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皆さんこんにちは。フォトグラファーの「はろ(@haroharo72)」です。
スナップをはじめ様々な用途に活用できる汎用性の高い35mの画角。
一方で、SONY純正の「FE 35mm F1.8」は7万円程度と簡単には手が出せない価格で、もう少し安いレンズがないかな?と考えている方も少なくないと思います。
そんな方におすすめなのが、今回紹介する「Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F053)」。
3万円と低価格ながら、十分に描写がよく・軽くて・ハーフマクロまで撮れる便利なレンズです。
実際の使用感まとめ
- フルサイズ機でもAPS-C機でも使いやすい35mmの画角
- 軽量コンパクトでスナップレンズとして使いやすい
- ハーフマクロに対応。寄り引きの自由度が高い
- これで3万円台で購入できるコスパは圧倒的
- 欠点:オートフォーカス音がやや大きいのが気になる
知名度があまり高くないのが不思議なくらいにいいレンズです!
以降では、作例を交えつつ「Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」の特徴について、紹介していきます。
はじめての35mmデビューレンズとして価格がネックに感じている方にとってすごくおすすめですので、ぜひ購入時の参考にしていただければ幸いです。
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Photographer
はろ
月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。
Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2|スペックと外観
ここでは「Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」のレンズスペックと外観について紹介していきます。すでにスペックや外観をご存知の方は、次の作例パートまでジャンプしてください。
レンズスペック
Eマウントには焦点距離35mmに該当するレンズが非常に多く存在します。
その中でも「Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」は、フルサイズ&AFに対応するレンズとしては最も価格が安いレンズ。
国産のタムロンから発売されているレンズで、撒き餌レンズのような入門者向けレンズの位置付けになっています。
低価格ながら、スペックは十分。小さく軽く、そして非常に寄れるのが特徴的な単焦点レンズです。
レンズスペック | Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 |
---|---|
焦点距離 | 35mm |
開放F値 | F2.8 |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
レンズ構成 | 8群9枚 |
フィルター径 | 67mm |
重さ | 210g |
最大径 × 長さ | 73 × 64 mm |
最短撮影距離 | 0.15m |
最大撮像倍率 | 0.5倍 |
レンズ内手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | 簡易防滴対応 |
レンズの外観・操作感
レンズの外観はタムロンレンズの特徴とも言えるマットな質感。サイズも手のひらサイズで、取り回しの良さも抜群です。
重さはたったの210g。フルサイズ機に装着しても1kgを切る重さと非常に軽量です。動き回りながら撮影する際でも片手でサクッと撮れてしまいます。
フィルター径は67mm。SONY純正やタムロンレンズで多く採用されているサイズのため、NDフィルターなどを使いまわせるところが嬉しいポイントですね。
レンズフードは少し見慣れない平面的な形状。
このレンズの特徴の一つが被写体への寄りやすさなのですが、最短距離でもフードと被写体がぶつかりづらいように工夫がされています。
レンズフードの上からもフィルターを装着できるため、NDフィルターをフードにつけておけば一瞬で取り外しができて便利です!
いかがでしょうか。純正レンズの半額以下で買えるレンズでありながら、描写は十分以上で違和感を感じるようなことはなかったと思います。
逆にハーフマクロまで撮れる35mmはこのレンズくらいで、コスパは非常に高い素晴らしいですね。
Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2|実際に撮影した作例
ここからは「Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」で、実際にどんな画が撮れるのか、作例をご覧いただきたいと思います。
このパートで紹介する作例は、すべてJPEG撮って出しです。レンズ性能をそのままお届けします
f2.8 1/250s ISO100
f2.8 1/250s ISO400
f2.8 1/200s ISO800
f6.3 1/640s ISO100
f5.6 1/250s ISO400
f2.8 1/250s ISO400
f2.8 1/250s ISO400
f2.8 1/80s ISO1000
以上、ここまでが作例の紹介でした。小さいレンズながら写りも良く・撮れるバリエーションも多い特徴的なレンズだと感じますね。
Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2|レビュー(メリット面)
実際に「Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」を使ってみて感じたのは、このレンズの異常なまでのコスパの高さ。
3万円で買えるのが信じられないくらい描写も十分。そしてハーフマクロが撮れる点も含めて満足度が非常に高いレンズでした。
フルサイズ・APS-C機どちらでも使いやすい焦点距離
35mmの画角は、肉眼とファインダーを覗いた際に見える視野差分が小さく、違和感なくシャッターを切ることができます。
このレンズ特有の特徴ではないものの、直感的に良いと思ったものをシームレスに写真に残せるのは35mmの画角だからこそなせる業だと感じますね。
また、APS-C機で撮影した場合は「標準域」の焦点距離53mmになります。APS-C用の標準域レンズとしても価格は非常に安く、シンデレラレンズ的な位置付けとしても有用ですね。
フルサイズ機では、APS-Cクロップを使えば35mmと53mmを使い分けることができ、汎用性高く運用できます。
フルサイズ対応レンズと思えないほど持ち運びやすい
レンズ重量わずか210g、「SONY α7IV」などのフルサイズカメラに付けたとしても、800g台で構成を組むことができるのがこのレンズの大きなメリットの一つ。
スナップはもちろん、動き回るお子さんの撮影、荷物の多い良好でのサブレンズでも活躍できるフットワークの軽さを持ち合わせていますね。
絞り開放から十分写りも良い
描写面でも十分に満足できるレベルで、絞り開放から比較的シャープな写りをしてくれます。
参考にf/2.8で撮影したこちらの画像を拡大してみると、ピントがあっている部分はしっかり解像していることがわかりますね。
椅子や机のディテールがしっかり解像されていますよね
単焦点レンズとしてはやや控えめな開放f/2.8ではあるものの、被写体によるほどボケは大きくなるため、ボケ感が欲しくて単焦点レンズデビューを考えている方にも満足できるものだと思います。
周辺の玉ボケはレモン型の歪みが出る傾向がありますが、これも味があって個人的には楽しめるポイントですね。
ちなみにF4くらいまで絞り込むと、周辺のレモン型ボケを丸くすることができますよ
オートフォーカスも十分に速い
シンデレラレンズ(撒き餌レンズ)は、オートフォーカスが遅いモデルが多く、この点が購入後の後悔ポイントになることがしばしばあります。
その点「Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」は、コンティニュアスAF(C-AF)を使用する場合であれば、高速なAFで運用することができます。
シングルAF(S-AF)ではフォーカスを合わせるにやや時間がかかる傾向があるものの、被写体を自動で追従するコンティニュアスAF(C-AF)さえ高速であれば、撮影で困ることはほとんどないかと思います。
撮れるバリエーションが多くて便利(ハーフマクロ対応)
使ってみて良かったと感じた最後のポイントはハーフマクロ撮影ができることで、個人的にはこれが使っていて一番嬉しいポイントだと感じました。
軽くて気軽に持ち運べるレンズだからこそ、身近な被写体を自由に撮りたくなる。その点「Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」のハーフマクロ対応はレンズの用途との相性がバッチリだと感じます。
また、僕が知る限りSONY Eマウントの35mm単焦点レンズでハーフマクロ撮影に対応しているのは「Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」だけ。
気軽に使えるスナップレンズの中でも使いやすさは抜群のレンズだと感じます。
描写・利便性・軽量コンパクトさ、それぞれにおいてメリットがあり、3万円で買えるレンズとしては圧倒的にコスパが高い点が「Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」の特徴ですね。
Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2|レビュー(デメリット・欠点)
いい意味で驚きが多い「Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」ですが、3万円台で買えるレンズということもあり、やはり何点かは気になる点がありました。
基本的に写真を撮影する上ではデメリットに感じないところではあるのですが、動画撮影をメインをする方はあらかじめチェックしておいた方が良いかと思います。
主にはフォーカス周りの動作が気になるポイントでした。
オートフォーカス音がやや大きい
「Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」のオートフォーカス(AF)は、やや古いタイプのモーター式AFを採用しているため、ピント位置が前後するたびにモーター音が鳴ります。
静かな環境で撮影をする際には集音マイクで拾ってしまう可能性があるため、動画撮影をメインとして考えている場合はやや使い勝手が悪いと感じるかもしれません。
Vlogなどの外部環境音が入る前提での動画ではほぼ影響はないため、これをデメリットと感じるのは一部の方かと思います。
どうしてもオートフォーカス音が気になる方は、もう少し予算を確保してSONY純正の単焦点レンズをチェックしてみましょう。
軽量コンパクトかつ近い画角の単焦点レンズであれば「FE40mm F2.5G」が非常におすすめです。
価格は倍程度しますが、オートフォーカス性能を含めた欠点がないレンズですので、気になる方はチェックしてみてください。
フォーカスブリージングが大きい
ブリージングとはピント位置が前後に振れるたびに、周辺の画角が狭くなったり・広くなったりする事象のこと。
「Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」はブリージングがかなり大きめのレンズになっています。
定点で動画を撮影する際には画面がグワングワンして見える場合があるため、Youtube撮影などで商品レビューなどをする方などは、気になる程度なのかをチェックしておくことをおすすめします。
一方で、これも写真メインの方には全く影響がないため、一部の使い方に限った場合のデメリットとなります
ピントリングでのフォーカス調整がしづらい
気になる点の3つ目は、マニュアルフォーカス時のピントリング感度です。
ピントリングを回してもピント位置が少しずつしかズレないため、ピントリングをかなり回さないとピント位置の手前から奥まで移動できず、ややピント調整に時間がかかる印象です。
ピントカバー範囲が他のレンズよりも広い(ハーフマクロ)ため、感度が悪く感じるのかもしれません
具体的な用途としては、動画撮影かつマニュアルでピントを送るような動作では影響を感じるかもしれません。
一方で「フォーカスモードをMF→DMF」に切り替えれば、ある程度はカメラ側でフォーカスをあわせてくれるため、写真撮影では特段困ることはないと思います。
以上、ここまでが「Tamron 35mm F/2.8(Model F053)」を使っていて気になるところ・デメリットでした。
基本的には動画を撮る際に気をつけておくべき点がメインであり、これから写真をメインに単焦点を1本選びたいといった方は特に不都合なく使うことができると思います。
まとめ:Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2がおすすめな人
今回は「Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」の使用レビューを紹介させていただきました。
3万円で買える単焦点レンズは非常に安いカテゴリで、僕自身このレンズを使ってみるまでは正直、性能に対しては半信半疑でした。
実際は期待を上回る画質の良さ・携帯性、そしてハーフマクロ対応など非常に引き出しの多いレンズでコスパの良さはピカイチのレンズだと感じます。
実際の使用感まとめ
- フルサイズ機でもAPS-C機でも使いやすい35mmの画角が便利
- 軽量コンパクトでスナップレンズとして使いやすい
- ハーフマクロに対応。飛び道具的な使い方もできる
- これで3万円台で購入できるコスパは圧倒的
- 欠点:オートフォーカス音がやや大きいのが気になる
価格と性能のバランスを踏まえると、はじめての単焦点レンズ選びではかなりおすすめできるレンズになっています。
コスパの高さは随一のものがありますので、気になっている方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
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また、もっとボケ感が欲しいと考えている方は、Eマウントには開放F1.8で3万円程度で買える単焦点レンズもありますので、こちらの記事もぜひチェックしてみてください
また、単焦点レンズと相性の良い高倍率ズームレンズと組み合わせるとお出かけの荷物を最小限にしつつ、思い通りの画角を切り取れるようになるかと思いますので、こちらもぜひチェックしてみてください
当ブログでは、SONY機材を中心に各種レビューを行っています。以下の記事では、巷で神レンズと呼ばれるSONY Eマウントの単焦点・ズームレンズを紹介しています。お気に入りの一本を見極める参考にしてみてください
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