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これからカメラを始める方、すでにAPS-Cやマイクロフォーサーズなどのカメラのお持ちの方で、フルサイズカメラとどっちがいいの?と悩んでいる方は多いと思います
主なフルサイズカメラのメリットを簡単に挙げるだけでも・・・
- ボケが大きい
- 暗いシーンで撮影しても滑らかで綺麗
- 最新機能が搭載されたボディ・レンズが多い
といったように、クオリティを求めるのであれば、明らかにフルサイズカメラを使った方が幸せになれそうな気がしますよね
僕自身も昔はマイクロフォーサーズのカメラを使っていましたが、フルサイズとどっちがいいのかずっと悩む時期がありました
僕自身もフルサイズを愛用している手前、フルサイズは本当にいいぞ!と声を大にして言いたいところですが、実は万人におすすめはできないシステムというのが正直なところです
人によってはデメリットに感じるかも
- サイズが大きいので持ち運び・撮影で苦労する
- 画質の違いを感じられないシーンもある
- 機材沼にハマると出費がデカい
そこで今回は、フルサイズカメラを買って後悔しないために知っておきたい特徴(メリット・デメリット)をまとめてみたいと思います
長く使うアイテムですから、しっかり自分のスタイルに合った機材を選びたいですね
長所ばかりではないフルサイズカメラですが、やっぱり撮れる画は最高で、僕自身はフルサイズを使って本当に満足しています
\ プライベートでもお仕事でもフル回転です /
とはいえ、デメリット面を極力抑えるための工夫も色々行ってきましたので、Tipsを含めて体験談を紹介していきます
ぜひ、みなさんが納得された上で機材を選ぶきっかけになれば幸いです!
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Photographer
はろ
月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。
買って後悔するかも|フルサイズのデメリット4つ
結論、写真を本格的に趣味やお仕事で活用したいと思うのであれば、フルサイズを使うのはぜんぜんアリだと思います
ただし、価格やサイズがどうしてもネックになりやすいのがフルサイズカメラの特徴。そこでここでは、人によってはデメリットに感じるポイントをまとめてみました
デメリットをしっかり理解した上で、フルサイズの購入を判断していきましょう!
サイズが大きい・重い
フルサイズのカメラやレンズは、APS-Cやマイクロフォーサーズと比べるとひと回り・ふた周りほど大きくなります
重さも標準ズームレンズ+ボディで、1キロ越えといったケースも珍しくありません
たまに友人のAPS-Cカメラを触らせてもらうのですが「軽!ちっさ!」とびっくりさせられます(笑)
特にお子さん撮影をする方は注意が必要
特に子供の撮影では、撮影以外にも子供に気を配る必要があるため、大きな機材を出し入れするのも一苦労です。ゆえに、シャッターチャンスを逃してしまう場合も少なくありません
遊び道具など、手持ちの荷物も多いですし、サッと取り出せるカメラのありがたみを感じます
そのため、僕は子供撮影ではサイズの小さなAPS-Cやマイクロフォーサーズのカメラを使うことをおすすめしています
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子どもの撮影とフルサイズ機の相性問題については、以下の記事で詳しく紹介していますので、当てはまる方は是非チェックしてみてください
お子さんも撮るけど、趣味としてじっくり一人撮影する方は、それでもやっぱりフルサイズ機が欲しいと思いますよね
そんな方におすすめなフルサイズ機が「SONYのα7シリーズ」
僕も使っている機種なのですが、サイズ・重さのデメリットをうまく解消してくれます
- 他メーカーと比べてもボディが明らかに小さい
- コンパクトなレンズもすごく多い
単焦点レンズ(ズームは不可)と組み合わせれば、APS-Cと遜色ないほどに小さく・軽く使えるので、動き回りながらの撮影でも気軽に使えてすごくおすすめです
レビューも書いていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね
機材を揃えていくと費用が嵩む
フルサイズ機はボディの価格が高い・高倍率ズームが少ないため、長い目線で見ると維持が難しい側面もあります
カメラ+レンズ | 新品価格 | 機種例 |
フルサイズ + 標準ズームレンズ | 約20万円 | SONY a7III(中古) |
APS-C + 高倍率ズームレンズ | 約13万円 | SONY a6400(中古) |
レンズ買い足すたびに1本あたり5〜10万円の出費が伴います。APS-Cでも超広角・超望遠になると変わらないのですが…
そのため、最初からカメラに数十万円規模の出費はできないと考えている方は、APS-C+高倍率ズームの組み合わせをチョイスすると良いでしょう
いずれにしてもフルサイズを使うならある程度の予算が必要と認識しておくことが重要です
とはいえ、カメラ機材は一般的な買い物と違って価値が下がりにくいため、個人的にはハードルを下げてチャレンジしてもらいたいとも思っています
カメラ・レンズ共に高価なフルサイズカメラですが、実はカメラメーカーによっては安く機材を手に入れる方法があります
それが「サードパーティ」と呼ばれるカメラメーカー以外のレンズ専門メーカーが出すレンズを使うことで、これでレンズの価格をおおよそ半額程度までおさえることができます
- タムロン(Tamron)|シグマ(SIGMA):どちらも国産のレンズメーカー
しかも、タムロン・シグマのレンズは性能が純正とほぼ変わらずで、売れ筋ランキングでも常に上位にいます!僕もサードパーティレンズを中心に機材を揃えています
ただし「サードパーティレンズ」を使えるメーカーは限られているため、フルサイズで「潤沢にサードパーティレンズ」が使えるのは、SONYだけとなります
SONYレンズのレビュー記事まとめ
ボケすぎてピント合わせに失敗することがある
一般的にフルサイズのレンズはよくボケるため、ボケを魅力に感じてフルサイズデビューされる方も多いかと思います
しかし、場合によっては失敗写真(ピントずれ)を生み出すリスクになる点は注意が必要です
\ 両目にピントが合わない程にピント面が薄い /
子供の集合写真を撮ったら、隣の子の顔にピントが合っていなくて顔がボヤッとしてしまう。などが考えられますね
また、商品撮影などの近接撮影でもこの影響は顕著になるため、フォーカスエリアをピンポイントで指定してあげないと、目的の箇所にピントが合わないケースがしばしば起こります
ボケが大きいことが必ずしもメリットばかりではない点も理解しておくといいですね
画質の違いを感じられないシーンもある
フルサイズのセンサーは1つの画素でたくさんの光を受けることができるため、APS-C機などと比べると光や色の情報量を繊細に残すことができます
フルサイズのセンサーは、APS-Cの約2.5倍・マイクロフォーサーズの約3.8倍。光が少ないシーンこそその真価を発揮します
ただし、これらの恩恵を受けられるのは以下のようなシーンがメイン。もちろんボケ感には違いが生まれますが、APS-Cでも十分と感じる人も少なく無いかと思います
- 星空・夜景・室内などの暗い撮影シーン
- 風景などの鮮やかな被写体を撮るシーン
そのため、日中の明るい撮影が主な人は、必ずしもフルサイズは必要ではないかと思います
以上、ここまでがフルサイズのデメリットの紹介でした
特に大きなデメリットはサイズと価格だと思います。どうしてもサイズや価格が許容できない方は、画質とサイズのバランス感が良いAPS-Cカメラを検討されると良いでしょう
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APS-Cカメラの中でも、特に僕がおすすめしたいコスパ最高のAPS-Cカメラを以下で紹介しています
それでも使いたい|フルサイズのメリット
ここまではフルサイズのデメリットについて述べてきましたが、サイズや価格が許容できれば、フルサイズカメラは理想の一眼カメラともいえます
綺麗な画が撮れるのはもちろん、使いやすさもフルサイズの強みです!
どんな時も妥協のないクオリティで撮れる
僕自身がフルサイズを使う最大の理由がこちら。やっぱりフルサイズで撮った写真はデータがすごくリッチで、多少明るすぎ・暗すぎで撮った写真も綺麗に修正することができます
特にRAWデータ形式で撮影した写真は本当に自由度が高く、露出・色編集も自由自在
同じようなことを小型センサーで撮った写真で行うと、諧調が破綻して色が段々としたり、ざらざらとしたノイズが入って見た目にガッカリする場合があります
\ 小型センサーは特に暗所が苦手 /
その点、フルサイズのデータは耐久性が段違いで、撮っていても安心感があります
ボケ感の大きさが圧倒的
フルサイズ対応のレンズは同じスペック(焦点距離・F値)のAPS-Cレンズよりもボケが大きくなるため、ぱっと見でも写真の違いを感じされてくれます
スマホで見る分にもボケの量はかなり違って見えますので、差別化を図れるポイントの一つになるかと思います
フルサイズであれば、F4通しのズームレンズでも大きくボケますし、広角レンズでもボケが大きいので動画撮影でも雰囲気のある作品を撮ることができます
\ 日常のワンシーンも映画のように /
スマホと違ったシネマティックな撮影をしたい人はフルサイズが向いているかもしれません
操作性の良さはフルサイズ
小型のカメラではサイズを重視するために一部の操作性を削らざるを得ない側面があります
一方で、フルサイズカメラはボディがある程度大きいため、操作性を最重視した設計になっていて、撮影に集中しやすい点もメリットの一つです
フルサイズカメラが使いやすい理由
- グリップがしっかり握れる → 望遠レンズも使いやすい
- ファインダー搭載 → 晴天でもモニターが見えやすい
- ダイヤル・外部ボタンが多い → 設定を瞬時に呼び出しやすい
- 手ぶれ補正内蔵 → 動画も綺麗に撮れる
主な点を挙げるだけでもこれだけあって、シャッターチャンスを逃さないように配慮されたカメラが多いです
深く握りやすいグリップ
(機種にもよりますが)フルサイズでは大きめのレンズを使用することを想定して、グリップが深く作り込まれています
グリップがしっかりしていると、想像以上に重さを感じづらくなるため、個人的には重要なポイントの一つだと思います
ファインダー搭載モデルなら撮影に集中できる
背面モニターでは晴天時に画面が見えづらくなります。一方で、ファインダーならどんな時でも設定情報や撮影イメージを確認できます
フルサイズ機の方がファインダー内部のモニターが綺麗・明るかったりするので、その点でも便利さが際立ちます
ダイヤルや外部ボタンが多く設定を瞬時に作り込める
フルサイズカメラは、ダイヤルやボタンが多い点も特徴の一つ。設定を瞬時に切り替えることができるため、マニュアル撮影など細かい設定の追い込みでもストレスなく撮影に集中できます
初期設定以外に自分の好みの設定をボタンに割り当てることもできるので、用途に応じて最適化することができますよ
手ぶれ補正内蔵で動画に強い
(機種にもよりますが)一般的にフルサイズカメラ(ミラーレス機)にはボディ内に手ぶれ補正が内蔵されています。特に動画では効果が大きく、手ぶれを抑えた滑らかな映像が撮れます
動画では手ぶれすると素人っぽい映像に見えてしまうので、とても大事な要素の一つだと感じます
最新機能を使える点もフルサイズカメラの強み
メーカーにもよりますが、フルサイズカメラの多くは開発の循環が速く、最新のテクノロジーが搭載された機種が多い傾向があります
ボディの性能は数年でかなり変わってくるので最新機能に魅力を感じる方は、フルサイズカメラを手にした方が幸せになれる可能性が高いかと思います
(例)フルサイズ機が先行して対応した機能
- 写真と動画の独立設定
- 4Kスローモーション対応
- 瞳オートフォーカス対応
- 動画撮影時のアクティブ手ぶれ補正
Canon・Nikon・SONYでは、フルサイズ機の機能が数年かけてAPS-C機に落ちてくる感が強いですね
レンズの選択肢が多い
レンズについても基本的にフルサイズ対応の方が開発スピードが速く種類が豊富です
そのため、最新機能が搭載されたクオリティの高いレンズやコスパに優れたレンズなど、用途に応じた選択がしやすい点も僕自身がフルサイズを使う理由の大きなポイントです
フルサイズには、サードパーティ(純正レンズ以外)製レンズもたくさんありますので、APS-Cよりもコスパの高いレンズを見つけられたりもします
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特にSONYはレンズが豊富で、3〜10万円程度のレンズが非常にたくさん揃っています。以下の記事では、僕自身も愛用するコスパの高いレンズをピックアップしています
以上が僕が考えるフルサイズを使う主なメリットでした
価格やサイズを差し引いても「撮れる画の綺麗さ・使いやすさ」は僕にとっては非常に魅力的で、やや腰が重くてもやっぱりフルサイズを持ち出してしまう源泉になっています
まとめ:価格とサイズが後悔するかの分岐点
今回はフルサイズカメラの購入を悩んでいる方向けに、フルサイズのメリット・デメリットに触れつつ、フルサイズで後悔しないためのポイントを紹介しました
長々と書いてしまったのですが、結論として「価格とサイズ」vs「クオリティと使いやすさ」の考え方次第だと思います
考え方は人それぞれですので、みなさんの使い方と照らし合わせてみましょう
売却ありきで考えれば、フルサイズの価格ハードルは実は低く、サイズも小さなものも増えてきていますので、フルサイズで実際に後悔することもひと昔と比べれば減ってきているのではと思います
この記事を見て用途に見合いそうと思った方は、ぜひフルサイズの素晴らしさを体験してもらえれば幸いです
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個人的にはサイズが小さく・レンズの種類が豊富なSONY αシリーズが一押しです
\ 気になる内容をチェックしよう /
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