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SONY Eマウントのレンズは、一本3万円ほどで買える撒き餌レンズもあれば、最高ランクのGMasterだと20万円を超えるものも当たり前で、ピンキリの世界になっています。
僕自身もGレンズやGMasterレンズを使っているものの、大きさや予算を踏まえると、(必ずしも高級レンズを使えば良いといったものでもなく)豊富なEマウントレンズから用途に応じて選択するのがベストだと感じます。
そこで今回は、これまで20本以上のEマウントレンズを使ってきた僕の経験を踏まえて、高級レンズにも負けずとも劣らないコスパ最高のSONY Eマウント神レンズを紹介します。
予算15万円を上限として焦点距離別に9つのレンズを厳選したものがこちら。
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レンズ名 | カテゴリ | 参考価格 | レンズの特徴 | 販売サイト |
---|---|---|---|---|
FE 20mm F1.8 G (SEL20F18G) | 広角レンズ | 約11万円 | 大きなボケ感・歪みの少なさで高い評判 星空撮影・VLOGにベストマッチ | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
FE 40mm F2.5 G (SEL40F25G) | 標準レンズ | 約7万円 | iPhone並みの軽さ・高解像性能 アクティブな撮影でおすすめ | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
FE 55mm F1.8 ZA (SEL55F18Z) | 標準レンズ 最初の1本に おすすめ | 約9万円 | 軽量コンパクトで抜群の解像力 高速AF・独特のボケ感が魅力 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
FE 85mm F1.8 (SEL85F18) | 中望遠レンズ | 約5万円 | コスパ最高ポトレレンズ 中望遠かつF1.8のボケ感は独特の世界観 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
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レンズ名 | カテゴリ | 参考価格 | レンズの特徴 | 販売サイト |
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Tamron 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 | 標準ズーム 最初の1本に おすすめ | 約9万円 | F2.8通しのズームでは抜群のコスパ 純正に引けを取らない高い解像感・AF性能が魅力 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD | 高倍率ズーム | 約8万円 | 広角から望遠まで1本でカバーする便利レンズ F2.8スタートの高倍率ズームは世界初 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
FE 24-105mm F4 G OSS (SEL24105F4G) | 高倍率ズーム | 約13万円 | 広角から望遠まで1本でカバーする便利レンズ 強力な手ぶれ補正で動画にも最適 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
Tamron 17-28mm F/2.8 Di III RXD | 広角ズーム | 約10万円 | 超広角域は屋内撮影にピッタリ ズームレンズの中でも軽量でVLOGにもフィット | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
Tamron 70-180mm F/2.8 Di III VXD | 望遠ズーム | 約12万円 | 最長180ミリに対応するF2.8通レンズ ボケはトロトロ・ハーフマクロ対応も魅力 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
ボディが小さなα7III・α7C・α7IV等のフルサイズ機では、特にコンパクトなレンズを使うことで持ち出しの頻度も高くなり、満足度高く運用できます。
僕自身も現役バリバリで使っているレンズですので、ぜひくまなくチェックしてみてください。
この記事では全てを紹介するのは難しいため、もっと詳しく知りたい方はレンズ個別のレビュー記事もチェックしてみてください!
Photographer
はろ
月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。
SONY Eマウントおすすめ神レンズの選定基準
SONYフルサイズ機の魅力は、なんといってもコンパクトなボディでフルサイズが扱えるということだと僕は思っています。
そのため、今回紹介する神レンズではコンパクトなボディを最大限に活かせるように、サイズ・重さ、そして写りのクオリティを両立できるレンズに重きを置いて選定しています。
簡単にレンズの画角(焦点距離)と価格の軸に分けてマッピングしてみたものがこちら。ぜひ皆さんの欲しい画角や予算でお目当てのレンズをチェックしてみてください。
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レンズ名 | カテゴリ | 参考価格 | レンズの特徴 | 販売サイト |
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FE 20mm F1.8 G (SEL20F18G) | 広角レンズ | 約11万円 | 大きなボケ感・歪みの少なさで高い評判 星空撮影・VLOGにベストマッチ | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
FE 40mm F2.5 G (SEL40F25G) | 標準レンズ | 約7万円 | iPhone並みの軽さ・高解像性能 アクティブな撮影でおすすめ | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
FE 55mm F1.8 ZA (SEL55F18Z) | 標準レンズ 最初の1本に おすすめ | 約9万円 | 軽量コンパクトで抜群の解像力 高速AF・独特のボケ感が魅力 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
FE 85mm F1.8 (SEL85F18) | 中望遠レンズ | 約5万円 | コスパ最高ポトレレンズ 中望遠かつF1.8のボケ感は独特の世界観 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
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レンズ名 | カテゴリ | 参考価格 | レンズの特徴 | 販売サイト |
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Tamron 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 | 標準ズーム 最初の1本に おすすめ | 約9万円 | F2.8通しのズームでは抜群のコスパ 純正に引けを取らない高い解像感・AF性能が魅力 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD | 高倍率ズーム | 約8万円 | 広角から望遠まで1本でカバーする便利レンズ F2.8スタートの高倍率ズームは世界初 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
FE 24-105mm F4 G OSS (SEL24105F4G) | 高倍率ズーム | 約13万円 | 広角から望遠まで1本でカバーする便利レンズ 強力な手ぶれ補正で動画にも最適 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
Tamron 17-28mm F/2.8 Di III RXD | 広角ズーム | 約10万円 | 超広角域は屋内撮影にピッタリ ズームレンズの中でも軽量でVLOGにもフィット | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
Tamron 70-180mm F/2.8 Di III VXD | 望遠ズーム | 約12万円 | 最長180ミリに対応するF2.8通レンズ ボケはトロトロ・ハーフマクロ対応も魅力 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
- SONY α7シリーズ:α7Ⅳ / α7Ⅲ / α7Ⅱ
- SONY α7Cシリーズ:α7CⅡ/ α7CR / α7C
- SONY α7Rシリーズ:α7RⅣ / α7RⅢ / α7RⅡ
- SONY α7Sシリーズ:α7SⅢ / α7SⅡ
- SONY α1 / α9シリーズ
また、今回は紹介していませんが、予算を最小限におさめたい方向けに3万円台で買える撒き餌用レンズについても別記事でまとめています。ぜひ気になる方は参考にしてください。
それでは早速、おすすめのSONY Eマウント神レンズについて、それぞれの紹介に移っていきましょう。
今回はズームレンズと単焦点、そして焦点距離別に分けて紹介します!
SONY Eマウント神レンズ:単焦点レンズ編
はじめに紹介するのは、画角が固定となる単焦点神レンズ4本です。ズームレンズが先に気になる方はこちらからジャンプできますのでどうぞ。
NEXT|おすすめ神ズームレンズ4選
単焦点レンズのおすすめ神レンズは、実は全てSONY純正レンズ。
サードパーティを見渡せばもっと廉価なものもありますが、実はズームレンズと比べると単焦点レンズは価格差がそこまで大きくありません。また、むしろ価格差以上のメリットを感じることができます。
- 純正ならではの高速かつ正確なオートフォーカス
- 動画撮影時のアクティブ手ぶれ補正が抜群に効く
- 動画撮影時に気になるブリージングが補正できる
- 他の交換レンズと操作系を統一しやすい
特にAFについては、動画撮影時のアクティブ手ぶれ補正やブリージングの抑制といった観点では、SONY純正レンズのパフォーマンスが高いと感じます。
広角単焦点:SONY FE 20mm F1.8 G(SEL20F18G)
「FE 20mm F1.8 G(SEL20F18G)」は、開放F1.8と明るく・コンパクトなサイズ感が魅力のレンズ。
明るくて・写りが良くて・コンパクトで・超広角の組み合わせは他メーカーを見渡しても実は「SONY FE 20mm F1.8 G」くらいで、このレンズを求めてマウントを乗り換える人もいるそう。
僕はVLOG・Youtubeなどの動作撮影をメインにしつつ、スナップや星空撮影でこのレンズを持ち出しています。
一般的に超広角レンズはボケが小さくなるため、F1.8の大口径レンズは見た目へのインパクトがとりわけ大きいと感じます。
背景ボケも非常に滑らかで綺麗で、ボケ感も含めてすごく気に入っているレンズのひとつです。
手持ち自撮りでもしっかり背景をボカすことができるので、VLOGやYoutube撮影にもベストなレンズです。
最近は開放F4までのコンパクトなレンズも出ていますが、混雑した場所や自宅撮影で背景がガッツリ映ってしまうのは気持ちいいものではありませんよね。
サイズ感・軽さも非常に魅力的。373グラムの軽量設計で、自撮り撮影で片手持ちをし続けていても疲れにくいですし、他のレンズと組み合わせて持ち出す際にも収納しやすく持ち運びの負担にならない点もいいところです。
丸ボケの形・高い解像感・歪みの少なさ・高速AFなど、描写や性能面でも非常にクオリティが高く、欠点を探すのが逆に難しいくらいに完成度の高いレンズです。
メーカー | SONY |
レンズ名称 | FE 20mm F1.8 G (SEL20F18G) |
レンズカテゴリ | 超広角単焦点レンズ |
焦点距離 | 20mm |
開放F値 | F1.8 |
最短撮影距離 | 0.18m (マニュアル時) |
レンズ内手振れ補正 | 非対応 |
防塵防滴 | 対応 |
サイズ (レンズ径×長さ) | 74×85mm |
重さ | 373グラム |
フィルター径 | 67mm |
詳しいレビュー内容はこちら(作例付き)
「FE 20mm F1.8 G」を実際に使ってみた感想・ビルドクオリティ・作例をまとめています。詳しくインプレッションを書き下ろしていますので、このレンズが気になる方はぜひチェックを。
準広角単焦点:SONY FE 40mm F2.5 G(SEL40F25G)
「FE 40mm F2.5 G(SEL40F25G)」は、SONY Eマウントレンズの中でも圧倒的な軽量コンパクトさを誇る超小型Gレンズシリーズのひとつです。
小型シリーズでは焦点距離24mm/40mm/50mmの3本がリリースされているのですが、その中でも40mmは視野に近い画角とコンパクトさの組み合わせがベストマッチ。
スナップや動き回る子どもとの撮影などの機動力重視の用途にピッタリです。
「FE 40mm F2.5 G」の最大の特徴は、パンケーキレンズとも呼べそうなくらいにコンパクトなサイズ感。
重さはわずか173グラム(iPhoneくらいですね)で、常に首からカメラをぶら下げていても疲れを感じませんし、動き回りながらの撮影でもストレスフリーで撮影することができます。
一般的にフルサイズレンズは300グラム台でも軽いと言われるほどですから、173グラムは激烈に軽いです!
付属する独特の形状のレンズフードも面白いギミックが施されていて、フードにフィルターが取り付けできます。
僕はここにNDフィルターをつけていて、写真の際はフードを外して、動画の際にはフードと一緒にNDを瞬時につけるような運用をしています。
小さな筐体ではあるものの画質は非常に良く、特に解像度やコントラストの高さはGMレンズにも負けず劣らずといったところ(MTF曲線を見るとわかります)。
コンパクトなレンズが欲しいけど画質にも妥協したくないという方には非常におすすめのレンズです。
メーカー | SONY |
レンズ名称 | FE 40mm F2.5 G (SEL40F25G) |
レンズカテゴリ | 準標準単焦点レンズ |
焦点距離 | 40mm |
開放F値 | F2.5 |
最短撮影距離 | 0.25m (マニュアル時) |
レンズ内手振れ補正 | 非対応 |
防滴 | 防塵防滴対応 |
サイズ (レンズ径×長さ) | 68×45mm |
重さ | 173グラム |
フィルター径 | 49mm |
詳しいレビュー内容はこちら(作例付き)
「FE 40mm F2.5 G」を実際に使ってみた感想・ビルドクオリティ・作例をまとめています。詳しくインプレッションを書き下ろしていますので、このレンズが気になる方はぜひチェックを。
標準単焦点:SONY FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)
SONY Eマウントの標準域単焦点レンズは、ラインナップが非常に充実。合計で30を超えるレンズが存在します。
この中で性能・サイズ・価格のバランスを踏まえておすすめしたいのが「FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)」。
2013年に発売されたレンズですが、いまだに神レンズとして定評があります
「FE 55mm F1.8 ZA」の最も特徴的な点は、解像度の高さとボケの美しさ。絞り開放でもピントが合った部分はキレキレな写りをするため、廉価なレンズとは明らかに違う質感を出してくれます。
解像感の良さはツァイスブランドの魅力の一つですね!
また、画面中央から画面端になるにつれてグルグルとしたボケに変化するボケ感が特徴的なレンズです。
一般的にツァイスレンズはサイズが大きいのですが、「FE 55mm F1.8 ZA」は281グラムと超コンパクト。
スナップ用途はもちろん動画撮影にも使いやすいレンズになっています。
SONY α7c・α7III・α7IVなど、コンパクトなボディとの相性がバッチリですね
F1.8と明るいレンズのため夜景との相性◎
解像感が高く被写体のリアルな質感を出しやすい
標準域で十分なボケ感が出せるため使い勝手◎
メーカー | SONY |
レンズ名称 | FE 55mm F1.8 ZA (SEL55F18Z) |
レンズカテゴリ | 標準単焦点レンズ |
焦点距離 | 55mm |
開放F値 | F1.8 |
最短撮影距離 | 0.5m |
レンズ内手振れ補正 | 非対応 |
防滴 | 防塵防滴対応 |
サイズ (レンズ径×長さ) | 64×71mm |
重さ | 281グラム |
フィルター径 | 49mm |
実売価格が9万円程度と金額はやや高いですが、使用頻度の高い焦点距離・ツァイスの描写・携帯性を併せ持つ「FE 55mm F1.8 ZA」は、Eマウントの中でも珍しい存在です。
状態が良い中古レンズも多く出回っていますので、Amazonや楽天市場で探してみてもいいかと思います
詳しいレビュー内容はこちら(作例付き)
「FE 55mm F1.8 ZA」を実際に使ってみた感想・ビルドクオリティ・作例をまとめています。詳しくインプレッションを書き下ろしていますので、このレンズが気になる方はぜひチェックを。
中望遠単焦点:SONY FE 85mm F1.8(SEL85F18)
バストアップを切り取りつつ、背景を大きくぼかせる中望遠レンズ。その中でもコスパ最高の神レンズとして間違いない地位を確立しているのが「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」です。
一般的に中望遠レンズはサイズが大きく高価なモノが多い一方で、「FE 85mm F1.8」はなんと5万円台で買えるうえに、サイズも非常にコンパクトな点が魅力。
5万円台というのは、SONYフルサイズ用のレンズとしては撒き餌レンズの次に安い価格帯です!
中望遠かつ開放F1.8から繰り出されるボケ感は非常に大きく、前後の余計な情報をボケさせることで、被写体を強調することができます。
ボケ感はやや周辺がレモン型のボケにはなるものの、味があって面白いレンズです
解像感も非常に良好で、巷では”隠れGレンズ”と呼ばれるほど。実際にGレンズと画質の比較をしてみたものがこちら。右側の「FE 85mm F1.8」の方がむしろ解像しているように見えます。
40mm F2.5G|85mm F1.8
それでいて重さはわずか371グラム。手のひらに収まる中望遠レンズということで、ロマンに溢れる1本になっています。
最大撮像倍率が0.13倍と控えめに見えますが、実際には中望遠レンズにしては比較的寄れる部類。バストアップから顔にクローズアップした撮影にも使いやすく、ポートレートの中でもたくさんの引き出しをもたらしてくれますよ。
これでお値段は5〜6万円ですから、Eマウントユーザーにとってめちゃくちゃありがたい1本です。僕もこのレンズを初めて手にしたときはワクワクが止まらなかったのをよく覚えています。
ぜひ、中望遠レンズに興味がある方はこちらのレンズを手に取ってみてください!
メーカー | SONY |
レンズ名称 | FE 85mm F1.8 (SEL85F18) |
レンズカテゴリ | 中望遠単焦点レンズ |
焦点距離 | 85mm |
開放F値 | F1.8 |
最短撮影距離 | 0.8m |
レンズ内手振れ補正 | 非対応 |
防滴 | 防塵防滴対応 |
サイズ (レンズ径×長さ) | 78×82mm |
重さ | 371グラム |
フィルター径 | 67mm |
詳しいレビュー内容はこちら(作例付き)
「FE 85mm F1.8」を実際に使ってみた感想・ビルドクオリティ・作例をまとめています。詳しくインプレッションを書き下ろしていますので、このレンズが気になる方はぜひチェックを。
以上、ここまでが僕が実際に使ってコスパが高いと感じた単焦点レンズの紹介でした。全てに共通するのは、単焦点レンズならではのコンパクトさと写りの良さ。
動画ではアクティブ手ぶれ補正やブリージング補正も相まって、動画に強いSONY機を使うならまず検討したいレンズたちだと感じます。ぜひ皆さんのレンズラインナップに加えてみてはいかがでしょうか。
SONY Eマウント神レンズ:ズームレンズ編
単焦点レンズに続いて紹介するのは、画角を自由に変えることができるズームレンズのおすすめレンズ5本です
SONY純正のズームレンズは容易に10万円を超えるほどに高価なレンズばかり。今回はコスパ重視ということで、ズームレンズについては基本的にサードパーティ製をおすすめしています
標準ズーム(F2.8通し)で価格比較
比較項目 | Tamron | SONY |
---|---|---|
レンズ名称 (略称) | 28-75mm F/2.8 G2 | FE 24-70mm F2.8 GM II |
実売価格 | 約9万円 | 約24万円 |
ズームレンジ | 28-75mm | 24-70mm |
開放F値 | F2.8 | F2.8 |
大きさ (最大径・長さ) | 76 × 118mm | 88 × 120mm |
重さ | 540g | 695g |
あわせて読みたい
タムロンのレンズは本当にコスパが高く、Eマウントユーザーを使う最大のメリットと言っても過言ではないレンズブランドかと思います。以下の記事では(今回紹介できなかったレンズを含め)Eマウントで使えるおすすめのタムロンレンズを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
標準ズーム:Tamron 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)
「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」は、広角域から中望遠までの広い画角をカバーする標準域ズームレンズ。キットレンズとは違ってどのズーム域でも開放F2.8で使えるので、ボケ感が大きく・夜でも使いやすいところが特徴です。
それでいて価格は10万円を切る破格のコスパ(純正だと倍はする)。まさにEマウントを使う恩恵の塊のようなレンズです。
実は「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」は、旧モデルの改善版(第二世代)にあたる製品。前作からの大きなアップデート点として解像力が格段に良くなっています。
絞り開放からでも画面の隅まですごくシャープで、クオリティ面も非常に高いレベルです!
第一世代|第二世代
F2.8の標準ズームとしては破格の軽量コンパクトさも魅力。「SONY α7IV」などのボディと合わせても重さは1.2kg程度(レンズ:540g)。いつでもどこでも持ち運ぶのが標準ズームですから、持ち運びやすいレンズは本当に重宝します。
SONY純正レンズ「FE 24-70mm F2.8 GM II」も第一世代から圧倒的な小型化がされましたが、それでも「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」の方が150グラム以上軽く、サイズも小さくなっています
比較項目 | Tamron | SONY |
---|---|---|
レンズ名称 (略称) | 28-75mm F/2.8 G2 | FE 24-70mm F2.8 GM II |
実売価格 | 約9万円 | 約24万円 |
ズームレンジ | 28-75mm | 24-70mm |
開放F値 | F2.8 | F2.8 |
大きさ (最大径・長さ) | 76 × 118mm | 88 × 120mm |
重さ | 540g | 695g |
AFも純正と比べて全く見劣りないくらいに高速、最短18cmまで被写体に寄れるので、苦手な被写体がほぼないところも非常にGood。
広角・望遠端ともに手を伸ばしたところまで寄れるので非常に便利
これで10万円を切る価格というのは本当に驚き。F2.8通し標準ズームレンズとしてはSONY純正レンズの半額以下と破格のコスパです。
EマウントにはF2.8通しの標準ズームレンズがいくつかあるものの、コスパを考えれば多くの人にベストな選択となるレンズです。
メーカー | TAMRON |
レンズ名称 | 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063) |
レンズカテゴリ | 標準ズームレンズ |
焦点距離 | 28-75mm |
開放F値 | F2.8 |
最短撮影距離 | 0.18m (ワイド端) |
レンズ内手振れ補正 | 非対応 |
防塵・防滴 | 防滴対応 |
サイズ (レンズ径×長さ) | 76×118mm |
重さ | 540グラム |
フィルター径 | 67mm |
あわせて読みたい
「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」を実際に使ってみた感想・ビルドクオリティ・作例をまとめています。詳しくインプレッションを書き下ろしていますので、このレンズが気になる方はぜひチェックを。
高倍率ズーム:Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)
「28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」は、標準ズームよりもさらに望遠ズーム域が伸びた高倍率ズームレンズ。コンパクトな外観はそのままに望遠ズーム相当の画角までカバーしてくれるため、荷物の量が気になる旅行やお出かけの際にめちゃくちゃ重宝するレンズです。
「28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」の最も特徴的な点は開放F値が2.8スタートであること。
一般的に高倍率ズームは開放F値が大きいため、ボケ感が小さかったり・夜間だと使いづらさが気になるところなのですが、開放F2.8スタートの「28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」はそこをうまくカバーするスペックを持っています。
F2.8は広角側のみサポートしているので、動画を撮る人には特に刺さるスペックだと思います!
また、望遠域をカバーしつつ小型の筐体に仕上がっている点も嬉しいところ。比較用に後ほど紹介する(望遠ズーム)「70-180mm F/2.8 Di III VXD」を並べてみたのですが、サイズの違いは明らかです。
望遠ズーム|28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD
(望遠までカバーしつつ)タムロンの標準ズームと同じサイズ感です!
標準ズームと望遠ズームレンズの2本分の仕事ができて、軽くて、F2.8から使える性能を持ちながら価格はなんと7万円台。コスパも使い勝手も非常に長けたレンズになっています。
色々なズーム域で撮影してみたいけど「F値が小さな大三元レンズは高くて手が出ない」と考えている方にはベストな選択になると思います。
これを使うと旅行でもレンズ交換をほぼせずに撮り回すことができるので、本当に便利ですよ!
レンズ名 | 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (高倍率ズームレンズ) |
実売価格 | 7万円程度 |
焦点距離 | 28mm〜200mm |
開放F値 | F2.8(広角端)〜F5.6(望遠端) |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
レンズ構成 | 14群18枚 |
フィルター径 | 67mm |
重さ | 575g |
最大径 × 長さ | 74 × 117mm |
最短撮影距離 | 0.19m(広角端) 0.8m(望遠端) |
最大撮像倍率 | 0.32倍(広角端) 0.26倍(望遠端) |
手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | 簡易防滴対応 |
詳しいレビュー内容はこちら(作例付き)
「28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」を実際に使ってみた感想・ビルドクオリティ・作例をまとめています。詳しくインプレッションを書き下ろしていますので、このレンズが気になる方はぜひチェックを。
高倍率ズーム:SONY FE 24-105mm F4 G OSS(SEL24105F4G)
今回のズームレンズ編で、唯一SONY純正でラインナップしたのが「FE 24-105mm F4 G OSS」。
このレンズの魅力はなんといっても幅広い汎用性。写真・動画両方を手軽かつハイクオリティかつ万能に撮れるため、撮れ高が非常に高く、僕の中では迷ったらこのレンズを使う位にお気に入りのレンズです。
画角の広さ的は「28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」」と比べると望遠端が短く感じますが、実際に使っていると105mmまでカバーできれば大半の撮影に対応することができます。
焦点距離26mm, F4, SS 80s, ISO 3200
焦点距離105mm, F4.5, SS 1/1600s, ISO 800
描写性能はGレンズにふわさしくピカイチ。Gレンズ特有のクリアな色味・収差の少なさ・高い解像度の3拍子が揃ったレンズです。開放値はF4とやや暗いですが絞り開放から描写は抜群です。
Tamron 28-75mm G2|FE 24-105mm F4 G
また、特筆すべきは手ぶれ補正の効き具合。動画と撮ってみるとその効き具合にびっくりする方も多いかと思います。
実はSONYは広角レンズにはレンズ内手ぶれ補正を付けないことが多いのですが、このレンズは(望遠側にも対応しているため)例外の扱いで、SONYレンズの中でも最高峰の手ぶれ補正を享受することができます。
まるでジンバルに乗せたかのような滑らかな動画が撮れるのが、個人的にもすごくお気に入りのポイントです!
サイズこそやや大きいのですがクオリティはピカイチ。僕はプライベートでVLOGを撮る際にもこのレンズをほぼ持ち出していますが、慣れればなんとでもなります。
価格も決して安くはないのですが、クオリティ重視かつレンズ交換を最小限にするには必須のアイテムだと思いますので、ぜひ気になる方はチェックしてみてください。
レンズ名称 (型番) | FE 24-105mm F4G OSS (SEL24105G) |
焦点距離 | 24-105mm |
F値(最小〜最大) | F4〜F22 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
レンズ構成 | 14群17枚 |
フィルター径 | 77mm |
重さ | 663g |
最大径 × 長さ | 83 × 113 mm |
最短撮影距離 | 0.38m |
最大撮像倍率 | 0.31倍 |
レンズ内手ぶれ補正 | あり |
防塵防滴 | 対応 |
詳しいレビュー内容はこちら(作例付き)
「FE 24-105mm F4 G OSS」を実際に使ってみた感想・ビルドクオリティ・作例をまとめています。詳しくインプレッションを書き下ろしていますので、このレンズが気になる方はぜひチェックを。
広角ズーム:Tamron 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)
一般的に広角ズームレンズは価格が高く、サードパーティでも10万円を超えることは珍しくありません。その中で救世主的な位置付けのレンズが「17-28mm F/2.8 Di III RXD」。
広角かつF2.8通しに対応したズームレンズながら、10万円程度で買えることでコスパに定評があるレンズです。
SONY純正のF2.8通し広角ズームレンズ(SEL1635GM)の価格は23万円程度。同じF2.8通しのレンズでも価格が半額以下で買えちゃいます!
明るくて(開放F2.8)、画角が広い(17mmスタート)「17-28mm F/2.8 Di III RXD」は、まさに星空撮影・ボケ感のあるVLOG撮影にぴったりのレンズ。
超広角レンズは被写体を選ぶため、どうしても標準レンズとレンズ交換しながら撮りたくなるところですが、このレンズは望遠側が28mm(APS-Cクロップを使えば42mm)まで使えるため、レンズ交換を最小限に留めながら超広角レンズとしても楽しめる1本になっています。
大三元超広角ズームとは思えないほどに軽くてコンパクトなところも非常に魅力で、今日は超広角も持っていこうかな?と思った時にバッグにスッと忍ばせることができます。
また、ズームしても筒が伸びない(重心がズレない)インナーズーム式のため、ジンバルでに載せた際にズームのたびにバランス調整をしなくても良いところも動画を撮る方には非常に刺さる点ですね。
開放F2.8であれば広角でも背景ボケを大きくできる上に、オートフォーカスも非常に速く、写真・動画どちらにも適したオールマイティなズームレンズです。
超広角単焦点レンズは用途が限られそうだから、超広角ズームレンズが欲しい、だけど予算は最小限に留めたいという方にはピッタリですので、ぜひチェックしてみてください。
メーカー | TAMRON |
レンズ名称 | 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046) |
レンズカテゴリ | 超広角ズームレンズ |
焦点距離 | 17-28mm |
開放F値 | F2.8 |
最短撮影距離 | 0.19m |
レンズ内手振れ補正 | 非対応 |
防塵・防滴 | 防滴対応 |
サイズ (レンズ径×長さ) | 73×99mm |
重さ | 420グラム |
フィルター径 | 67mm |
Tamronレンズのフィルター径は67mmでほぼ統一されているため、NDフィルターなどのフィルター類を使いまわせるため、経済面でもありがたいですね
望遠ズーム:Tamron 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)
風景撮影・運動会など、遠くから一部を切り抜く撮影では望遠ズームレンズが大活躍します。一方で、一般的に望遠ズームかつF2.8固定の大三元ズームレンズは非常に高価。どのカメラメーカーでも20万円を超えるため、購入に躊躇する方も多いかと思います。
その中でも「70-180mm F/2.8 Di III VXD」は、10万円ちょっとで買えるコスパが非常に高い望遠ズームレンズ。個人的にも買ってよかったレンズNo.3に入るくらいに気に入っているレンズです。
標準レンズと組み合わせて使うことが多い望遠ズームレンズには、コンパクト・軽量性は特に重視したいところ。
その点「70-180mm F/2.8 Di III VXD」は、一般的な望遠ズームレンズと比べるとサイズが小さく、持ち運びの苦労が少ないレンズです。
小型化がすすむSONY純正レンズよりさらに小さくて軽いのがTamronの魅力ですね!
比較項目 | Tamron | SONY |
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レンズ名称 (略称) | 70-180mm F/2.8 Di III VXD | 70-200mm F2.8 GM OSS II |
ズームレンジ | 70-180mm | 70-200mm |
開放F値 | F2.8 | F2.8 |
大きさ (最大径・長さ) | 81 × 149mm | 88 × 220mm |
重さ | 810g | 1045g |
レンズ価格 | 約12万円 | 約30万円 |
画質面でも非常に優秀で、F2.8通しの望遠レンズのため非常に大きなボケを出すことができます。
暗いシーンでもF2.8の開放設定ではシャッタースピードを稼げるため、望遠撮影で気になる手振れを抑える効果も併せ持っていますよ。
また、一般的には望遠レンズは寄れないものが多いですが「70-180mm F/2.8 Di III VXD」は、マニュアルフォーカス時にハーフマクロで撮影することができます。寄れるレンズを別途持ち歩く必要がないため、スナップ撮影でも活躍するレンズです。
肉眼では見えない世界が写せるため、このレンズ1本を持って街をぶらぶら歩きながら撮影するのに一時期すごくハマっていました!
写りの良さはもちろん、携帯性・ハーフマクロ撮影といった引き出しも多く、これで10万円ちょっとで買うことができるため、まさに望遠ズームの神レンズと呼ぶに相応しいレンズといえます。
望遠ズームが欲しいけどサイズ感や価格がネックだと感じていた方は、望遠ズームレンズの捉え方が変わるほどにいいレンズですので、ぜひチェックしてみてください。
メーカー | TAMRON |
レンズ名称 | 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056) |
レンズカテゴリ | 望遠ズームレンズ |
焦点距離 | 70-180mm |
開放F値 | F2.8 |
最短撮影距離 | 0.27m (マニュアルAF時) |
レンズ内手振れ補正 | 非対応 |
防塵・防滴 | 防滴対応 |
サイズ (レンズ径×長さ) | 81×149mm |
重さ | 810グラム |
フィルター径 | 67mm |
詳しいレビュー内容はこちら(作例付き)
「70-180mm F/2.8 Di III VXD」を実際に使ってみた感想・ビルドクオリティ・作例をまとめています。詳しくインプレッションを書き下ろしていますので、このレンズが気になる方はぜひチェックを。
価格が全てじゃない。SONY Eマウントレンズは軽量性・コスパも重視しよう
今回は僕の独断と偏見を交えながら、SONY Eマウントで神レンズと呼ばれるおすすめレンズを紹介しました。
SONY Eマウントでは、最高ランクのGMasterがあるものの、高いものが良いといった価値観だけではなく、携帯性とクオリティのバランスにもこだわるのが長期的に使い続けられる最大のコツだったりします。
今回紹介したレンズは、SONY α7III・α7C・α7IVをはじめとしたSONY機と相性抜群の精鋭レンズですので、ぜひ皆さんのレンズラインナップにも加えていただければと思います。
レンズ名を選択するとレビューパートにジャンプできます
レンズ名 | カテゴリ | 参考価格 | レンズの特徴 | 販売サイト |
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FE 20mm F1.8 G (SEL20F18G) | 広角レンズ | 約11万円 | 大きなボケ感・歪みの少なさで高い評判 星空撮影・VLOGにベストマッチ | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
FE 40mm F2.5 G (SEL40F25G) | 標準レンズ | 約7万円 | iPhone並みの軽さ・高解像性能 アクティブな撮影でおすすめ | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
FE 55mm F1.8 ZA (SEL55F18Z) | 標準レンズ 最初の1本に おすすめ | 約9万円 | 軽量コンパクトで抜群の解像力 高速AF・独特のボケ感が魅力 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
FE 85mm F1.8 (SEL85F18) | 中望遠レンズ | 約5万円 | コスパ最高ポトレレンズ 中望遠かつF1.8のボケ感は独特の世界観 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
レンズ名を選択するとレビューパートにジャンプできます
レンズ名 | カテゴリ | 参考価格 | レンズの特徴 | 販売サイト |
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Tamron 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 | 標準ズーム 最初の1本に おすすめ | 約9万円 | F2.8通しのズームでは抜群のコスパ 純正に引けを取らない高い解像感・AF性能が魅力 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD | 高倍率ズーム | 約8万円 | 広角から望遠まで1本でカバーする便利レンズ F2.8スタートの高倍率ズームは世界初 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
FE 24-105mm F4 G OSS (SEL24105F4G) | 高倍率ズーム | 約13万円 | 広角から望遠まで1本でカバーする便利レンズ 強力な手ぶれ補正で動画にも最適 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
Tamron 17-28mm F/2.8 Di III RXD | 広角ズーム | 約10万円 | 超広角域は屋内撮影にピッタリ ズームレンズの中でも軽量でVLOGにもフィット | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
Tamron 70-180mm F/2.8 Di III VXD | 望遠ズーム | 約12万円 | 最長180ミリに対応するF2.8通レンズ ボケはトロトロ・ハーフマクロ対応も魅力 | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
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