【レビュー】SONY FE 85mm F1.8|隠れGレンズの呼び名は伊達じゃない。コスパ最高のポートレートレンズ(作例多数)

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焦点距離85mmって本当にちょうどいいと思いはじめた今日この頃。フォトグラファーのはろ@haroharo72)です。

子供が小さな頃は一瞬たりとも目を離せなかったこともあり、焦点距離が短いレンズをよく使っていたものの、最近は成長につれて徐々に目を離せるというか、少し離れて撮影することもできるようになりました。

何の話をしているのかというと、子供が徐々に大きくなると焦点距離が長いレンズの価値が上がると感じていまして、最近85mmの焦点距離にすごくハマっています。

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離れすぎずの距離感から圧倒的なボケ感を出せるのはこの焦点距離ならではの特徴ですね。

前置きが長くなりましたが、今回は僕が愛用する中望遠レンズ「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」のレビューをしていきたいと思います。

このレンズ、SONY Eマウントの中望遠単焦点レンズの中では屈指のコスパの良さで、新品でも5〜6万円程度で買える上に、開放から高いシャープネスを発揮するおすすめの1本です。

サイズもわりかし小さく持ち運びも便利。子供と駆け回りながら記録を残すことが多い僕のスタイルにはこの上なくハマっているレンズです。

実際の使用感まとめ

  • 非現実的なボケ感をあっさり引き出せる中望遠の世界観が楽しめる
  • AFは上位レンズ相当に高速。高い解像感も持ち合わせていて描写面は不満なし
  • 85mmとは思えないコンパクトさもGood
  • 寄れない点を差し引いても5万円台で買えるコスパの高さは唯一無二のメリット
  • 欠点:ボケ味にややクセがある

フットワーク軽く撮影したい・中望遠レンズも興味があるという方にはめちゃくちゃおすすめなレンズですので、ぜひ記事を参考にフットワーク軽くポチってみてください!

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はろ

月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。

FE 85mm F1.8(SEL85F18)|スペックと外観

FE 85mm F1.8(SEL85F18)」は中望遠の単焦点レンズ。

Eマウントの85mm単焦点には「FE 85mm F1.4 GM」もありますが、価格は1/5程度とコスパの高さに定評があるレンズです。

はろ
はろ

すでにスペックや外観をご存知の方は、次の作例パートまでジャンプしてください

レンズスペック

中望遠のF1.8から繰り出されるボケ感は本当に凄まじく、フェイスアップで撮ると背景がわからなくなるほどトロトロに。

そんな世界観を描くことができるレンズが、371gと比較的軽量で実現されています。フィルター径は67mmとEマウントレンズのメジャーなサイズに対応しています。

スペック項目FE 85mm F1.8(SEL85F18)
焦点距離85mm
F値(最小〜最大)F1.8〜F22
絞り羽根枚数9枚
レンズ構成8群9枚
フィルター径67mm
重さ371g
最大径 × 長さ78 × 82 mm
最短撮影距離0.8m
最大撮像倍率0.13倍
レンズ内手ぶれ補正なし
防塵防滴対応
レンズスペック

レンズの外観・付属品

手のひらに収まるほどにコンパクトなサイズ感の「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」。

重量も400gを切るほどで、交換レンズとして持ち出すとしても心理的にも身体的にも負担の少ない気軽な存在でいてくれます。

α7IIIとジャストフィットですね

リング以外の外装は主にプラスチックですが、結構傷にも強く、何かに強くぶつけない限り目立つ傷がつくことはありません。

AF/MFフォーカススイッチ+カスタムボタンあり

付属するレンズフードは、SONY純正では珍しい筒型の形状。花形フードとは一味違って、つけた際の見た目もスタイリッシュでかっこいいですね。

FE 85mm F1.8(SEL85F18)|実際に撮影した作例

ここからは「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」で撮影した作例を紹介していきたいと思います。現代レンズらしくコントラストが高く、中望遠ならではのボケ味や圧縮効果が楽しめますよ。

はろ
はろ

中望遠レンズが初めての方は特に自分の写真の腕が上がったと錯覚するくらいに独特の世界観が味わえます

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f1.8 1/2500s ISO100

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f1.8 1/640s ISO100

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f1.8 1/100s ISO125

A7401495

f1.8 1/100s ISO640

A7401525

f1.8 1/160s ISO125

A7401200

f1.8 1/100s ISO640

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f1.8 1/1250s ISO100

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f1.8 1/200s ISO400

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f1.8 1/100s ISO320

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f1.8 1/160s ISO500

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f1.8 1/160s ISO500

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f1.8 1/100s ISO1250

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f1.8 1/1200s ISO500

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f1.8 1/4s ISO100

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f1.8 1/100s ISO160

こちらのRAW現像では、僕が作ったプリセット「Haro ALL in ONE Collection」を使用しています。ノージャンルで撮影を楽しむ方に向けた10種類のオリジナルプリセットになっていますので、興味があればチェックしてみてください。

FE 85mm F1.8(SEL85F18)レビュー|メリット面

総じて言えるのは、5万円で買えるレンズとは思えないほどにクオリティが高いという点。SONY純正レンズの中でコスパ最高クラスのレンズといって間違いないと思います。

はろ
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巷では「隠れGレンズ」と言われるほどで、それも納得できるほど使い勝手がいいレンズです!

簡単に被写体を際立ててくれる

FE 85mm F1.8(SEL85F18)」の圧倒的なボケ感と圧縮効果によって描かれる世界観はすごく独特で、簡単に被写体を際立てることができます。

画角が狭い分、構図のコントロールもしやすく初心者の方にも比較的簡単に扱える点も大きなメリットですね。

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絞り解放F1.8ともあれば、暗いシーンでもシャッタースピードを落とさずに撮影できるので、手ブレしがちな中望遠の扱いづらさもほぼ感じることはないかと思います。

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はろ
はろ

実際に僕もこのレンズを使う際にはほとんど絞り解放で撮っています!

上位クラスに匹敵する解像感の高さ

SONY単焦点レンズの中では価格が安い部類の「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」ですが、コントラストとシャープネスの高さにはまったく妥協がなく、単焦点を使う楽しさを増長してくれます。

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絞り開放(F1.8)で撮影してもレンズ中央は非常にシャープで、さらにそこからF4〜F8と絞ることでレンズ端側でも高い解像度を得ることができます。

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はろ
はろ

パキッとしたリアリティのある画を出すのが得意なレンズですね。本当にこれが無印レンズかと思うほどですね。

持ち運びに便利なサイズ感も兼ね揃えている

描写面だけではなく、レンズのサイズ感も大きな魅力のポイント。

中望遠レンズを使ってお子さんやペットの撮影をしたいと考えている方も多いかと思いますが、まさにそんなアクティブな被写体を撮るのにはうってつけのサイズ感ですね。

中望遠レンズという特性上、いつでもどこでも使えるというものではないため、複数のレンズと組み合わせながら使うことが多いと思います。

そんな時にも持ち運びが億劫に感じづらいという点で、軽量コンパクトなレンズには大きなアドバンテージがあると僕は感じます。

オートフォーカスも爆速・正確

絞り解放の中望遠レンズはピント面が非常に薄く、オートフォーカスには「速さと正確さ」が求められます。

その点「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」のフォーカス性能は、Gレンズなどの上位レンズに全く見劣りしないレベル。AFはカメラに任せつつ、被写体とのコミュニケーションに集中することが出来ます。

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はろ
はろ

オートフォーカスの駆動音も実質的にほぼ無音ですので、動画撮影でも全く問題になりません。

以上が「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」をおすすめしたいメリット面の紹介でした。

価格と性能がいい意味でアンバランス。中望遠レンズが気になっている方ならとりあえず買っておいていいレベルのレンズだと思います。

FE 85mm F1.8(SEL85F18)レビュー|デメリット(欠点)

ここまで「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」の良い点ばかりを紹介してきましたが、無印レンズともあって、Gレンズ・GMレンズと比べれば一部見劣りする点もあります。

実際にどこまでを求めるのかはお使いになるみなさん次第ですが、ご自身が気になるものなのかをぜひ確かめてみてください。

被写体に思ったより近づけない

FE 85mm F1.8(SEL85F18)」の最短撮影距離が0.8m。中望遠レンズとしてはそこそこのスペックですが、初めてお使いになる方は、あまり寄れないなぁと感じると思います。

85mmの中では比較的寄れるレンズです

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ポートレートでは基本的にバストアップ以上は寄れないことが多い点、テーブルフォトでは座りながらの撮影は難しいため、中望遠レンズの特性を知った上で購入を検討するのがおすすめです。

ボケにややクセがある

これも上位レンズとの差別化ポイントですが、ボケ味の上質さは多少見劣るものがありますね。

上位クラスのレンズほど、解像感とボケ質の高さが両立している傾向がある一方で、このレンズはピント面とボケの境界がややはっきりしているため、若干ボケの味が濃すぎるような印象を受けます。

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その他にもレンズの周辺部は玉ボケが歪む(口径食が強い)クセがありますね。口径食はEマウントの上位クラスでも結構出るので、この点は気にしても仕方ないポイントかもしれません。

はろ
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とはいえ、これは重箱の隅をつつくようなもので、実際に使っている上ではほとんど気になることはないと思います!

以上が「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」の主なデメリット(欠点)面の紹介でした。

ここで挙げた点は重箱の隅をつつくようなものだと個人的には思っていて、正直5万円台のレンズではありえないほど実用面でのデメリットは極めて少ないレンズと言えます。

まとめ:中望遠レンズ初心者の方にもおすすめなコスパ最強レンズ

今回はSONY純正の単焦点レンズの中でも指折りクラスでコスパが高いと評判の「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」について紹介しました。

5万円台で買えるとは思えないほどのクオリティと携帯性の良さが個人的にもすごく気に入っていて、これからポートレート(人物撮影)にチャレンジしてみたいと考えている方には第一におすすめしたいレンズです。

実際の使用感まとめ

  • 非現実的なボケ感をあっさり引き出せる中望遠の世界観が楽しめる
  • AFは上位レンズ相当に高速。高い解像感も持ち合わせていて描写面は不満なし
  • 85mmとは思えないコンパクトさもGood
  • 寄れない点を差し引いても5万円台で買えるコスパの高さは唯一無二のメリット
  • 欠点:ボケ味にややクセがある

ポトレはもちろん、スナップ撮影にも使えますし、SONYユーザーならとりあえず1本持っておいて損はないと言えるレンズですので、気になる方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい

はろログカメラでは、SONY機材を中心に各種レビューを行っています。以下の記事では、巷で神レンズと呼ばれるSONY Eマウントの単焦点・ズームレンズを紹介しています。お気に入りの一本を見極める参考にしてみてください。

はろ
はろ

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2 COMMENTS

まる

私もこのレンズを持っていますが、レンズ鏡筒・フードはプラスチック製だと思います。

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はろ

まるさん、ありがとうございます。
おっしゃる通りで、鏡筒・フードはプラスチック製ですので修正させていただきました

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