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皆さんこんにちは。フォトグラファーの「はろ(@haroharo72)」です。
今回は、SONY Eマウントレンズの中でも神レンズとの呼び声が大きい「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)」についてレビューしていきます。
僕も大好きなレンズで、SONY Eマウントに乗り換えて以降は4年以上使い続けてきました。
このレンズの特徴は、絞り解放から高い解像感を得られつつ、滑らかなボケも両立していること。
まさにGMレンズに近いコンセプトから生まれたレンズで、これが10万円弱で買えるということから神レンズと呼ばれていると個人的には感じています。
実際の使用感まとめ
- 絞り開放から高い解像感とクリアな色味
- 300gを切るほどの超軽量レンズでスナップにも使いやすい
- SONYブランド発とあってAFは純正レンズと同レベルに高い
- 滑らかかつ個性的なボケ感がオリジナリティを出してくれる
- 欠点:標準域のレンズにしては寄れない
高い描写性能を持ち合わせていながら、非常に小さな筐体に収まったレンズとなっていて、気軽にスナップを楽しみたい方・忙しいお子さん撮影に使いたい方にもおすすめです。
今回は僕が4年間以上使用した中で、特に気に入っている点・欠点について紹介していきますので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
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Photographer
はろ
月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)|スペックと外観
まずはじめに「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)」のレンズスペックと外観について紹介します。
簡単に特徴的な点についてピックアップしていきますので、まだスペックをよく理解できていないと感じている方はチェックしてみてください。
FE 55mm F1.8 ZAと同様に、Eマウントで焦点距離50mm付近のレンズを比較したい方はこちらの記事もどうぞ。
すでにスペックや外観をご存知の方は、次の作例パートまでジャンプしてください
レンズスペック
「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)」はSONYブランドから発売されるツァイスレンズ。
定義上はSONY純正レンズにあたるため、オートフォーカス速度や色味はSONY純正レンズに近しいスペックとなっています。
レンズスペック | Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA (SEL55F18Z) |
---|---|
焦点距離 | 55mm |
F値(最小〜最大) | F1.8〜F22 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
レンズ構成 | 5群7枚 |
フィルター径 | 49mm |
重さ | 281g |
最大径 × 長さ | 64 × 70 mm |
最短撮影距離 | 0.5m |
最大撮像倍率 | 0.14倍 |
レンズ内手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | 対応 |
レンズの外観と操作感
「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」のサイズ感はびっくりするほどにコンパクトで軽い点が印象的。フルサイズ対応のF1.8大口径レンズにしては、非常に小さくまとまっています。
筒状のシンプルでミニマルなデザイン、金属製の筒が所有感をグッと高めてくれます。滑らかなピントリングの操作感など、ビルドクオリティは非常に高いです。
傷に強い金属製の筐体です。3年使っている割には綺麗な見た目なのも剛性が高い証拠ですね!
SONY α7IIIにつけてみると以下のような見た目に。カメラボディとレンズの大きさのバランス感が最高ですね。
シンプルな見た目がカッコよくて僕も見た目では一番気に入っているレンズです!
付属するレンズフードがこちら。花形のフードですね。レンズに対してやや大きい印象です。
フィルター径は、少し珍しい49mm。プロテクトフィルターやNDフィルターは49mmに合うものを用意しましょう。
参考に同じく「FE 40mm F2.5 G(SEL40F25G)」をはじめとした超小型軽量Gレンズラインナップも同く49mmのフィルター径です。
これらのレンズと組み合わせれば、フィルター類を使い回すことができます。
可変NDフィルター選びにお悩みの方は、ぜひNiSiの可変NDフィルターをチェックしてみてください
価格はやや高いものの、色味の変化の少なさ、周辺減光のムラの少なさでダントツのクオリティですよ
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)|実際に撮影した作例
スペックと外観について簡単に紹介したところで、実際にどんな画が撮れるのかを一緒に見ていただきたいと思います。
発売から10年前のレンズになりますが、豊かな解像感と滑らかなボケのバランスの良さはトップクラスに良くて、サイズ感も相まってどこでも持ち運びたくなるレンズに仕上がっています。
f1.8 1/2000s ISO100
f1.8 1/125s ISO800
f5.0 1/8000s ISO100
f1.8 1/500s ISO500
f1.8 1/400s ISO500
f4.0 1/40s ISO1000
f4.0 1/2500s ISO100
f1.8 1/1000s ISO100
f1.8 1/5000s ISO100
f1.8 1/1250s ISO100
f1.8 1/6400s ISO100
f1.8 1/8000s ISO100
f1.8 1/125s ISO500
f4.0 1/1250s ISO100
f1.8 1/20s ISO800
f1.8 1/125s ISO640
以上が作例の紹介でした。開放F1.8を活用して夜間の撮影から、ボケ感の大きなポートレート、細部までよく解像したスナップなど本当に幅広いシーンで高いクオリティを発揮してくれるレンズだと感じます。
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)|レビュー(メリット面)
「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」を長らく使用してきた中で思うのは、ついつい持ち運びたくなるレンズであるということ。
焦点距離と開放f/1.8、そしてサイズ感からくる扱いやすさはもちろんですが、その他にもレンズの所有感を高めてくれて使っていて気持ちいいレンズだと感じさせてくれます。
ここでは具体的に「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」を使うメリット面にフォーカスしていくつか紹介したいと思います。
高い解像感と透明感のある写りが魅力
単焦点レンズには高い描写を求めたいですよね。その点、「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」は絞り開放からでもレンズ中心の描写が繊細で、絞り開放で撮っても引け目を感じないレンズになっています。
合焦した部分の解像度は開放から非常に良好
色味はSONY純正レンズにかなり近くニュートラルでクリアな写り。肌の色が転ぶことなく被写体そのものの色味を引き出してくれます。
白に近いスキントーンを出しやすい
純正の単焦点レンズを他にも揃えたい人は、特にレンズの色味を揃えておくと編集が楽になるかと思います!
大口径レンズを気軽に持ち運べる
このレンズの魅力を語る上で欠かせない要素が携帯性の高さ。
写りが良い標準域&F1.8のレンズはGMレンズなどを含め他にもたくさんありますが、このサイズ感で写りの高さも両立したレンズは「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」以外に無いと言い切っていいと僕は思っています。
大口径標準レンズ | 開放F値 | 重さ | 実売価格 |
---|---|---|---|
Sonnar T* FE 55mm F1.8 Z | F1.8 | 281g | 約9万円 |
Planar T* FE 50mm F1.4 ZA | F1.4 | 778g | 約16万円 |
FE 50mm F1.2 GM | F1.2 | 778g | 約25万円 |
軽さだけで比べたら撒き餌レンズのFE 50mm F1.8(186g)に近いほどですが、描写性能・ビルドクオリティ・AF性能で明らかな差別化が図られています。
ただでさえ使用頻度が高い標準域の単焦点レンズですので、やっぱりレンズは手軽に持ち運べることに越したことは無いですし、ぜひ皆さんにも試してほしいレンズの1本です。
ポートレートとスナップレンズを両立できる画角
55mmの焦点距離と開放F1.8によってボケ感がかなり大きく感じます。スナップ・ポートレート(人物撮影)にも使えるのが非常に良いところですね。
被写体と背景・前景をしっかり分離して、被写体を強調することができます
特に僕みたいに子供を撮る方など、カメラ機材には軽量コンパクトな機動力を求めたいと言う方には「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」は非常におすすめできるレンズです。
歩きながら片手で撮れるので直感的に感じたものを撮れます
素直さと独特さを併せ持つボケ味が面白い
ボケ感は巷ではやや癖があるとも言われているのですが、僕個人としてはそこを含めてかなり好み。癖があるといっても背景・前景のボケは素直ですごく滑らかです。
一方で特徴的なのが玉ボケで、背景に玉ボケが多い環境だといわゆるグルグルボケと言われるループ上のボケに見えるのが特徴的。素直さと個性を併せ持ったレンズになっています。
画面端のボケがレモン型につぶれることでグルグルとした印象になります
高速かつ静かなAF性能
ツァイスブランドということでオートフォーカス性能が気になる方もいるかもしれませんが、ここも全く気にならない程に高速で静か。
SONYが監修していることもあり、純正レンズに全く引けを取らないレベルです。
メリット面の紹介は以上です。描写性能・サイズ感・AF性能、そして高い所有感の4拍子がうまく揃った単焦点レンズですね。
ボケに個性があるのも愛嬌があるところで、そういった個性と万能性が両立している点がいまだにこのレンズが評判高い理由なんだと思います。
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)レビュー|デメリット(欠点面)
ここまで「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)」の良いところについて紹介してきましたが、実は僕自身多少割り切って使っている点もあります。
人によってはデメリットになり得るかもしれないポイントもしっかりお伝えして行きます。
テーブルフォトや物撮りはやや厳しい
このレンズで最も多くの人が割り切っているであろう点が、被写体に寄れないところだと思います。
スペック編でも触れた通り、このレンズは最短撮影距離が0.5mとなっているため、多少使いづらいシーンが出てきます。
この写真も結構を頑張って手を伸ばして撮りました
0.5mは体感では結構長くて、左手に物を持ってカメラを構えてもピントがギリギリ合うか微妙なライン。座ったまま手元の料理を撮ることも場合によっては難しい時があります。
寄れない特徴はツァイスレンズの代名詞みたいなところなので、割り切って使う必要がありますね
料理を撮ったり、小さな物撮りが多い方など、寄れる単焦点レンズを探している方は、同じくコンパクト&標準域単焦点レンズである「FE40mm F2.5G(SEL40F25G)」もチェックしてみてください。
外部ボタンが一切ないため動画では物足りないかも
2点目の気になるところは、外部ボタンやスイッチ類の少なさ。「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」には外部ボタンやスイッチが全く存在しません。
ちなみにSONY純正レンズの場合、無印シリーズでさえもファンクションボタンやAF/MFの切り替えスイッチが付いています
基本的にフルサイズユーザーの方であれば、ボディ側にファンクションボタンがたくさん搭載されたモデルが多いため、デメリットには感じにくいとは思います。
一方で、α6000シリーズなどAPS-C機を使っている方は外部ボタンが物足りなく感じるかもしれませんね。
まとめ:Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZAがおすすめな人
今回は、SONY Eマウントの標準域単焦点レンズの中でも銘レンズと呼ばれる「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)」についてレビューしました。
圧倒的な小型軽量さを持ちながら、高い描写と高速なAFなど欠点が少ないレンズで、ズームレンズとの差別化をしたい・明るい単焦点レンズがほしいと思っている方にとってイチオシのレンズです。
実際の使用感まとめ
- 絞り開放から高い解像感とクリアな色味
- 300gを切るほどの超軽量レンズでスナップにも使いやすい
- SONYブランド発とあってAFは純正レンズと同レベルに高い
- 滑らかかつ個性的なボケ感がオリジナリティを出してくれる
- 欠点:標準域のレンズにしては寄れない
価格は決して安くは無いですが、画角・サイズ感が相まっていろんなシーンに持ち出してバリバリ使えるレンズですので、ぜひみなさんもゲットしてみてください。
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