。最高のスナップシューターレンズといえますね。
寄れる&使いやすい画角:単焦点でも扱いやすい
最短撮影距離が0.28m(MF時は0.25m)まで寄れるため、料理写真においても座ったまま難なく撮影することができます。
また、焦点距離40mmという画角も絶妙に使い心地は非常に良くて、単焦点レンズながら苦手な被写体が非常に少ない点が大きな特徴の一つですね。
料理も座ったまま難なく撮影することができます
寄ることでパースを効かせることもできます
標準域に近い使い勝手と、よればパースも利かせられるほどよい広角が絶妙に使いやすいです!
描写も抜群:歪み・コントラスト・ボケ感◎
一般的にサイズの小さなレンズは、画質が良くないイメージがあるかもしれませんが「FE 40mm F2.5G」は画質にも一切妥協がなく、キレキレ・ボケ感も綺麗な描写を持ち合わせています。
具体的に、解像感やコントラストを定量的に示す「MTF曲線」を見ると、画面の中心から端までかけて解像感はもはやGMレンズに近いと言えるほど。
開放F2.5(左の画像)から、「開放F2.5でも画面隅まで非常に高い解像度・コントラストを発揮できるレンズ」ということが読み取れます
近似する画角のGマスターレンズ「FE 35mm F1.4 GM」とも大差がないという結果です!
f8.0まで絞り込んでしまえば、画面の端まで線が細いシャープな描写を得ることができます。
f8.0 1/640 ISO100
ボケ感も非常に綺麗で、ピント面からボケにかけてゆるやかなコントラストでボケていきます。
ある程度周囲の情報が残すことができるため、VLOGや記念写真で活用しやすいですね
逆光にも強い点も特徴のひとつ。こちらはあえて逆光で撮影してみたものですが、逆光でもコントラストを維持できていて、さすがGレンズと感じさせてくれますね。
ゴーストやフレアもほとんど出ないので、RAW現像する時もストレスなく編集することができますよ
爆速オートフォーカス:VLOGでも抜群の使いやすさ
使ってよかった4点目は「動く被写体への強さ」
評判の高いSONY αのオートフォーカスを最大限に引き出してくれるため、被写体とのコミュニケーションに集中することができます。
僕は普段からこどものVLOGを撮っているいるのですが、動画でも瞳AFでバッチリ撮影できます!
\ AFの正確性・速さはこちらをチェック /
正確性・速さ共に抜群です!駆動音もまったく聞こえないので、動画でもバッチリ使えますよ!
以上が「FE 40mm F2.5G」を使ってよかったと感じる点の紹介でした。
携帯性抜群でありながら、描写も優れていて、所有感も高まる。Eマウントの中でも稀有なレンズですね。
FE 40mm F2.5G(SEL40F25G)|レビュー(デメリット・欠点)
ここまでは「FE 40mm F2.5G(SEL40F25G)」の良いところを紹介してきましたが、人によっては気になる点も多少ありますので紹介します。
ブリージングが気になるかも
ブリージングとは、ピントを前後に移動すると画角の広さが変わってしまう現象のこと。「FE 40mm F2.5G」はこのブリージングがそこそこ出ます。
意図せず画面全体がグワっと動いて見えることから、動画撮影では気になる方もいるかと思います。
SONY α7RVなど最新の機種ではブリージング補正機能が効きますが、対象機種は一部に限られるため、ガッツリ動画作成を行う方は要チェックですね。
リングがやや狭く、外部ボタンも小さく探しづらい
少し気になる点としては、絞りリング・フォーカスリングの幅の狭さ。また、ボタンもすごく小さいので、直感的にボタンを探して押すような動作はすごくやりづらいです。
Gレンズということで外部機構にもこだわりが込められていますが、操作性がイマイチなのは少し残念なポイントですね。
リング類については慣れれば使えるようになりますが、ファンクションボタンは僕は使っていません・・・。
FE 40mm F2.5Gと比較対象になるレンズ(焦点距離35〜40mm)
SONY単焦点レンズの中でも焦点距離「35〜40mm」はラインナップがひしめく激戦区。きっとレンズ選びに悩む方が多いと思うので(僕のその一人でした)まとめておきます。
特に軽くて明るいFE 35mm F1.8(SEL35F18F)は個人的にもすごく悩んだレンズでした。
レンズ名 | 参考価格 | 焦点距離 | 開放F値 | 重さ | 大きさ | 筆者コメント |
---|---|---|---|---|---|---|
FE 40mm F2.5G (SEL40F25G) | 約8万円 | 40mm | F2.5 | 173g | レンズ径:68mm 長さ:45mm | レンズ長が短く撮り回し抜群 コンパクトさ重視の方におすすめ |
FE 35mm F1.8 (SEL35F18F) | 約7万円 | 35mm | F1.8 | 280g | レンズ径:66mm 長さ:73mm | 全体的に最もバランスが良い 35mmに必要な要素を全て搭載 |
サイズと開放F値、そして焦点距離が異なる2つのレンズですが、サイズ重視をする方は軽さ・レンズ長が小さい「FE 40mm F2.5G(SEL40F25G)」間違いなく満足できると思います。
焦点距離だけをみても35mmと40mmは扱いやすさが違う(背景整理の難易度が35mmは高い)ので、そう言った側面を含めてレンズを選びましょう。
あわせて読みたい
Eマウント単焦点レンズ(35mm)のおすすめレンズはこちらの記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ:FE 40mm F2.5Gがおすすめな人
今回は、SONY Gレンズの軽量モデル「FE 40mm F2.5G(SEL40F25G)」について、レビューさせていただきました。
僕自身、このレンズの写りと利便性の高さは非常にお気に入り。スナップ用に単焦点レンズを探している方、アクティブな撮影で軽いレンズを探している方、サブカメラに1本とりあえずつけておきたい方におすすめのレンズです。
実際の使用感まとめ
- 長さ5cmの超小型・軽量レンズで使い勝手が◎
- 程よく背景情報を込められる絶妙な40mmの画角が素晴らしい
- Gレンズブランドに相応しい優れた描写も両立
- 近接撮影にも強くスナップレンズとして絶対的な地位を確立している
- 欠点:ピントリングの幅や外部ボタンが小さく操作性は良くない
長時間手持ち撮影していてもストレスレスなレンズは、他のレンズにはない明確なメリットだと思います。
Gレンズということで、価格は全然気軽ではありませんが、買って後悔のないレンズになること間違いなしの1本ですので、ぜひこの機会に手に取っていただければ幸いです。
当ブログでは、SONY機材を中心に各種レビューを行っています。以下の記事では、巷で神レンズと呼ばれるSONY Eマウントの単焦点・ズームレンズを紹介しています。お気に入りの一本を見極める参考にしてみてください
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