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こんにちは。最近アクションカムのありがたみを噛み締めているフォトグラファーのはろです。
僕は普段から一眼カメラを使っての撮影しているのですが、アクションカメラじゃないと撮れないシーンも多いと感じていまして。
特に僕みたいな小さな子供がいる家庭では、カメラを構える余裕すらも無い場合も結構ありますし、そういったシーンでは小型で多少は雑に扱えるアクションカムの方が使い勝手が良かったりします。
特に食事や移動中は子供から目を離せないんですよね。思い出深いシーンほど撮り逃した時の後悔も大きいです。。。
ということで、Osmo Pocket 3やらいろんなアクションカムに手を出してきたのですが、最終的に「Insta360 Ace Pro」に落ち着いたこともあって、今回はその理由やら考えをまとめていきたいと思います。
僕が「Insta360 Ace Pro」を好んで使っている理由まとめ
- 丈夫さと映像品質を両立するアクションカメラとして一番しっくりきたから
- フリップ型ディスプレイで自撮りもできちゃうから
- 暗所の強さや電子ズームが手軽で不満が少ないから
- クオリティの高いアクセサリーが豊富で、組み合わせて使うと便利だから
このクオリティのカメラがセール中なら5万円台で買えるんですよね。
コンパクトでどこにでも持ち運べますし、子供に持たせても丈夫で安心、雨の日やプールでも高品質な動画が撮れる。
本当に汎用性とコスパが高いアクションカムですので、ぜひ導入を検討している方は思い切ってこちらの世界に飛び込んでもらえればと思います。
- ライカと共同開発した高クオリティのレンズ
- アクションカムとしては大きめの1/1.3インチセンサー搭載で暗所に強い
- 4K120pのハイフレーム撮影に対応
- 強力な手ぶれ補正や歪み補正、品質劣化の小さな電子ズームを搭載
- フリップ型ディスプレイで大画面での自撮りが可能
- ネックマウントや自撮り棒をマグネットで装着できる
Photographer
はろ
月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。
Insta360 Ace Proとは?|特徴的なスペック・外観・同梱物
そもそも「Insta360」ってどこのメーカーやねん、と思う人も多いはず。実は今やアクションカム業界を代表する中国発祥のメーカーです。最近のカメラ系中華メーカーって本当に優秀なんですよね。
Insta360からはたくさんのアクションカムが発売されているのですが、「Insta360 Ace Pro」はProと名のつく通り、フラッグシップ機となるカメラです。
以降では端的に「Insta360 Ace Pro」の特徴をピックアップしていきますね。
自撮りやローアングル撮影がしやすいフリップ型ディスプレイ
「Insta360 Ace Pro」の最も特徴的な点が、アクションカムとして唯一、「フリップ式のディスプレイ」を搭載しているところ。
自撮り時に便利であるのはもちろんのこと、ネックマウントを使ってPOV撮影をする際にも、ディスプレイ角度を調整できるのはすごく便利です。
角度調整ができる背面ディスプレイは何かと便利。
アクションカムの中でもかなり暗所に強いスペック
画質を左右するセンサーサイズは、アクションカメラとしてはかなり大きめの1/1.3インチ。
加えてライカと共同開発したF2.6の明るいレンズを搭載していることから、暗所でもめちゃくちゃ綺麗に撮ることができます。
アクションカムでもトップクラスの暗所性能。出てくる映像は一眼にも迫るクオリティ
ソフト面も暗所や明暗差に強い
いくらスペックを積んだとは言え、それでもセンサー性能では一眼の滑らかな映像には及ばないのは事実。
ここにキャッチアップするための撮影モードがPureVideo。画質の乱れが目立ちやすい夜の撮影でも、ノイズを綺麗に除去しつつ、ディティールの崩れ感をほぼ感じさせない自然な仕上がりにしてくれます。
その他にも日中の明暗さが激しい環境でも人物と背景の明るさのバランスを取ってくれる「アクティブHDRモード」が搭載されていて、肉眼に近い見た目の動画を無編集で再現することができます。
ソフト面でも撮影性能を強力にバックアップ。
アクセサリーをマグネットで取り付けできる
一般的にアクションカムは、着脱をするたびにネジを開け閉めする必要があり、これががなかなかに面倒。
その点「Insta360 Ace Pro」は「マグネット式のマウント」が採用されていて、ネジ締め不要でワンタッチでアクセサリーを接続ができます。
特にネックマウントで画面確認をする際に、簡単に着脱できるのはめちゃくちゃ便利です!
その他細かいスペックもろもろ
その他にも4Kスローモーション対応、写真撮影は最大4,800万画素対応など、一般的なアクションカムと比べてスペックもりもりのアクションカムになっています。詳しいスペック情報は以下の表を参考にしてください。
項目 | スペック内容 |
---|---|
発売日 | 2023年11月21日 |
価格 | 67,800円 |
カラー | ブラック |
サイズ(幅 x 高さ x 奥行) | 71.9 x 52.15 x 38.5mm |
重量 | 179.8g |
背面モニター | 2.4インチ(フリップ式) |
防水性能 | 専用ケース無し:10mまで 専用ケース有り:60mまで |
動作温度 | -20℃〜40℃ |
マウントシステム | 磁気マウント |
対応メモリーカード | Micro SDカード |
バッテリー | 1650mAh |
充電時間 | 46分(30W急速充電アダプター使用時) |
その他 | ライカ共同開発のレンズ |
項目 | スペック内容 |
---|---|
センサーサイズ | 1/1.3インチ |
絞り | F2.6 |
ISO感度 | 100-6400 |
露出値 | ±4EV |
手ぶれ補正 | 6軸ジャイロスコープ |
焦点距離(フルサイズ換算) | 16mm |
最大写真解像度 | 4800万画素 |
写真フォーマット | JPEG/DNG RAW |
最大動画解像度 | 8K24fps/4K120fps |
連続録画時間 | 100分 |
視野モード (FOV) | アクション広角/超広角/デワープ/FPV |
写真モード | 写真、HDR写真、インターバル、バースト写真 |
動画モード | 動画(カメラ内アクティブHDR)、FreeFrame動画、PureVideo、スローモーション、スターラプス、タイムラプス、タイムシフト、プリ録画、ループ録画 |
Insta360 Ace Pro|外観と通常版キットに含まれるアイテムの紹介
まずは大事な見た目から。
サイズは手のひらに収まるほど。一眼カメラを構えながらVLOGをすると周囲の方に怪訝な視線が気になることもありますが、これくらい小さいと人目にもつきづらく最高です。
外部ボタンは録画ボタンと電源ボタンのふたつ。細かい設定変更はタッチディスプレイで行うため、このくらいシンプルな機構でも操作感には全く不自由を感じません。
背面ディスプレイはタッチ対応。最新のスマホくらいにぬるぬるしたレスポンスで、操作感からも高級感を感じます。
底面はアクセサリーを接続するマウントとなっていて、マグネット対応でワンタッチで装着することができます。
サイドのフタを開けると、充電ポートとSDカードスロットがあります。
ポートはUSB Type-C、メモリーカードはMicro SDカードに対応。反対側には交換式バッテリーのスロットがあります。
通常版キットの付属品
実は「Insta360 Ace Pro」は本体のみの販売はしておらず、周辺アクセサリーとのキット販売となります。ということで、通常版には何が付属するのかをおさらいしておきましょう。
通常版キットに含まれるのは「カメラ本体・バッテリー・標準マウント・フレキシブル粘着マウント・Type-Cケーブル」。
自撮り棒が付いていれば最高なのですが、その他は基本的な使用では十分なアクセサリーが付属します。
自撮り棒が欲しい方はクリエイターキットがおすすめ。自撮り棒のほか、microSDが同梱します。
Insta360 Ace Proレビュー|実際に使ってみて便利だと感じたところ
今回「Insta360 Ace Pro」を使って、幼稚園のイベントや家族との外出時の様子をVLOGに収めてみたのですが、「Insta360 Ace Pro」と子供撮影の相性…抜群です!
決して安くはない買い物ですが、全親御さんにおすすめしたい…!ここではそう感じたいくつかの理由を紹介していきたいと思います。
一眼カメラと比べて雑に扱える安心感。でもクオリティはめちゃくちゃ高い
できることなら僕だって一眼で撮りたい。とは言え、「外出時の荷物量・撮影時の運動量・子供たちの状況」によってはカメラが文字通り重荷になってしまうシーンもしばしば。
家に帰ってデータを見てみれば「全体の一部しか撮れていなかった」なんて経験をしたことがある方は多いはず。これを解消してくれるのがアクションカム。多少手荒に扱える点が本当に助かるんですよね。
「荷物にもなりづらく、撮影時に何かあればすぐさま仕舞える、動き回っても体の負担にならない。スマホと違って丈夫」ときている。そして、なんといっても防水で雨天でも安心感がある!
元々「子供を見守る」という大きな仕事を背負っている親御世代の僕たちには刺さらないわけがないアイテムというわけです。
山・海・プール・お遊戯会に卒園式、子供とのイベントでは必ずといっていいほど持ち歩いています!
それでいて、4Kスローが撮れて、編集作業も最小限で済ませてくれる。クオリティと手軽さを両立させてくれるアクションカムとしては右に出るものは今のところないと言えるかと思います。
ラフに撮っても動画のクオリティがいちいち高い
手ブレ気になる大臣の僕の場合、どうしても編集に時間を要したり、撮影したカットをボツにすることもあったのですが、「Insta360 Ace Pro」で撮った素材に関してはこれらの作業がほぼ発生しません。
手ブレ補正は本当に強力で、子供にカメラを持たせても滑らかな映像になるくらいに凄まじい補正が効きます。
また、アクションカムで撮影した際に気になる「歪み」についても優秀。歪みが出づらい撮影モードを使えば自然な見た目の映像を撮ることができます。
- アクション広角FOV:撮影範囲が最も広い(180度程度)。歪みも非常に大きい。
- 超広角FOV:撮影範囲が非常に広い。歪みも大きい。
- デワープFOV:歪みが極めて少ない撮影モード。
- 水平維持:カメラが左右に多少回転しても水平を保ってくれる。
ちなみにVLOG用途であれば、歪みが最も少ない「デワープ」がおすすめ。
よほど広角で写したいものがない限りはほとんどデワープで問題ないかと思います。実際にデワープで撮影した動画はこちら。
広角だけの単調な映像にならないのが素敵
レンズを交換できないアクションカムはどうしても超広角ばかりの単調な動画構成になりがち。
このジレンマを回避する手段が「クラリティズーム機能」。電子ズームなのですが、2倍拡大までをほぼ画質を損なうことなく撮影することができます。
4800万画素に対応するAce Proだからこそできる機能ですね!
撮影アクセサリーが便利で見た目も美しい
Insta360のアクセサリーは巷でもクオリティが異常に高いことで有名。今回僕は「114cmまで伸びる自撮り棒」をお借りしたのですが、映像のバリエーションを増やす上でこれまた本当に便利でした。
伸縮式(23〜114cm)の自撮り棒で、ここぞという時にはおおよそ高さ3mからの俯瞰ショットを撮ることができます。
お店の外観・街並み・会場の雰囲気など、広範囲の情報を一気に動画に詰め込めるので、いつもBロールカットを撮り忘れてしまう僕のような人にはとてもおすすめです。
その他にも、三脚に化ける自撮り棒や、マグネット式のネックマウントなど、ユーザーの声を多く取り入れた豊富なアクセサリーが揃っています。
撮影に便利なアクセサリーについては話が長くなるので、アクセサリー特集ページにまとめておきました!ぜひ気になる方はチェックしてみてください。
昼でも夜でも映像が安定して綺麗
たくさん撮ってなんぼのVLOG。たまにはガッツリ編集したくなることもあるけれど、基本的にはやっぱり楽したいというのが僕の本音。
その点で「Insta360 Ace Pro」の「PureVideo」と「アクティブHDR」は日中でも夜間でもシャドウ上げ・ハイライト下げといった作業をせずにいい感じで撮ってくれるのでめちゃくちゃ便利。
特に旅のVLOGだと素材が数十本〜100本以上となるので、クリップ単位での個々の露出調整を最小限にとどめられるのは心理的にもすごく楽です。
ダイジェスト動画が簡単に作れる
「Insta360 Ace Pro」は、スマホアプリひとつで複数の動画素材を1本の動画にまとめてくれる神機能があって、これがまたまた便利。
撮影した時点でクリップごとのハイライトシーンをカメラが選んでくれるので、忙しい時にささっとデータを共有することができます。
実際に先日POV撮影を行った素材を自動で編集したものがこちら。BGM選択(後から変更もできます)・トランジションもすべて自動で行ってくれます。
動画素材の合計時間が20分までと制約はあるものの、PCに腰を据えずに動画を作れるのはめちゃくちゃ便利!
以上、ここまでが「Insta360 Ace Pro」を実際に使って感じたメリット面でした。
ラフにバリエーションが撮れて、編集も最小限にできる。多くの記録を残すことに重点をおいたアクションカムに仕上がっていて、旅行やイベント時の記録にすごくおすすめできるアイテムです。
Insta360 Ace Proレビュー|気になるデメリット
機能モリモリの「Insta360 Ace Pro」ですが、実際に使ってみた中で工夫が必要だな・・・と感じました。ここではそう感じたポイントを2つだけ紹介します。
電池持ちがやや悪い
「Insta360 Ace Pro」の連続稼働時間は4K30fps撮影で約100分。短いようで長いようなスペックですが、体感上は100分は結構あっという間です。
一般的なアクションカムと比べても「Insta360 Ace Pro」のスペックが劣っているということは全然ないのですが、気軽に撮れてしまう分、より体感に直結しやすいのかなと感じます。
対策としては、モバイルバッテリーでこまめに充電するか、予備バッテリーを用意するかの2択。とりあえずはモバイルバッテリーで凌いで見るものの、せっかくの小型軽量なのになんだかなぁといった感じです。
ただ、急速充電に対応していることもあって充電スピードはめっちゃ速いですね。僕はCIOのモバイルバッテリー(30W出力)を使っているのですが、1時間もかからずに満充電にできました。
10bit LOG撮影は非対応
LOG撮影は後からカラーグレーディングを行うことを前提とした記録方法。自分好みの色編集を行なっても画質の破綻がしづらい点がメリットです。
アクションカム主要メーカーのハイエンド機種は、この機能に対応しているものの「Insta360 Ace Pro」は非対応。グレーディングした他の機材素材と組み合わせると、どうしても作風のギャップが生まれやすくなります。
なお「Insta360 Ace Pro」では色味を変えるフィルターモードが充実。LOG撮影ほどではないですが、モードの一つである「フラット」を使うと色味やコントラストを抑えた撮影ができます。
まとめ:Insta360 Ace Proがおすすめな人
「Insta360 Ace Pro」は、手軽さを最優先としながらもクオリティ面でも満足させてくれる稀有なカメラ。
一眼カメラを買ったけど最近使っていないなぁ。だけどスマホだと撮った動画を見返すことがほとんどないなぁ。なんとなく後ろめたさを感じている方にはめちゃくちゃおすすめです。
実際の使用感まとめ
- フリップ型ディスプレイは撮られる側も思わず笑顔に
- 1/1.3型センサー&AIによるノイズ処理で室内や暗所でも映像がすごく綺麗
- 画質劣化なしで2倍ズームで、超広角一辺倒の動画になりにくい
- 歪みを抑える撮影モードが便利。手ブレは歩きながらでも気にならないほど優秀
- 自動で動画をまとめてくれるアプリ機能が便利。家族にすぐに動画をシェアできる
- 欠点:バッテリー持ちはちょっと物足りない。10bit Log撮影は非対応。
特にお子さんの成長記録やイベント・旅の思い出など、「記録重視」の撮影においてはすごく活躍するカメラです!
荷物は最小限に、記録を最大限に残したいと感じている方はぜひ導入されてみてはいかがでしょうか。