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旅行に出かける際、欲張って何本もレンズを持っていき、そんなにレンズ使うの?と家族に注意される「はろ」です。こんにちは。
とは言え、一度も行ったことがない境地でどんな画角が必要になるのかも分からないですし、せっかくなら綺麗な写真を撮りたいじゃないですか。
そんな欲張りな方におすすめなのが、今回紹介する「Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)」。
標準ズームと望遠ズームの画角を1本のレンズでカバーしながら、開放F2.8スタートで使える巷でも評判の高いレンズです。
価格コムの売れ筋ランキングでも常に上位にいますね・・・!
今回はタムロンさんからレンズをお借りすることができましたので、実際の使用感を欠点面も含めてレビューしたいと思います。
実際の使用感まとめ
- 幅広いズームレンジとコンパクトさによって、旅を楽しむことに集中できる
- 解像感も十分、望遠端は開放f.5.6スタートでも十分にボケる
- 広角端の開放f2.8スタートは動画用途にめちゃくちゃ合う
- 欠点:フリンジがやや目立つ・開放F値変動タイプのためマニュアル撮影はやや面倒
何よりも、レンズ選びに頭のリソースを割く必要がないため、外出を真に楽しめるのが一番のメリットですね。
レンズ交換ができずに心残り・・・といった後悔もなく、本当に気軽に使えるレンズだと感じます!
これだけの仕事ができて価格もリーズナブル。売れ筋上位をキープする理由がわかりますね。ぜひレビュー内容を通して、レンズが気になった方は手に取ってみてください。
Photographer
はろ
月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。
Tamron 28-200mm F/2.8-5.6|スペックと外観
ここでは「Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」のレンズスペックと外観について紹介していきます。
すでにスペックや外観をご存知の方は、次の作例パートまでジャンプしてください
レンズスペック
「Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」はいわゆる「高倍率ズーム」というジャンルのレンズ。
一般的にこの類のレンズは開放F値が大きいのですが、こちらのレンズは開放F2.8が使える、そしてレンズがコンパクトに収まっている点が最大の特徴です。
レンズスペック | Tamron 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD |
---|---|
焦点距離 | 28mm〜200mm |
開放F値 | 2.8(広角端)〜5.6(望遠端) |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
レンズ構成 | 14群18枚 |
フィルター径 | 67mm |
重さ | 575g |
最大径 × 長さ | 74 × 117mm |
最短撮影距離 | 0.19m(広角端)|0.8m(望遠端) |
最大撮像倍率 | 0.32倍(広角端)|0.26倍(望遠端) |
レンズ内手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | 簡易防滴対応 |
レンズの外観と操作感
まず一番気になるレンズの大きさですが、高倍率ズームレンズとしてはすごく小さなサイズにまとまっていますね。
感覚的には標準ズームレンズ(Tamron 28-75mm F/2.8)と同程度のサイズ感。とても200mmまでをカバーできるレンズと思えない小ささです。
SONY α7IIIに装着してみるとめちゃくちゃジャストなサイズ感。旅行中に首からぶら下げていてもストレスを感じることはほとんどありませんでした。
レンズ本体はタムロンらしいマットな質感。ズームリング・ピントリングはどちらも滑らかに駆動。特にストレスを感じることはありませんね。
外部スイッチにはズームロックスイッチが搭載されていて、収納時に不意にレンズが伸びてしまうことを防いでくれるようになっています。ズームすると結構筒が伸びることもあって、これはありがたい。
プロテクトフィルターやNDフィルターの規格となるフィルター径は、タムロンではおなじみの67mm。
特に動画撮影ではNDフィルター使いまわすことができるため、フィルター径が統一されているのはすごくありがたいですね。
可変NDフィルター選びにお悩みの方は、ぜひNiSiの可変NDフィルターをチェックしてみてください
価格はやや高いものの、色味の変化の少なさ、周辺減光のムラの少なさでダントツのクオリティですよ
以上がレンズのスペックと外観の紹介でした。次にこのレンズでどんな画が撮れるのか、作例をチェックしていきましょう。
Tamron 28-200mm F/2.8-5.6|実際に撮影した作例
ここからは「Tamron 28-200mm F/2.8-5.6」で、実際にどんな画が撮れるのか、作例をご覧いただきたいと思います。
高倍率ズームと言えども画質は十分以上。またバリエーション豊かな撮影ができるので、使っていて楽しいレンズだと感じました!
28mm f5.6 1/500s ISO100
189mm f5.6 1/2500s ISO400
99mm f4.5 1/250s ISO100
33mm f8.0 1/200s ISO160
174mm f5.6 1/1000s ISO200
28mm f4.5 1/100s ISO160
150mm f5.6 1/100s ISO160
28mm f5.6 1/800s ISO3200
47mm f5.6 1/800s ISO3200
28mm f2.8 1/160s ISO640
94mm f5.6 1/800s ISO3200
28mm f5.6 1/1250s ISO100
152mm f8.0 1/1000s ISO100
125mm f8.0 1/160s ISO100
28mm f2.8 1/60s ISO1000
28mm f4.5 1/100s ISO400
とにかく持ち運びにも困らないサイズ感はすごくありがたくて、このレンズを使っている間はほぼサブレンズは使わないほどに汎用性の高いレンズでした。
Tamron 28-200mm F/2.8-5.6(Model A071)|レビュー(長所・メリット)
「Tamron 28-200mm F/2.8-5.6」を実際に使う最大のメリットは、撮影に集中しなくてもしっかりと撮れ高を残せるという一言につきます。
ガッツリ写真を撮るというよりも旅行やお出かけを楽しむ一環としてシャッターを切れる、そんなレンズですね!
外出を楽しみながらしっかり撮れる点が一番の魅力
「Tamron 28-200mm F/2.8-5.6」のサイズ感・汎用性の高いズーム域・近接性能・開放F値の低さ、これらが相まって非常に総合力の高いレンズに仕上がっていますね。
そのおかげで、致し方なくレンズ交換をするようなケースはほとんど出会うことがなく、自然体で撮影に取り組める環境を与えてくれます。
広角端を使えばパースを大きく活かしたダイナミックな撮影
近くまで寄れない被写体も大きく写せる望遠性能
暗所で使いやすい広角端(F2.8)
座ったままでも寄って撮影できる近接性能
昨今、VLOGカムやアクションカムのような気軽に記憶を残す需要が高まる中ですので、交換レンズにもこのくらいの幅がきくものが求められるのだと感じます。
望遠レンズを気軽に持ち運べる
望遠レンズを使った歪みのない表現や、圧縮効果や大きなボケを使った表現は、肉眼で見た際ギャップが大きく、目を惹くものがありますよね。
この表現が標準ズームレベルのサイズ感に収まっているのは本当にスゴイ。しかも価格は10万円を切るときた。望遠ズームだけを買うとしてもこの価格に収まるか?といった次元ですよ。
標準ズームと望遠ズームレンズの2本分の仕事ができて、小さくて、この値段で買えるレンズは、Eマウント全体のレンズを見ても他にはないです。コスパ面でも最高クラスですね。
高倍率ズームだけど撮影性能は十分以上
高倍率ズームということもあり、高級ラインナップと比べると多少の画質差はあるものの、それでも十分以上のクオリティを発揮してくれます。
よくよく見ると、望遠端の画面中央部や広角端の画面端はやや描写が甘いような感じもするのですが、拡大して気づく程度。
ここを許容することで、軽量コンパクトかつ利便性を手に入れられると考えれば、めちゃくちゃいい選択ですよね。
望遠(167mm)で撮影(等倍)
さらに拡大
素早く動く被写体も正確に捉えるオートフォーカス
「Tamron 28-200mm F/2.8-5.6」のフォーカス速度も十分以上。僕もこのレンズで動き回る子供を動画で撮影していたのですが、AF面で不満に感じることはありませんでした。
オートフォーカステスト動画
一般的に望遠のフォーカス速度は高倍率ズームが苦手とするところなのですが、このレンズは望遠でもピントがスッと合うのでその点も作り込みの良さを感じますね。
下の写真は飛行機の音に気づいてパッと上を見上げた際にシャッターを切ったのですが、望遠でもピントをバッチリ合わせることができました
一瞬でフォーカスを合わせることができます
以上、ここまでが「Tamron 28-200mm F/2.8-5.6」を実際に使って感じた良いところでした。
描写や性能は十分以上、何よりも撮影に集中しすぎずにいい感じに撮れる汎用性はこのレンズの唯一無二のメリットだと感じますね。
Tamron 28-200mm F/2.8-5.6(Model A071)|レビュー(欠点・デメリット)
圧倒的な画角のカバー範囲で便利な「Tamron 28-200mm F/2.8-5.6」ですが、明るい単焦点や大三元ズームと比べると多少目を瞑る必要がある欠点がありましたので、ここで紹介します。
マニュアル撮影は逆に手間がかかる
「Tamron 28-200mm F/2.8-5.6」は焦点距離に応じて開放F値が変わるタイプのレンズ。個人的にもこの手のレンズは久しぶりに使ったので、使い始め当初は慣れるまでに少し時間がかかりました。
特に普段からマニュアルモードで露出を設定している方は、ズームの度に露出が変わってしまうため使いづらいと感じる方が多いかと思います。
焦点距離 | 開放F値 |
28mm | F2.8 |
35mm | F3.2 |
50mm | F3.5 |
75mm | F4 |
100mm | F4.5 |
135mm | F5 |
200mm | F5.6 |
対策としては、絞り優先モードやシャッタースピード(SS)優先モードと、ISOオート設定を組み合わせるのがベストで、これによって設定の手間を最小限に抑えることができます。
- 絞り優先&ISOオート:絞り値(F値)と露光量を決定。残りの設定はフルオート
- SS優先&ISOオート:SSと露光量を決定。残りの設定はフルオート
変動する露出をカメラが自動で合わせてくれるため、すごく便利ですよ!
あわせて読みたい
どうしても露出が変わるのが気になる方は、焦点距離を変えてもF値変わらないズームレンズを使うと良いかと思います。
一般的にこの手のレンズは価格が高いのですが、同じくタムロンから発売されている標準ズーム「Tamron 28-75mm F/2.8 G2」・望遠ズーム「Tamron 70-180mm F2.8」は、比較的価格も安いため非常におすすめです。
画面端のフリンジが気になる
基本的に写りの面では特に大きな不満はないものの、このレンズは画面周辺にフリンジが結構目立つのが唯一気になるところ。
JPEG撮って出しで使用する場合はどうしてもフリンジが残ってしまうため、気になる場合は写真現像ソフトで修正することがおすすめです。
一般的なRAW現像ソフト(Lightroom Classic / Luminar Neo)を使えば、ワンクリックで消すことができるため、ぜひみなさんのお使いのソフトでも再現できそうか確認してみると良いかと思います
以上が「Tamron 28-200mm F/2.8-5.6」を使ってみて気になる欠点面の紹介でした。
使い方次第では、多少手間がかかるシーンもあるかもしれませんが、それよりもコスパの高さや利便性を踏まえれば、十分すぎるほどにコスパの良いレンズと言えるかと思います。
まとめ:Tamron 28-200mm F/2.8 Di III RXDがおすすめな人
今回は、タムロンから発売されている高倍率ズームレンズ「28-200mm F/2.8 Di III RXD (Model A071)」について実際に使ってみた感想をもとにレビューさせていただきました。
広いズーム域・明るい開放F値・寄れる近接性能、そしてコンパクトなサイズ感。これらの組み合わせにより、撮影のことに頭のリソースを割かなくてもいい感じに撮れる点はこのレンズの唯一無二のメリットだと感じます。
実際の使用感まとめ
- 幅広いズームレンジとコンパクトさによって、旅を楽しむことに集中できる
- 解像感も十分、望遠端は開放f.5.6スタートでも十分にボケる
- 広角端の開放f2.8スタートは動画用途にめちゃくちゃ合う
- 欠点:フリンジがやや目立つ・開放F値変動タイプのためマニュアル撮影はやや面倒
小さなお子さんの様子を気にかけながら撮影されるパパママのみなさん、旅行での撮影用としてシンプルな機材構成を組みたい方に非常におすすめのレンズです。
標準+望遠ズーム2本分の仕事ができるレンズと考えれば、値段も非常にリーズナブルですので、ぜひこの機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。
当ブログでは、SONY機材を中心に各種レビューを行っています。以下の記事では、巷で神レンズと呼ばれるSONY Eマウントの単焦点・ズームレンズを紹介しています。お気に入りの一本を見極める参考にしてみてください
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